カンガルー・ノート

10件の記録
- 米谷隆佑@yoneryu_2025年4月20日読み終わった予想していた物語の三分の一程度の濃度。不可思議な旅も振り返ってみるとそう可笑しく感じないと思ったし、他作の特徴を垣間見る言葉遣いが多く、逆に他で見られなかった視点に気づけたことが、どうやら『カンガルー・ノート』は安部公房文学の交差点にあるのかもしれない、という仮説に辿り着いた。 羞恥心と入れ子構造の関係性、病院の新しい舞台的な意味を与えんとし、地獄のお遍路を通して面白おかしく伝えてくれる展開にぼくは面白さを感じた。当時の「死」の捉え方が変貌する様(夭折と老人の終末期、安楽死をどう捉えるかなど)を読み解くための考証になり得る、と思った。
- No.310@__310__2024年8月18日読み終わったかいわれ大根が脛に生えた男が自走式ベッドと征く冥府巡りの旅←あらすじめちゃくちゃすぎて最高 目まぐるしく変わる世界を不思議なリアルさを持って表現した文章は、夢見る脳のエミュレータのようで面白い 人の尊厳や生と死の狭間を読み手に感じさせながら愉快に書き切るところは凄みすら感じる