実践したい、意識したいと思う内容ばかりで、なるほどな、と思いながら読んだ。 最近は「自分の感情をありのままに書く」という気分になれていなかったが、まずは自分の気持ちを整理してみるジャーナリングからまた再開してみたい。

眠る前に、もやもやして落ち着きたいときに、ちょっとした空き時間に少しずつ読んだ。 一見リアルなようで不思議な世界に迷い込んだかのようなお話ばかりで、時間がゆっくり流れているような気分になった。

些細な日常が綴られていて心が温かくなった。 「飲みたくなったらいつでも飲めるように愛する人にコーヒーを淹れる。おれはそういうのが、結婚だと思うんだよねえ」 ミドリさんのこの言葉で始まる章がとてもよかった︎。

筆者の記憶の中に入り込んで追体験しているような気分になった。断片的で曖昧な記憶だったとしても、様々な出来事の中で感じた感情や疑問を鮮明に言語化してまとめていて、とても素敵だと思った。

大好きで尊敬してやまない山口一郎さんの本。言葉のひとつひとつが綺麗でリアルで、この感性を言葉で表現できるのも凄いなと思った。