アボカドの種

21件の記録
- こよなく@koyonaku2025年10月9日読み終わったむっちゃ良かった。 歌集って初めて読むけど(筒井康隆のカラダ記念日は読んだことある)、連作になることでより実体が沸き立って、歌の暮らしの中に吸い込まれる感覚だった。 2020年から2023年まで詠まれた歌をまとめたもので、当然そこにはコロナや東京五輪が登場する。大きなニュースと同時に存在する市井の生活が、こうやって記録されていくことに感動した。
- saki@53hon_to2025年10月2日読み終わった図書館で借りたお子さんとのクスッとするやりとりや、お父様お母様との会話を切り取ったような歌がたくさんあって、(ああ、いつかわたしも、この31音に込められた思いを知る日がくるのだろうな)と泣きたいような気持ちになった。
- さとう@satoshio2025年8月13日読み終わった借りてきた『あとがきはまだ 俵万智選歌集』をきっかけに、俵万智の歌集を全部読んでみたいと思って借りてきた。 ・色づいてはじめて気づく木のようにいつも静かにそこにいる人 ・「楽しくじゃなくて正しく弾くんだね」子に見抜かれる私のピアノ ・君だけに見える昼間の星となり一生かけてそばにおりたい ・心配をさせてくれない人だから救急箱のように見守る ・しくじった時の絆創膏として保護者の保護という字を思う
- ミオReads@hanamio032025年4月11日読み終わった新聞の書評でヒコロヒー氏が紹介してるのを読んで以来気になっていた。記事を掘り起こしてみたら一年以上前だったらしい。 「最初はかなり序盤から泣いてしまい、二度目は「もう私を泣かせないでくれよ」と祈るようにして読んでやっぱり泣いた。三度目は途中までうまくいったのに、最後の最後でやはり泣いた。」 読み終えてからこの記事を読み返して、ああ、うん……という気持ちになった。31字目を読み終えたとき、じわと涙が滲んでくる。それが何度もある。何度も何度も繰り返しある。なんだかとんでもない経験をしてる気がする……と途中から恐ろしくなりながら読んだ。 60歳で、娘であり母であり恋をする人であり友と過ごす人でありかつての恋を思う人であり仕事人であり愛する人である。豊かすぎる感情の豊かすぎる短歌集だった。 「アボカドのサラダ作ってあげることもうないだろうレシピ聞かれる」 装丁美しいなぁ!スピン紐の素晴らしすぎるアボカド色よ!