
ジョルジオ・ポメラーニ
@Giorgio_Pomerani
- 2026年1月19日
- 2026年1月16日
- 2026年1月15日
- 2026年1月14日
- 2026年1月13日
ウィーン1938年 最後の日々高橋義彦読み終わったアンシュルス前後のオーストリア人の右往左往がよく伝わる優れた歴史書。ところどころに「詰んだ」とか「サシ」みたいな格調の低い語彙があえて使われている(かといってそれによって軽妙さを出すことに成功しているわけでもない)のは残念。 - 2026年1月12日
クィア・レヴィナス古怒田望人/いりや読み終わったレヴィナスの存在論の前提となっている異性愛至上主義的規範性をレヴィナスのテクスト自身が逸脱してゆくさまを鮮やかに描いている。ただその場合にある種の仮想敵とされている規範性が本書ではあまりに単純に捉えられているようにも思う。規範というのは思ったより柔軟かつ狡猾に雑多なものを包摂してしまうので、結局ここで取り上げられているような逸脱も最終的にはレヴィナスの規範性に回収されてしまうのではないだろうか、という感想を持った。 - 2026年1月10日
すべて真夜中の恋人たち川上未映子読み終わったあまり素直に恋愛小説としては読めない。うだつの上がらない過去と現在を持つ主人公がパッとしない中高年男性に恋をして当然に裏切られる。面白いといえば面白い小説なのだが、クラスのいじめられっ子の一挙手一投足を皆で観察してクスクス笑っているかのような後ろめたい読後感が残る。 - 2026年1月9日
- 2026年1月8日
- 2026年1月7日
- 2026年1月6日
金は払う、冒険は愉快だ川井俊夫読み終わった筆者のツイッターが面白いので思わず買ってしまった。死人の出た家の家財を買い取る古道具屋の私小説的仕事日誌。死者の遺物という我々の社会の無意識の層と格闘する姿には救いも希望もないのだが、我々の生きている世界は全てが等しく腐敗していくのだということをこの本を読んでたまには思い出すことも悪くない。 - 2026年1月5日
三体ワン・チャイ,光吉さくら,劉慈欣,大森望,立原透耶読み終わった第二部がSFというよりはトンチ合戦になっていることや、第三部があまりに壮大すぎることを思うと(もちろんどちらもとても面白いのだが)、この第一部の、敵の正体がわからない(そもそも敵がいるのかどうかもよくわからない)まま進行していくなんとも言えない不気味さは非常に得難いものだったと気づく。あと敵の正体がわかった後も彼らがある兵器を開発するにあたって繰り広げるドタバタ劇はとてもチャーミング。敵が愛すべき存在だからこそ第二部以降への期待を持ったまま読み終えられた。 - 2026年1月4日
高い城の男フィリップ・K・ディック読み終わった第二次世界大戦でドイツと日本が勝利した世界線でのサンフランシスコが舞台。といってもディストピアものではなく、むしろ主役の一人の日本人将校は奇妙なほど高潔な精神を持っている。歴史との和解というのはこういうことを言うのかもしれない。 - 2026年1月3日
ヒロシマ・ノート大江健三郎読み終わった特に第一章が面白い。取材のために広島に降り立った大江がひたすら戸惑っている。反核をめぐる政治の混乱に戸惑い、原爆症の悲惨さとその研究所の脱色されたモダンさの対比に戸惑い、生き残った被爆者たちの矜持に戸惑う。これは恐らく序文で述べられているように大江自身が自分の息子が障害をもって生まれたことによって彼と共に戸惑いの生へと投げ込まれてしまったことと関係している。だが戦後の真実はこうした戸惑いの中にしかないことを、同時に本書は示唆してくれる。 - 2026年1月2日
- 2026年1月1日
戦後ドイツと知識人橋本紘樹読み終わったアドルノ、ハーバーマス、エンツェンスベルガーの「知識人」としての言論活動を素描した博論本。「知識人」なるものがまだリアリティを持ち得た最後の時代(いやそもそもそんな時代はなかったのかもしれない) - 2025年12月31日
- 2025年12月30日
水底【みなそこ】の女レイモンド・チャンドラー,村上春樹読み終わった村上春樹の長編はハードボイルドとスピリチュアルの会わせ技であることが多いと思っているけど後者はいらないなと思うときは村上春樹訳のレイモンド・チャンドラーを読むことにしている。これはその中でも地味な方だとされるけどなかなかよかった。
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