

海底
@kaitei
'97
3歳のぼうやを愛で、夫に愛でられ暮らす。
人間の心理や生活に纏わる本、エッセイなどなど。
雑多。読み終わった本について滔々と語ります。
- 2026年4月2日
読み終わった「落語とは人間の業の肯定である。」 賭け事に狂ったり、知ったかぶりをして恥をかいたり、金目のものを手に入れるために死体を暴いたり。落語は人間の本当の姿が書かれている。人類のミステイク大全でもある。 落語に出てくる人間って基本みんなドジ。みんなそうなんだな〜と思うと、現実でも優しくなれそう。 紹介されている噺では水屋の富が好き。 「宝くじで大金を当てた。金を盗まれていないか、それが心配で眠れない。ついに盗まれた時、これで眠れるようになる〜」と安堵する話。 身の丈に合わない幸福、ほんとに時として人を不幸にするよね、と思った。 内容が軽く、さくっと読めてすごく良い。 古典落語にも興味が湧いたし、ブックガイドにあったNHK出版の他の学びのきほんシリーズも気になる。 - 2026年3月31日
極アウトプット樺沢紫苑読み終わった効率的な学び方、覚え方がエビデンス付きで書いてある本。 分かりやすい文章で良かった。 〈運動性記憶には「極めて忘れにくい」という特徴がある。だから書いて覚える、声に出して覚えると圧倒的に忘れづらくなる。〉 昔見た頭のいい人の記憶方法で、覚えたいことをずっと口に出してて、「頭より先に口が覚える」って言ってた。これか〜と思った。 〈小学生では6割、中学生7割、10代以降はインプットは3割で、7割はアウトプットに割くと良い。 教科書を20分読んだら40分は問題集を解くとか、ノートをまとめたりとか。とにかく情報を使う〈外に出す時間〉を増やすこと。〉 〈インプット、アウトプット、フィードバックのサイクル。うまくいった理由をさぐりだし、それを繰り返すか、さらにうまく行くように工夫。次のインプットに向けて見直し、方向修正を加えることで過去よりも確実に進める。〉 読書で得た知識を効率よく記憶できたら嬉しい。書く重要性が分かったので、ノートも活用していきたいな〜。自分の覚えたいことだけ書き連なってるノートってロマンがあるな。素敵。 - 2026年3月27日
棚からつぶ貝イモト・アヤコ読み終わった井本絢子のエッセイ。 イタリア人コーディネーターが、他の国ではパスタとピザを一切食べず、「イタリア以外で食べるパスタはパスタじゃない」と食事のたびに宣言する話とか、世界各国の旅先での話とか。 最近植物が好きになってきたという話をいとうあさこにしたら、「イモト、それは順調に歳を重ねている証拠だよ。花鳥風月という言葉があるだろう。人は花見て鳥のさえずり聞いて、風感じて最後月見て死んでいくんだ」「ちなみにあさこさんはどこまできているのですか」「月見てる」のくだり面白すぎる。 好きな人に告白する勇気が欲しくて、大吉のおみくじが出るまで神社をいくつも回った話も良い。 行動に、パワーがあとから付随するんだなと思った。 私も棚からぼた餅の「棚」は自分で作るように意識したい。 - 2026年3月26日
読書は鼻歌くらいで ちょうどいい大島梢絵読み終わった読書の楽しさについてこれでもかと語られている本。〈私の生活改善運動〉で引用されていたので読んだ。すごく良い。 外出時に本を最低一冊持って行く理由として、 「長時間車内に閉じ込められてしまった時、本があればその世界に飛び込むことが出来る。」と書かれていた。同じように、病院での待ち時間を過ごしたばかりだった。とても共感した。 私は本は基本的には借りるスタイルだけど、「出先にスマホを持たずに出掛けて、本屋で気になる本を一冊だけ買って、それを読んで過ごす休日を作る」と書いてあって、いいなあと思った。 天気が良ければ公園で太陽と風に当たりながら、悪ければ雨音を聞きながら喫茶店で本を読みたい。 月に数回、300〜2000円くらいでそうやって一日過ごせる休日があるとしたら、それは本当に豊かなことだなあと思った。 「一冊一冊との時間が日々を彩ってくれる。こんなコンテンツが他にあるでしょうか。」 引用から連鎖して読みたい本が10冊増えた。 本が本を呼ぶ。本当に楽しい。 - 2026年3月17日
桐谷さんの株主優待のススメ桐谷広人読み終わった株を売ったり買ったりして儲けるのには興味ねェな〜〜〜。と思ってたけど、株を所有することで受けられる優待は興味あるので読んだ。 なぜか信じられないくらい文章が読みやすい。 みんな大好き桐谷さんが、お勧めの株の話や、NISAの口座の開き方とか、「損切りはやめとけ」とか「売った値より高値で買い戻すな」とか、自分の経験と照らし合わせて出した結論を教えてくれる。 本の刊行が3年前なので全てを鵜呑みにするには情報が少し古いけれど、それにしてもあまりに全ての説明が分かりやすい。参考にさせてもらって、優待目当ての株をちまちま所有したい。 - 2026年3月17日
