乳と卵
47件の記録
- ayapon@ponde7332025年11月15日読み終わったどちらかと言えば直木賞のようなストーリーを楽しむ作品が好きで、芥川賞受賞作を手に取る機会はあまり無かった。楽しみ方がよく分からなくて。 でも本作は女の感情や情動のような内面を揺さぶられる迫力のような何かがあり、「あーこれが純文学というものの魅力なのか」と、上手く言い表せられないけど、自分の中で消化ができた一冊でした。


Lily@balaton_242025年11月12日読み終わったすごくよかった、、 p.31 こないだも学校で、移動んときに、誰かが、女に生まれてきたからにはいつか子どもは生みたい、見たいなことゆってて、単にあそこから出血する、ってことが女になるってことになって、それからなんか女として、みたいな話になって、いのちを生む、とかそういうでっかい気持ちになれるのはなんでやろうか。そしてそれがほんまにほんまにいいことって自分で思うことなんかな。あたしはちがうような気がしてそれが厭な原因のような気がしてる。





もん@_mom_n2025年11月12日読み終わった心に残る一節@ 自宅最近は川上未映子さんの小説を集中的に読みたいと思っており、デビュー作に続いて芥川賞受賞作を読了。 女性らしさを嫌悪し、子どもが欲しいという気持ちを理解できないまま大人になった自分には、純粋な緑子の言葉が刺さりまくった。こういう小説が存在していることは救いだ。 p.32 あたしは勝手にお腹がへったり、勝手に生理になったりするようなこんな体があって、その中に閉じ込められてるって感じる。んで生まれてきたら最後、生きてご飯を食べ続けて、お金をかせいで生きていかなあかんことだけでもしんどいことです。 p.33 それに、生理がくるってことは受精ができるってことでそれは妊娠ということで、それはこんなふうに、食べたり考えたりする人間がふえるってことで、そのことを思うとなんで、と絶望的な、おおげさな気分になってしまう、ぜったいに子どもなんか生まないとあたしは思う。 p.63 今日まだ一言も口をきかない緑子の唇のなかには、真っ赤な血がぎゅっとつまっていてうねっていて集められ、薄い粘膜一枚でそこにたっぷりと留められてある、針の本当の先端で刺したぐらいの微小な穴から、スープの中に血が一滴、二滴と落ちて、しかし緑子はそれには気づかず、白いスープのゆるい底に丸い血は溶けることなくそのまま滑り沈んでいくのに、やっぱりそれに気がつかずにその陶器の中身の全部を自分ですべて飲みほしてしまう。 p.69 ちょっと考えたらこれはとてもおそろしいことで、生まれるまえからあたしのなかに人を生むもとがあるということ。大量にあったということ。生まれるまえから生むをもってる。ほんで、これは、本のなかに書いてあるだけのことじゃなくて、このあたしのお腹の中にじっさいほんまに、今、起こってあることやと、いうことを思うと、生まれるまえの生まれるもんが、生まれるまえのなかにあって、かきむしりたい、むさくさにぶち破りたい気分になる、なんやねんなこれは。





h.@32hitomi2025年9月21日読み終わった★★★★☆ 夏物語を読む前に読んでおこうと思い手にとった。 独特の文体で自分が大阪人じゃなかったらリタイアしたかもしれない。 ずっと頭に浮かんだことをそのまま口に出してしまってるような感じで、近くでこの家族のやりとりを聞いてるみたいな感覚に陥った。 めちゃくちゃ好きでもないけど、全然嫌いじゃない。なんか読んだ後ちょっとした台風が過ぎ去ったみたいにザワッとした。
ゆき@yuki10242025年8月26日読み終わった私の身体は私のものであるはずなのに、身体と魂は一緒であってほしいのに。 「女性の(私の)身体」に対するコントロール不能感、それによる絶望。どんなライフステージにもついて回るやるせなさが、沁みた。


アマヤドリ@amayadori2025年3月9日読み終わったaudibleにて。 言葉の音の連なりがころころと澄んでいて心地よかった。リズムも絶妙で、作者はそのあたりのことを深く意識して文章を書く人なのかなと思った。 生きているとどうしようもなくどうしようもないことがあって、そのことを思ってむぐぐっとなった。


湯の本棚@y_book222022年12月22日かつて読んだ詩、みたいな、でもすごく重たい文章。 ずっと喋ってるみたいな文が、 頭にスッと入ってくるまでに時間がかかるけど、 でも多分、このよくわかんない気持ちが、 女、なんだなと、感じたり感じなかったり。 「あなたたちの恋愛は瀕死」 こっちのお話の方が、重たくて、 えぐかった

































