検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
88件の記録
一年とぼける@firstareethe2026年1月4日読み終わった感想「ほら良いこともしたではないか」と主張することに、いったいどれだけの意味があるだろうか。(p.97) 読んだ感想としては上記の引用に尽きる。ナチ政権というのがいかに戦争と差別を前提とした土台に立ったものだったのかが解説されている。掠奪や搾取や排除を前提としなければ成り立たない「良いこと」にわざわざ価値を見出す麻生太郎の様な態度・幼稚さへの拒否の為にも読んで良かった。 また、ナチ政権があらゆる面であらゆる人間を「資材」と見做して大々的に政策を敢行していたという指摘が多数されているが、新自由主義の勃興からテック右派による公共圏の侵害・支配に及んだ現在からすれば、イーロン・マスクを例にとるまでもなくナチへの反省や克服は本当に戦後から現在までになされ続けてきたんだろうか、と考えさせられる。人を「資材」と見做し、「合理化」という非人道性を押し付けると言う意味で、これらは同一の地平なのではないか。 ネットミームにおける 尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー(虐殺行為はNO) といった態度は中二病のイキリと見なされて来たが、実社会や政治においては薄らと敷衍し続けて来た態度になってしまっていたのではないか。 直接の行為は無しだけど、実際に「良いこと」はしてたよね、といった甘い理解の下、社会は構築され続けて来てしまったと思わざるを得ない。アメリカにおけるMAGAはもちろん、日本における参政党や高市政権を鑑みればナチスについて学ぶ事が、全く過去から学ぶ事にはならない事が恐ろしく感じる。







aino@aino82026年1月2日読み終わったブックレットでコンパクトにわかりやすく解説がなされていて、良いこともしたのでは?に対する検証が論理的かつ明解で、とても読みやすかった。 ただ読み始めてすぐに、自分にナチスに対しての知識がないことが判明したので、追加で勉強する必要があると感じた。 一面的に見ると良さそうな政策も、対象を健康な人や反政府思想を持っていない人や、アーリア人のみであったり、戦士育成のためであったりというものだった。除外された人たちの扱いが本当にひどかった。民族主義やナチスに対する理解をより深めたい。 最後に載っている、ひとことコメント付きのブックガイドもとてもありがたい。
シクロ@sicrobei2025年12月11日読み終わった結構前に読み終わっていたけど、追加を忘れていた。とても良い読書をした。 表面的に良いと思えることが、どういう犠牲を払った上で成り立っているのか、どういう思想の下に推し進められているのか、それを踏まえることの大事さ。 そして、そういった検討を1人の人間が全てのことに対して行うことは到底不可能である。だからこそ学問があって、そこに捧げられた膨大な検討に敬意を持つ必要がある。自分の素朴な感想を疑うことはもちろんとして、誰かの素朴な感想に対してどう反応するか。



雨@___amadare2025年12月4日読み終わった"戦争とホロコーストを引き起こしたナチスの悪行はよく知られているはずなのに、なぜこのような主張をしたがる人が多いのだろうか。筆者の見るところ、彼らはむしろナチスの悪行を繰り返し教えられてきたがゆえにこそ、それを否認しようとする欲求に突き動かされている。多くの人びとはヒトラーを「悪の権化」と決め付ける「教科書的」な見方に不満を抱き、「ナチスは良いこともした」といった「斬新」な主張に魅力を感じている。"(p.110) "もちろん世の中の支配的な価値観をうのみにせず、たえず権威を疑って批判的に考える姿勢そのものは、けっして否定されるべきものではない。 それはむしろ、学校教育において育成されるべき重要な資質・能力の一つだと言ってよい。「はじめに」で指摘した〈解釈〉、つまり歴史研究の積み重ねも、過去の研究を疑い、批判することによって可能になったものだ。だが「ナチスは良いこともした」と主張する人たちにあっては、そうした反権威主義的な姿勢はいわゆる「中二病」的な反抗の域を出ず、ナチズムが実際にどんな体制であったかについては無関心であることが多いようだ。"(p.111)


シクロ@sicrobei2025年11月19日読んでるはじめにで示される歴史を考えるスタンスがよい。 ー 過去を「切り取る」ときにはその時々の立場性たまったく無縁でいることは不可能だし、そもそもそれは歴史研究の現実と著しく乖離している。 「無色透明」な歴史叙述という不可能な到達点をめざすのではなく、自分にも他人にも色があることを認めた上で、相互チェックによって誤りや偏りを正していく ー 「事実、解釈、意見」という三層構造で捉えないと議論は正しい?意味のあるものにならないというのも、様々なすれ違いにあるものだと思う。

てぬ@c_tenu2025年10月20日読み終わったなんで参政党は、「オーガニック」とか「熊との共存」みたいなこと言うのかなぁと思ったら、ナチスも同じことしようとしてた。 「おわりに」はちょっとよくわからない。 学校的な価値観への反発、「教科書的」な見方を否定したい、という歴史修正主義の欲望を理解したうえで、まだ、「正しい情報を教える」つもりなのか。 立場にしがみついているのは、筆者なんじゃないのか?