読書する脳毛内拡読み終わった読書の有用性を脳科学の観点から説明してくれる本。 「宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。そして何よりも、宝を毎日味わうことができるのだ。」のウォルトディズニーからの引用が良い。 読んだ後、ずっと、チ。のヨレンタの台詞が頭を巡ってた。 「本当に文字はすごいんです。あれが使えると時間と場所を超越できる。200年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話で笑うこともある」 「私たちの人生は、どうしようもなくこの時代に閉じ込められてる。 だけど、文字を読む時だけは、かつていた偉人たちが私に向かって口を開いてくれる。 その一瞬、この時代から抜け出せる。 文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。そんなの、まるで奇跡じゃないですか」 電子よりも紙の方が優れている理由のひとつとして、読んだ文字の場所を把握出来るかが重要だとか、読書による内的省察が自己決定の意欲に繋がるとか、全部面白い内容だった。「お〜、今わたし内的省察してるゥ〜👆👆」と思いながら今後は本を読み進めたい。 - 2026年3月17日
ウエハースの椅子江國香織読み終わった凄まじかった。 読めるタイプの麻薬。文章のアート。 終始甘やかで静かに踊るような、歌うような描写で、一切のストレスなく物語に運ばれる。途中でやめられない。 ただしストーリー性はない。ほぼない。 眩しいくらいに鮮明な、生活の中での料理や音楽、満ち足りた会話の数々。好んで使っている香水。旅先の星空のこと。 なのに読んでいてどんどん酸欠になる。 「ここは視界がひらけすぎている。果てがない。私たちは自由で、そして閉じ込められている。」 タイトルが本当に素晴らしい。 ウエハースの椅子。薄い生地に挟まれたクリームのお菓子で出来た椅子。幸福の象徴。それは美味しく甘美で、だけど絶対に腰を下ろせない。 悪い夢のようで、それは絶望に似ている。 - 2026年3月15日
読み終わった生活についての本。割れた鏡を片付けたり、服を一から作ったり。 「朝起きてベランダに出て、空の色の変化と朝日を眺める。洗い物をしていても、それは祈りのようでもあったし、口ずさむ音楽のようでもあった」 きらめく宝石みたいな本文もさることながら、引用ひとつとっても凄まじい熱を感じた。 「芸術をもてあの灰色の労働を燃せ」 「整然と整えられた畝のように、生活は結果として芸術になることがある」 「ファッションは魂の皮膚」 メリル・ストリープのスピーチから、「壊れた心の欠片を拾ってアートにしなさい」。 引用が良すぎて、〈てつがくを着て、まちを歩こう〉〈庭仕事の真髄〉〈最初に読む料理本〉の3冊を、連鎖して読むことになった。 自分は尊いので、自分の手で適切なものを与えることから逃げないようにしたいな〜と思った。豊かで清潔な環境、栄養のある食生活から逃げないこと。それが一番難しいのよねえ。 - 2026年3月10日
わるい食べもの千早茜読み終わった食事のエッセイ。 食べることに対しての感覚を、どこまでも魅力的な文章で掘り下げてる。すごく良い。 牛乳について「透明感のない、のっぺりした白さ」だとか、アフリカで家族が牡蠣を貪っているのを見てサトゥルヌスを連想したりとか。レモンの蜂蜜漬けの描写がどうにも魅力的で、真似して作るようになった。海鮮粥の話が出てきて、ふと中華街で食べた三鮮粥を思い出して、それが朝食の定番になったら嬉しいなと思って試行錯誤するようになった。本の影響を受けて自分の習慣が変わるの楽しい。チョコレートに対しての姿勢も良かった。嗜好品には決して妥協しない友人の話も。食に繊細な暴君の医者のエピソードも大好き。好きも嫌いも妥協しないことが、個人の美学に繋がるなと改めて思った。 - 2026年3月8日
- 2026年3月7日
知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。ペロンパワークス,横山光昭読み終わったこの本を読むよりも先に子供手当をNISAで積み立ててたけど、本の中でのお勧めと被ってて安心した。違いがふんわりとしかわかってなかったiDeCoについても詳しく書いてくれてて助かる。今年はお金についての本もぼちぼち読んでいきたい。 - 2026年2月28日
手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択ミニマリストしぶ読み終わった同じ著者の「手ぶらで生きる」が面白かったので2冊目。 「物を減らす引き算が下手な人は、物を増やす足し算も下手」のくだりが印象的だった。 買いすぎた、これはいらなかった、にも必ず理由があるから、譲ったり捨てればOK、ではなくてなぜそうなったかを分析することにも意味があるよね〜と。 「家だけで暮らさず、街で暮らす」もすごく共感した。 図書館は本棚だし、スーパーは冷蔵庫だし、八百屋は野菜室だ。私もそう思う。 【起きて半畳 寝て半畳 天下取っても二合半】を引用してるのもよかった。精鋭と暮らして、生活を自分の"好き"で尖らせていきたいよね〜〜。 あと「消費だけをし続けるといずれ飽きがくるので、インプットと同時にアウトプットをするようにして自分のものにした方がいい」も良かった。 娯楽がこの世にたくさん溢れているけれど、情報を脳に与えるだけのインプットデブにならないように、じぶんの手で何かしら作っていきたいよね。こういう読書感想文とかも。 - 2026年2月20日
