柿の種
39件の記録
いちのべ@ichinobe32026年6月21日読み終わったついに読み終えてしまった。折に触れて読み返したい。タイミングによって、響くものが変わりそうで。 今日はこの一節にどきりとした。 > 人間の行路にもやはりこの「ガラス戸」のようなものがある。失敗する人はみんな眼の前の「ガラス」を見そこなって鼻柱を折る人である。 > 三原山火口へ投身する人の大部分がそうである。またナポレオンもウィルヘルム第二世もそうであった。 > この「ガラス」の見えない人たちの独裁下に踊る国家はあぶなくて見ていられない。(p262)


いちのべ@ichinobe32026年6月13日読んでる@ 電車昨年のBOOK TONIC MARKETで、本屋itoitoさんに選書いただいた本。 この本をきっかけに寺田寅彦の文章が好きだ!と気づき、随筆集を並行でちまちま読んでいる。読み終わるのが勿体無くて。 > 猫が居眠りをするということを、つい近ごろ発見した。 > その様子が人間の居眠りのさまに実によく似ている。 > 人間はいくら年を取っても、やはり時々は何かしら発見をする機会はあるものと見える。 > これだけは心強いことである。(p38) その前段からその結論に至るのが好き。 > 客観のコーヒー主観の新酒哉 (p110) 主観/客観という語を俳句に織り込むところが寺田寅彦らしくて好き。 > 泥坊のできる泥坊の健康がうらやましく、大臣になって刑務所へはいるほどの精力がうらやましく、富豪になって首を釣るほどの活力がうらやましい。(p175) 己の身体の弱さについて書いた後の締めがこの文なの、良い。
704h@704h2026年6月9日読み終わった読み終えた。 物理学者である寺田寅彦の短文集。随筆でもなく短文。随筆は読者のために文章の装いが必要になるが、本書は日々過ごす中で起こった正直な思いが綴られている。時代を感じるところもあるし、いつの時代も変わらないと思わせるところもあり、人間というのは変えられないのだとしみじみと感じた。 読み始めは語り口が小気味良く、楽しく読んでいたが、中盤からの関東大震災、著者の病状、戦争の気配と段々に影が濃くなっていく。科学を職業としながら、俳句を愛し、人間的な心情を愛した人生の哀愁が滲んでいて少し切なくなってしまった。 随筆の名手と呼ばれるだけあって、文章がとても良い。書きすぎない、説明しすぎない引き算の巧さが文章を魅力的にしていると思う。こんな風に情景を書けるようになりたい。
704h@704h2026年6月8日読んでる2/3ほど読んだ。「短章その一」が終わり、「短章そのニ」に入るらしい。「その一」と「その二」の違いが何かはわからない。 普段の生活の中で「気になったこと」に意識的であるというのは、「普段」から抜け出す良い習慣である。それが俳句の人もいるし、写真の人もいて、絵の人もいるのだろう。感情は常に動き続けていて、何かの「かたち」にしなければそのまま流れて忘れてしまう。読んでいると日記でもつけたくなる。 考えてみれば、このSNSもその「かたち」の一つだ。俳句や写真と同じように、SNSが立派な趣味になる時代が来るだろうかと思うと、来なさそうに思える。今のところだけど。しかし立派な投稿をしている人は少なからずいる。
704h@704h2026年6月8日読んでる半分くらいまで読んだ。 随筆は大正九年に始まるので、半分は昭和七年くらいになる。年代順に並べているので、当時の東京の空気感も感じられて楽しい。 はじめは観念的で日常の中の哲学といった趣きだが、関東大震災が起こってからは日常の情景の観察と考察が増えているように感じた。日常が無くなってしまったのだから当然と言えば当然かもしれない。もしくは面白いことを言おうとするより、ふと思ったことをそのまま書く方が、余白が生まれて良いと思ったのかもしれない。 そういう意味ではスナップ写真に似ている。演出して情景をつくるのではなく、散歩中に目に止まった物をそのまま撮る。俳句の話題も多く出てくるが、俳句もスナップ写真に近い。それぞれの短い文章の中に感情の動きが収まっていて、色んな感動を味わえる。 忙しくしていると、こんな風に見つけながら生活できないだろうから、ちゃんと人生をゆっくり噛んで味わわなければいけないなぁ。
704h@704h2026年6月7日読んでる日常のスケッチ。洒脱な文章。何でもない柿の種でも、土によってはその果実は甘くも渋くもなる。この本を楽しめるか著者に試されているようだ。しかし肩の力を抜いてよく味わって読めば、楽しめる人は多いと思う。 短い文章ながら読者にあれこれ考える余地があって、歳を重ねるごとに楽しめるようになるのだろう。それが詩心なんだろうと思った。気が向いた時に適当にページをひらいて、コーヒーでも飲みながらゆっくり読みたい本。
Cota@Cota-CAT4rd2026年5月20日読み終わった本日読了。再読。 ぽつりぽつりと随分長く読んでた気がする。内容はたわいの無いものだが、たまに深い。 p225 自分の欠点を相当よく知っている人はあるが、自分のほんとうの美点を知っている人はめったにないようである。欠点は自覚することによって改善されるが、美点 は自覚することによってそこなわれ亡われるせいではないかと思われる。
- 星鴉@guricco2026年4月14日読んでる借りてきた最近、愛犬に咬まれることが増えたのだが、著者の寺田氏がによると、親しみ深いものには噛みついて、親しみの薄い相手には舐めるだけ、と子猫に対しての話に少し嬉しくなった。 きっとウチの犬も、そんな心持ちなのだと思いたい。


のぞみ堂@nozomi_books2026年1月6日買った古書店で目についたので。 寺田寅彦先生の短文集。 「なるべく心の忙しくない、ゆっくりした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたい」とのこと。 ゆっくり読みます。 読後に追記する。




























