深呼吸の必要

29件の記録
- 読書日和@miou-books2025年10月6日読み終わった長田弘さんの詩集。2018年に出版されているのに、図書館で順番待ちしてやっと回ってきた。それだけたくさんの方に必要とされていて、待っている人のいる詩集。 私はこの中では「童話」が一番心に残りました。 最後に紹介される詩、「贈りもの」は今並行して読んでいるチェーホフについて触れられていて驚き。 "人生はいったい苦悩に値するものだろうかと言ったチェーホフ。大事なのは、自分は何者なのかではなく、何者でないかだ。急がないこと。手をつかって仕事をすること。そして、日々のたのしみを、一本の自分の木と共にすること。" 巻末の小川洋子さんの言葉も素敵。 "この本をめくることは、遠い記憶を一つ一つ団栗のように拾い集めながら、木陰に満ちる沈黙と対話するのに等しい。” 美しい言葉、優しいけれどハッとする言葉をたくさん自分の中に落とし込みたい。
- n7se@RN_872025年7月19日読み終わったまたいつか心に残る一節最近読んだ本の中で、ずば抜けてよかった。今年一かもしれない。本当に良い薬になった。疲れた時とか余裕のない時は、視野が狭くなって深呼吸する余裕すらない時もあるけど、そんな時にこの本を読むことが深呼吸の代わりになるかも。深く言葉を吸って息で吐くみたいな感覚。短い詩が沢山綴られているのもちょうどいい。選書でまた自分にとって大切な1冊に出逢えた。これだから、選書は辞められない…。 お気に入りの一文 「わたしは直列式の友情は信じないわ。わたしの信じるのは、並列式の友情だけよ。さよなら」 二人のちがう人間が互いの明るさを弱めることなく、おなじ明るさのままで一緒にいるということがどんなに難しいことかを、よく知っている。
- ぱんだちゃん@pandamental2025年5月30日読み終わったさみしい夜のページをめくれ、で紹介されていた、あのときかもしれない、を読みたくて、朝イチで買ってきた。 本棚に置いておくべき本だと思う。 わたしの頭の中では勝手に、ヨシタケシンスケさんの絵で情景が浮かんできた。
- Ai@aaaai2025年4月17日読み終わった言葉ひとつひとつに品格が宿っていて、情景をやさしく浮かび上がらせる長田弘さんの詩集。 解釈の幅が無限大なアートのような詩ではなく、誠実に確実に言葉を届けてくれる詩というイメージ。(どんなイメージだ) 深呼吸が必要になった時にまた読みたい。 【2人の違う人間が互いの明るさを弱めることなく同じ明るさのまま一緒にいるということがどんなに難しいことかを、よく知っている。】