毒物ずかんくられ,姫川たけお読み終わったTwitterで誰かが読んでるのを見かけて、え〜、ちょっとかわいいなあと思って読んだ。 適正量を超えれば何でも毒になるとか、アセチルコリンを阻害する毒とか、猛毒リシンの話のくだりでヒマシ油が乳児に下痢を起こすとか、少し前に個人的に勉強した登録販売者の内容とリンクする部分がちょいちょいあって、読んでて楽しかった。 戦争は本当に誓って大大大嫌いなんだけど、"人類が愚かに競争した結果、異様に加速して発達した歪んだ科学文明"にめちゃくちゃロマンを感じるので、兵器の章が特に刺さった。風の谷のナウシカの原作を読んだ時の昂りに近いものがあった。困る。心がふたつある。 - 2026年2月19日
小さなエンジンで暮らしてみたら一田憲子読み終わった少し前に読んだ、"丁寧に暮らしている暇はないけれど"よりも、更に読みやすい。 あんまり無理しすぎず、コンパクトに生きていこうねという話なんだけれど、「また新しい一日が始まる。今日どんなにいいことがあっても、明日はまたゼロから始まる。」「その日一日だけを見つめて、何かを得たり、積み上げたりしなくてもいい」と、還暦を超えている著者が言ってのけているので、すげ〜〜なと思った。この感覚の新鮮さって、年齢重ねても保てるんだ。すごい。 「私はもうこれができるから、と自分にピリオドを打ってはいけない。」の引用も好き。ゆるく知的好奇心を持ち続けることで得られる、わくわくした気持ちを私もエンジンにしているので、すごく同意した。 - 2026年2月15日
もぎりよ今夜も有難う片桐はいり読み終わった読めるタイプの愛。 エッセイ内のタイトルがなんと全て映画のタイトルをもじったもので、著者の映画への熱量と知識量がダイレクトに伝わる。 文章がずっと上手い。熱い。面白い。 ページを捲るたびに、映画館の煙草の煙が染みた壁の匂いや、ドリンクをこぼしてベタベタした床の感触、古いストーブで温まった滞留する空気、ポップコーンのスカスカした軽い食感を思い出す。 「家で映画を見るのが億劫になった。 いつでも観られると思ったら、いつか観ようと思うようになった。何度でも観られると思ったら、何度も観なくてよくなった。」の豊かさ故の怠惰さの表現がさみしくて大好き。 私は物事を極めるには狂気が必要で、自分が何に狂っているのかを把握することが肝要だと思っているので、この本はまさにそうだと思った。 はいりさん、終始一貫して映画に狂っている。 私は映画ではなく文章に狂っているけれど、映画狂いの熱い文章が読めてありがたい気持ち。 - 2026年2月10日
- 2026年2月6日
新版 手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法ミニマリストしぶ読み終わったミニマルな暮らし方をしているけど、人間関係は広く浅く、を意識してる理由について、熊谷晋一郎の「自立とは、依存先を増やすこと。希望は、絶望を分かち合うこと」という言葉を引用していて、後者はあんまり考えたことない視点だったので新鮮だった。言ってることが常に合理的で良かった。手元に欲しい。 - 2026年2月6日
- 2026年2月5日
だれでもわかる ゆる仏教入門松崎智海,松﨑智海読み終わった色んな宗派の説明がわかりやすくされてて良かった。だいたい共通して「他人と比較するな」「他人の幸せが自分の幸せに繋がる」と説いてるような。昔も今も、みんな大体悩むことは一緒だよねえ。白隠禅師の「当処即ち蓮華国、この身即ち仏なり」(今目の前にあることをベストだと思え。そうすりゃ幸せになれる。)がすごく良かった。かっこいい…。めちゃくちゃロックだ。 - 2026年2月3日
そして生活はつづく星野源読み終わった地図が読めないし割り算ができないし生活能力がない。あとうんちと金玉の話しかしてない。私の子供が成長で躓いた時に、「なんかこんな人もいたな」と記憶の片隅から持って来れると、事態の捉え方がかろやかになる気がする。「自分のことを考えすぎることが自分を滅ぼすから、自分をなくした方がいい」とか、「日常から素晴らしさを見出すには、物事を拡大したり新しい解釈を加えたりして、一生懸命生きなきゃ毎日は面白くならない」あたりが良かった。真面目と不真面目のバランスが2:8くらい。あとはちんちんの毛を剃る話とかしてた。温度差で風邪引く。
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