本読みの旅人@hi_tommy9302025年9月30日読み終わった@ 自宅歴史的事実と向き合うときの「事実」「解釈」「意見」の3段階、とりわけ「解釈」に真摯に対峙せず、一足飛びで自分の都合良い部分だけを抽出して「意見」してしまう危険性。学んだ「歴史知識」と解釈する時に強く影響するのが、「歴史意識」であること。 一見良さそうに見えるナチの政策の事実を抽出して、ナチの意図/目的を示すという本書の構成は、「事実」→「解釈」の順を踏んでおり、より「解釈」を経ていない意見の無意味さを理解できた。 反権威主義(専門的な知識(人)やオールドメディアに対する反発)かつ、マウントを取りたい/自分は真実を知ってるという優越感を得たい各個人の欲求が、総発信社会のプラットフォームで支えられている現代。そのプラットフォームは知識交流の場であれば理想なのに、相手を打ち負かす鬱憤晴らしの場に成り果てている。 著者たちが最も読んでほしいであろう、著者のSNSで講釈たれたアカウントたちは、本書は読まないのだろうな。。 国民(民族同胞)のことなんてこれっぽっちも考えていない、戦争遂行が最優先事項ってことが、特に女性政策の変遷で理解できる。それって今も大して変わらないのでは?
くりこ@kurikomone2025年9月2日まだ読んでる先に、第7章「先進的な環境保護政策?」を読み始める 動物保護を強化(カレイやザリガニまで保護対象だったらしい…)した背景には、ユダヤ人が行っていたシェヒターという屠殺方法(首を切り裂き失血死させる)が非人道的であるという反ユダヤ主義政策が背景にあったとのこと。 動物の輸送にも苦痛を与えないことをルール化した一方、ユダヤ人がすし詰めで強制収容所に移送されるという状況は、排除する人間は動物以下の存在であるということを示す。 ちなみにイスラエルも動物愛護意識が高くビーガンの人が多いらしいのだが、パレスチナに対しては徹底的に非人間化する言説を吐き、虐殺する。ナチスとやってること一緒やなと改めて思う。




ハム@unia2025年8月22日読み終わった短いながらも歴史との向き合い方の本質が詰まってる。 ナチスをテーマに事実、解釈、意見という三つの層のバランスを考えることの重要性がよく理解できる。 事実から解釈をすっ飛ばして意見。 恣意的な切り取りをもとにさも正しいことのように声高に叫ぶ。 SNSがあるために余計にラウドスピーカーが幅を利かせやすい現状を冷静に捉えるうえでも本書はかなり有意義だと思う。 人は誰しもバイアスがあり、無色透明な歴史認識などできないというスタンスを受け入れ、だからこそ積み上がっていく解釈を無視することなく取り入れる姿勢が問われると。 この本自体が主観的な切り取りでナチス全否定に極振りしているみたいな意見もありそうだけど、強い言説という商業的なものもあるにしても、あえてわかりやすい構図を見せる意図があるからだと思うし、ナチスの評価をめぐる議論に答えを出すうんぬんでなく、歴史学とは、専門家の意義とは、現代の情報環境とはなどを考えるうえで価値があると思った。





絹@indigo_mtm2025年8月8日読んでる読み終わった図書館で借りて読んでいる 読み途中だけど、第二章「ヒトラーはいかにして権力を握ったのか」、1920年代から1932年にかけていかにナチが国民の支持を得るかについての流れと手法が記録されている 今日本でも某極右政党が支持を得始め、党首が支持者のコントロールのため排外主義的な主張を抑制している点とか、ヒトラーが全く同じことをしていたらしく、ナチの流れをほぼ沿ってるんだなとわかって寒気がした 以下ちょっとずつ読んでる感想 ネタバレを含みます 25.8.7 ナチスの経済政策について 成功した部分もある、というのは事実だが、大半は前政権の方針を引き継いだ結果だった それに、経済政策が功を奏したのは外国人の戦争捕虜やユダヤ人の労働力や財産を搾取したからという点を否めない 一部の人の、文字通り命を賭した犠牲なくして成し得ない経済的成功は、健全なものとは言えない 家庭支援政策について 成果を生み出した部分もあるが、そもそもその目的は馬車馬を働かせ続けるために適度な餌と休憩を与えるに等しいもので、さらに恩恵を受けるのは健康なアーリア人に限定していたという点で、全体を肯定はできないなという結論 8.8 読み終わった! 結局のところ、ナチスは良いことをしたと捉えるのは一面的なものに過ぎず、それが包摂と排除を常に孕んでいたという点で、肯定はできないということに帰結した 読んでいても、アーリア系ドイツ人に優遇政策を施した一方で、そうでない人たちに行ったギョッとするような残虐な政策の描写もたくさん出てきた 後書きを背筋が伸びる思いで読んだけど、今極右勢力が世界的にも台頭してきている中で、筆者の言う「反ポリコレ」の欲求にのまれてしまった人たち、についても、真面目に考えて対話しなければならない段階にあるんだろうなと感じる 簡単なことではないけれど…




