オリーヴ・キタリッジの生活
28件の記録
蛍@bcgcco2025年11月11日読み終わったタイトル通り、オリーヴ・キタリッジをめぐる短編集。主人公になったり端役になったり、回想にだけ登場したり、あらゆる人物からオリーヴが描かれる。このオリーヴが何か痛快な解決策をもたらしてくれるとか金言を授けてくれるみたいなのとは全くなく、むしろ厄介者なオリーヴが年老いて行く様をさまざまな角度から見て行く。不思議と回を追うごとにオリーヴが好きになり、その悲しみや不器用さ、ひとまとめにすると人間臭さがなんとも切ない。驚くのは心理描写で、アメリカ作品にも関わらず、感情の起伏が日本人としても共感でき、しかも言語化がとても上手い。意識したことなかったけど、そう言うことってあるよな、と何度か文章を反芻した。言い回しも綺麗で、舞台となった架空の街が想像の中で美しく浮かび上がった。



まめご@mmg_862025年7月28日読みたい『読んでばっか』で紹介されていた本。 江國香織は以前も何かのエッセイでこの本について書いていて、たぶん一度読んだことがある。 でもすっかり忘れてしまっているので、もう一度読んでみたい。



kasa@tool2025年5月24日かつて読んだオリーヴのありゃまぁとか、あらまぁみたいな小さい感嘆や驚きの言葉が、想像の中のおばちゃん感を強くする。 名前がこんがらがってくるので、一気読みがおすすめ


雨の夜@asatoyoru2025年3月29日読み終わった長い上り坂を登っていく途中でいつの間にか、下る方に向きを変えている。登り切った先の景色を知ることなく。 そんな感じの緩やか、且つ決定的な変化が心地よかった。
























