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@kyo-ko
- 2026年1月10日
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恋とか愛とかやさしさなら一穂ミチ読み終わったこの時暇すぎて感想書いてたので以下コピペ 恋愛小説では全くない。 どうしようも無い男と女の違い、幻想に縋り迷う新夏、啓久の贖罪。 帯に、女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。と書いてあったが、その通りだった。同じ姿をしていても男と女でこんなにも濃い境目があるのかと思った。 前章「愛とか恋とかやさしさなら」 彼を分からなくなり、許すという事が分からなくなり、新夏は迷い奔走する。彼女は世間ではなく彼女自信の内なる声を聞こうとし、最後に彼女のブラックボックスが見える。彼女はどんな過ちを犯しても、ただ自分が啓久にとってかけがえのないものであれば彼を許せたのだと思う。だが同じ女性のはずなのに、新夏のブラックボックスを覗けば覗くほど、彼女の行動は、今の私には理解が出来なかった。罪を犯した啓久と落ちて、彼のヒロインになりたいという幻想に、折れてしまったのかな。 後章「愛とか恋とかやさしさより」 男のブラックボックスの底の無さ。この物語で救われた、と思ったのは、現実ではその沼のどす黒さを実感するのはほぼ女性だけであるのに対し、啓久がその見えない底の深さを感じ、彼の罪を実感したことであった。今回、事件にもならず示談で済まされた盗撮という行為は軽いかもしれないし、現に当初啓久はコスパが悪いとまで口にしていた。しかし性犯罪の黒さはその行為をなぞっただけでは収まらない。元上司の発言、父親の不倫、瀬名・莉子との出会いによる、あまりにもありふれたブラックボックス、そしてその結果女性が味わうへどろのような地獄、グツグツ煮込んだジャムが、こんなにもこの世の中に存在しているのだということ。 啓久の贖罪は、その世界を覗き、一生抱える事であったと思う。 - 2026年1月10日
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