爽@sota_a2025年8月6日読み終わった読み終わった。 さまざまなデータをもとに解説してくれる良書です。そういえば学生時代(1000000年前)、まさにアウトバーンとかの話でナチスは良いこともしたんだって言う子がいたなあと思い出し……。 ざっくりとでも歴史はわかってる人向け、なんとなくの時系列とか戦いの順番がわかってるとよりイメージしやすいと思います。 第四章あたりの数字が続くところは数字弱人にはちょっとつらく、もし同じデータを出されて分析してくださいと言われても本に書かれているような結論に辿り着けるかな……ちょっと自信がない。 「おわりに」は耳が痛いよ〜いつまで謙虚に本を読んで学んでいられるのかな……。 巻末のブックガイドにコメント付きで書籍が紹介されてるので次の本を選ぶのにおすすめ。 1番ビビったのは車の積立金だけむしり取ったこと。
🪁@empowered_tako2025年7月12日買った読んでる本屋で「戦争」をテーマにした特集棚があってそこに差さっていたので買い、冒頭だけまず読んだ。それが本業ではないはずの研究者が「素朴な疑問」にしっかり応答してくれるありがたさ……。


ひつじ@mgmgsheep2025年7月12日読み終わった元々義務教育程度の知識しかなかったので、具体的な政策やその結果について知れたのは単純に勉強になった。 歴史分野に疎い身としては、本書の冒頭で解説される〈事実〉〈解釈〉〈意見〉という三層の考え方は、「なるほど」の一言だった。 まだまだ身になっているとは言い難いが、これまでなんとなく違和感を感じていたものの上手く言語化できなかった、どう整理していいか分からなかったものについても、今後調べたり考えたりするヒントになると思う。 改めて、初学者向けにこのような本を出してくださったことに感謝したい。




句読点@books_qutoten2025年7月3日読み終わった最近の参政党の動きが不気味すぎて読んだ。 「参政党は「良いこと」も言っているのか?」を考えるために。 薄々わかってたけど、驚くほどナチスとの共通点があって、ますます危機感を持った。(伝統的家族観、健康政策、民族共同体の創出、女性蔑視、外国人差別、排外主義、などなど) ナチスに限らず、「大日本帝国は「良いこと」もしたのか?」など、いろいろ応用の効く考え方をしることができる。一面的に切り取って、「良いこと」のように見えることも、全体の目的や結果、その後の歴史学の評価なども知らなければ、本当に「良い」ことかどうかは安易に判断できないし、ほとんどの場合、「良くなかった」と判断できると思う。



ゆきまち@wait4snow2025年4月18日読み終わったおわりに “しっかりとした知識をもつ第三者の数を増やしていけば、それは歴史修正主義的な風潮に対する社会の免疫を強化することにつながるだろう…「歴史知識」を伝えるだけではなく、社会の「歴史意識」にまで踏み込んで語りかける必要があるのだろう。その際に専門家がどのような語り口をとるべきなのか、筆者にも明確な答えがあるわけではない。だが本書は、ナチスをめぐる事実関係や研究史の積み重ねだけでなく、それを受け止める「現在」という磁場を十分に意識して執筆したつもりである” 各章でテーマごとに①ナチスがどんなことをしたか②それはオリジナルなのか③効果はどうだったのか、具体的に書かれていてわかりやすい。 分厚い本でもないし、入門書、ネットなどの危うい言説にひっかからない知識として本棚にあるとよさそう。 巻末にブックガイドもある。以前買って積読してる本が入ってたので読まなきゃな〜
ゆきまち@wait4snow2025年3月28日読んでる第2章 ヒトラーはいかにして権力を握ったのか? “ナチ・プロパガンダに「絶大な威力」があったとすれば、それは「魔力」だの「洗脳」だのと呼ばれるものにではなく、広範な国民のもとめるものを的確につかみ、感情を揺さぶる言葉やイメージに転換していく能力に見出すべきであり、そこにこそ真の危険性があると言わなくてはならないだろう。” 今も使われてる手法だよなあ……
よつこ@yotsu_hiyoko2025年3月27日読み終わったReadsで知った人は結局信じたいことを信じるけど、 何を信じるにしても 最低限「歴史を知る」努力は不可欠。 個人的には「ナチスは良いこともした」とは カケラも思っちゃいない。




わんぽち@yakiimo20182025年3月7日かつて読んだaudible厳密にはAudibleで聞いた本 一見良いことをしてるように見えても、より大きな悪事のためにやってるに過ぎないということを丁寧に説明してくれる



( ˘ω˘ )@nnn2024年8月31日つ、疲れた…ゼミ思い出した。 「良いこと」はしてないけど、「良さそうに見えること」を見つけてきて言葉巧みに宣伝し、自分たちの成果としてしまうその手腕がとにかく優れていたということなのでしょう。




































































