ブラザーズ・ブラジャー

15件の記録
- baku@bakubaku-2025年3月19日読み終わった傷つけないから傷つけないでって気持ちすごく分かる。 私は"多様性"って言葉好きじゃなくて、その理由はなんだろうってずっと考えてたんだけど、多分自分が理解できない人を「多様性ってやつだね〜」って言って、その人の中でどこにも分類できない人や物事を"多様性"というなんでもボックスに放り込んでるような気がしちゃってたからかもしれない。 考えることを放棄して、相手を理解すること、相手の気持ちを想像することを放棄して、「これが最近よく聞く多様性ってやつ??」って言っちゃう人が多い気がして嫌だった。 自分にはない考えや趣味や性を持っている人を本当の意味で"分かる"ことは難しいけど、みんなが好きなものを好きだって言えるような世の中になればいい。「これ好きなんだ」って言うのに、「へーそうなんだ!」って感じの気軽さで。
- ひの@Hino_o2025年3月12日読み終わった一歩間違えれば戻れなくなる、崩れてしまうような場面で立て直せる方を選択できる登場人物達に感心しました。 また、ぶつかっても大丈夫な関係になっていくのが素敵でした 読み終えたあと前を見てきっと大丈夫と思える終わり方がとても好みでこの本を手にとって良かったです。
- peco@pecopeco2025年2月4日読み終わった最近はLGBTQに当てはまらない多様性をもったキャラクターが増えてきたように思う。晴彦も自分の性は男性だが、女性用の繊細なブラジャーを装着している。両親の離婚で心を閉ざした晴彦を引っ張り上げるちぐさとの海岸での描写は、フルーツサイダーのように爽やかでとても良かった。
- ひつじ@liemquet2025年1月10日読み終わったまた読みたい学び!「多様性を受け入れる」とは何なのかを考える作品だった 是非多くの人に読んでほしい 「理解がある」なんて結局はどこか他人事のこととして考えているから言えるのかもしれない 自分が当事者になったらどう行動するんだろう
- 村崎@mrskntk2021年6月26日父の再婚によって新しい母と弟と暮らすことになったちぐさ。ある日ちぐさは中学生の弟が自室のなかで女性用のブラジャーをつけているところに遭遇する。 ちぐさは、なんというか、ひとを傷つけないように生きていて、同時に自分が傷つかないようにも生きている。悪意はないけどその場をおだやかにたたむために嘘もつく。でもいつも嘘をついているわけじゃない。本心も話しているけど、でも、多くのひとがそれをおそれるように、本心のさらに奥にある気持ちは口に出さないようにしている。 晴彦の部屋で、ふたりしかいない空間で、ちぐさはブラジャーを好きな晴彦を認めた。だけど晴彦とブラジャーを買っているところを友人に見られたときに、ちぐさは晴彦のことを「妹」と言ってしまう。そのずるさは、きっと多くのひとが持っているずるさで、でもちぐさはそんなずるさを本当の本当は憎んでいることもわかる。 ブラジャーをつけている晴彦が、晴彦のほんの一面だけでしかないこと、見えなくても、隠している部分も、ぜんぶふくめて晴彦だったりちぐさだったりすること、そういう、わかっているようでわかりづらいことに、ちぐさとともに近づいていっているような、自分がすごくだれかのことをいとおしく思えるような、読んでいるときはそんな感覚がした。