楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集

25件の記録
- 清水美穂子@favoriteworks2025年4月21日読んでるEvening in Paradise. 楽園の夕べ。 もうそれだけで読みたかった。 『掃除婦のための手引書』『すべての月、すべての年』を持っているから、新刊は読まなくてはならない。 薄暮の海辺の、岩で囲ったプールで 月を眺めながらハミングする人たち。 そういう光景が散らばっている。 ルシア・ベルリンは魅力的なストーリーテラーだ。
- たま子@tama_co_co2024年12月31日読み終わった映画のように情景がぶわあっと広がる作品がいくつもあり、読んでいる間とんでもない緊張感なので、一日2篇読むともう満足してしまうという具合だった。
- たま子@tama_co_co2024年12月21日まだ読んでるルシア・ベルリンの語りはどうしてこんなに鮮やかなのか。空き地に落ちる割れたガラス片を秘密の宝箱のなかのアメジストのように語る。虚しさや退屈のなかに時折忘れがたい光景や匂いや音が立ち現れては消え、自分が過去に体験した記憶のように刻印される。
- ヨル@yoru_no_hon2024年12月18日2024年ベスト本また彼女の作品を読めた喜びを噛みしめながら読んだ。一瞬にして世界が開かれ、ピシャリと閉め出されるその瞬間まで、彼女と共にその世界に存在し息を吸い、あるいは息をひそめて彷徨い歩いたような感覚に酔いしれた。その世界に引き込む表現力や描写力のすごさ、彼女の人生の断片を織り交ぜたリアリティのある文章は、読むものを一瞬にして虜にし、一度読んだら忘れないほど強烈なインパクトを与える。本作は切なくなるような物語が多かった気がする。「アンダード」が特に好き。彼女のスリリングな人生を疑似体験しているような読後感は唯一無二!!!