大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件
154件の記録
ni@nininice2026年1月3日読み終わった新年最初の読了。本の題通り、博物館の鳥標本盗難事件についてのルポタージュ。 長期的な英知と短期的な私欲がぶつかる戦争で、勝ってきたのはいつも後者のようだった。(p314) 人間中心の考え方では、勿論英知の方が善で私欲の方が悪となるのは当然なのだろうけど、殺され標本にされ盗まれた鳥からしたら、きっとどちらも同じなのではないだろうか。鳥の意見を聞くことはできないから、わからないけど。なぜ人は「人間のいない世界」へわざわざ出向いて、そこにある自然を破壊したり、所有したり、研究したりせずにはいられないのだろう?そのまま、人間不在のままにしてはいられないのだろう? わたしも以前は、例えばヘルマン・ヘッセの「星や山や湖は、自分らの美しさと無言の存在の苦悩を理解し表現してくれるひとりの人をあこがれているかのようだった」のような言葉に感動していたけど、なんて自己中心的だったのかと反省している。星も山も湖も、鳥もその他の生き物も、自然はみんな、人間が見ずとも言葉にせずとも、美しいとか美しくないなども一切関係なく存在している。それらを名付け、我がものにしたいという人間の欲は、英知であれ私欲であれ、きっと抑えることはできないのだ。
かとだい@katodai03242026年1月1日読み終わった単純な犯罪ノンフィクションではなく、珍鳥と羽毛の歴史、乱獲や闇取引の問題、博物館や標本の存在意義、司法や障害判定の不確実さ等々の多岐の分野に渡る話が展開されて非常に読み応えがある。 自分も昔オタクだったので毛針愛好家の自己正当化の感じや世間ズレしていることに無自覚なところは身に覚えがあって読んでいて辛かった。 今も昔も目先の自己承認欲求や自己顕示欲のために他人の尊厳や生き物の命を無碍に扱うことを気にしない人種が一定以上いるという事実がとても悲しい。
タレ@miki_nike2025年11月1日読み終わった@ puukuu 食堂犯罪ルポとしてはもちろん、色々な角度からめちゃくちゃおもしろかった! 前代未聞の事件をどの見地で捉えるかで罪の軽重が全く変わる。科学や博物誌などのアカデミックな見地、法律的見地、もしくは金儲けとしての見地。それぞれの理が激突する。 また、事件を超えて、狩猟採集にまつわる人間の業の深さや、犯罪にまつわる人間の心理など、非常に普遍的なテーマにまで射程が及んでいて、とても読み応えがあった。






N@r_is_for_read2025年10月26日読み終わった小さい頃から動物園に通い詰めたりしていて生きもののことにはかなり興味があった方だと思っていたけれど、こんな盗難事件がイギリスであったとは知らなかった。 イギリスのロンドンにある自然史博物館には行ったことはあったが、トリングの分館は行っていなかった。けれどトリングには行ったことがあって、そのせいか読んでいて臨場感があってすごく面白かった。 鳥の羽の美しさは、こんなにも人を狂わせるのか……


芝生@grass-sbf2025年10月11日読み終わった面白かった!ノンフィクションならではの複雑さや臨場感が読み進める手を煽り続ける。展示されない博物標本に対する無理解、美に魅入られた人間の狂気やそれの正当化……。同じような事件が今後起きないことを願う。その羽のもつDNAが何かを明かしたかもしれないのに、タグが切り離されて飾りにされては、朽ちるだけなのだ。
みどりこ@midorikko_032025年9月16日読み終わった@ 本の読める店fuzkue 下北沢終わった〜〜!ノンフィクション物ってあまり読まないけどとても面白かった。現実は面白いなぁ。いや、起こった事件としてはなにも面白くないんですけど、人間は業が深い……。そして色々と考えさせられる……。ひとまず著者が今は奥様とお子さんに恵まれて幸せそうで良かった。あとはロンとスペンサーの今後に救われた。
群青@mikanyama2025年8月29日買ったちょっと開いた積読中@ カフェとりあえず買っておく。積ん読山へ。 2009年6月、大英自然史博物館から美しい鳥の標本が盗まれた。犯人は稀少な羽で毛針を作る愛好家たち。この盗難事件を知った作者が調査、そして書いた犯罪ルポ(らしい)。
ekmiico@ek-wine19722025年8月27日買った@ 丸善 日本橋店杉江由次さんの日記に2019年のベストと書いてあるのを見て、2019年かあ〜もう書店にはないかも…と思いながら調べたら、今日が文庫版発売日でびっくりしたので手に入れました。






























































































































