通路側の女A
@sssssaysk
- 2026年1月5日
BUTTER柚木麻子読み終わった生きながら死んでいたような人たちが、他人と触れ合うことで自分なりの新たな答えを見つけ、不器用ながらも前向きに歩んでいる。溶けたバターの輝きに未来の明るさを、明日自分が何を食べるかを考えることで、生と熱を感じた。 私の世界は小さく視野も狭い。まずはエシレのバターと、ウエストのバタークリームケーキが食べたい。 - 2025年12月6日
- 2025年11月8日
かか宇佐見りん読み終わった久々に痛みと苦しさと気持ち悪さとどうにもならない愛を描いた話を読んだ。 読み始めた瞬間からズルズルと世界に引き込まれ、鮮やかに頭に浮かぶ情景に、まるでその場に自分が立っている気分で様々な人物として言葉を受け取って感じた気持ち悪さ。気持ち悪いと書くのが正しくはないと思うけれど、こみ上げてくるようなものは吐き気に似ているから私には気持ち悪さとしか表現できない。 - 2025年10月26日
点と線松本清張読み終わった当時でないと書くことができない推理小説。 当時これを読んで東京駅に行き、あの時間に列車が見通せるのを確認した人もいるのでは。それと、時刻表に興味を持った人もいたかもしれない。 今ではなんでもデジタルになり、履歴や裏付けとなるデータが残り、調べられるだけにトリックになり得ない。けれど、その不便さか゚逆によかったのだなぁと思う。 汚職に関する部分は、今も昔も変わらないところが何ともなんとも。 - 2025年10月22日
罪の声塩田武士読み終わった実際の事件もこうだったのでは?と思ってしまうくらい、読み応えがある。 二人の主人公が出会い、阿久津が再度イギリスに飛ぶ辺りから物語が加速し、一気読みだった。 犯行に使用された子どもの声に焦点を当てていて、凄惨な部分もありつつ、これから先を生きていくための前向きな終わりなので読了感は爽やか。 実際にあった事件をウィキペディアで読むと、責任を取るため辞任しようとした滋賀県警の方が焼身自殺をしていたり、脅迫状が届いた会社の社長が事件終息を前代社長の墓前に報告しようと搭乗した123便が墜落……と、描かれていないリアルの方が胸が痛む話だった。 - 2025年9月15日
コンビニ人間村田沙耶香読み終わった村田沙耶香さんの中でも軽めの内容。 感情が欠如した女性が、ルールとパターンが決められたコンビニという枠の中では、普通でいられる。誰かの真似をすることで正常になれる。決められたレールから外れると世界から排除される。学校、会社、社会、すべての場所で当てはまることが書かれている。 自分の力で自分がいるべき場所を見つけているし、彼女以上にコンビニで輝ける人はいないと思う。前向きなハッピーエンドだと感じた。 - 2025年8月2日
横浜大戦争蜂須賀敬明読み終わった横浜の土地神ドタバタ話。 横浜県民しか楽しめないのでは?と思いつつ、横浜県民もオラの地元がこんな土地神……?という気持ちになる部分もあるので、擬人化(擬神化?)って難しい。 理由を知らされずに開戦された土地神たちも???だったろうけど、大神の意図も冒頭と異なるのでは?と読んでるこちらも???だった。 大団円っぽくまとまってはいるけど……はて? - 2025年5月14日
- 2025年5月8日
本のエンドロール (講談社文庫)安藤祐介読み終わった小説は電子でなく紙派な自分にとって、紙の本がなくなったら多分、本を読まなくなると思う。 何度か電子で小説を読むことにチャレンジするも、どうも読みにくく、結局鞄に本の重さはプラスされたまま。 少し間が空いてしまった本を再び読み始めるときにパラパラとページをめくりながらざっくりと目を通したり、読んでいる途中にあれ?この人もしかして?と気になる箇所を見つけて前のページに戻ってみたり。残りのページ数を指と目で感じて、一気に読んでしまうか、それとも読み終えるのがもったいないから一旦やめて休憩するか、なんて考えたり。 電子でも気になる箇所をマークしておくことができるけれど、紙の本だとスムーズにできることが多く、紙の本が自分には合っていて読みやすい。 これからも微力ながら貢献できるよう、本屋に通い続けたいと思う。 - 2025年3月26日
- 2025年1月18日
ジヴェルニーの食卓原田マハ読み終わった表題作である「ジヴェルニーの食卓」の風景や情景、モネの描く世界と同じように優しい美しさとあたたかな光を感じる話だった。 豊かな暮らしの中で食卓に上がる料理はどれもおいしそうだけれど、貧しかったころに少ない材料で作られたスープもきっとおいしかったに違いない。 ジヴェルニーにあるモネの棲家と庭園に、いつか足を運んでみたい。 - 2024年10月31日
ノルウェイの森(下)村上春樹読み終わった生と死は誰しもが生まれた時からその手に持っているものだと思う。 寿命を全うするも自ら選択するも自由ではある。 残された人が抱える悲しみや喪失感は、思い出を何度も擦り続けるように語り合うことで、故人を忘れることなく、引きずりながらも美しい記憶として消化していこうとするのかもしれない。 本作は死と性が強く、彼女のことを思い出すときに真っ先に出てくるのがセックスの記憶なのが、作者が男性だからなのかわからないけれど、いや、そこ…?とはなるし、正直主人公は最初から最後までセックスのことしか考えていない男という印象だった。 - 2024年10月23日
推しの殺人 (宝島社文庫)遠藤かたる読み終わったとても読みやすかったし、つまずくことなくラストに向かってどんどん加速していくのが読んでいて気持ちよかった。 バラバラだった三人が同じ方向を見つめて協力して走っていく。 女は脆弱ではなく、一人でも立てるし、助け合う強さを持てばなんだってできる。 どんな形であっても三人でアイドルし続けてほしい。 彼女たちのこれからに幸あれ。そう応援したくなる。 - 2024年6月29日
我々は、みな孤独である貴志祐介読み終わった探偵ものかと思って読み始めたら、時代物と現世と前世や世界の真理、宇宙とは…な、色々なものごちゃ混ぜに全部入れてみました!どうぞ召し上がれ!な話だった。 おいしく食べられる人とそうでない人とわかれそうだけど、個人的にはおいしく食べられました。 - 2024年4月19日
- 2023年10月31日
有頂天家族 (幻冬舎文庫)森見登美彦読み終わったアニメを見たあと原作が気になって購入。 アニメの雰囲気がそのまま小説になっている!と思うくらい、原作に忠実にアニメが作られていたことを知り、制作された方々の原作愛を改めて感じた。 毛玉たちのかわいさと、弁天のなんともいえない恐ろしさ…でもそれだけじゃなく寂しさも共存する不思議な人。続編が楽しみ。 - 2023年9月15日
王妃の帰還 (実業之日本社文庫)柚木麻子読み終わった中学生、それもお嬢様学校、狭い世界の中で成長していく姿がまぶしい。 大人になればなんてことはなかったのにと思うことも、当時の自分にとっては最善策を取って導き出した答えだったりもする。あの頃関わった人の記憶を消し去りたい!なんてことはだれしも一つや二つはあるはず。 ラストシーンがとにかく爽やかで愛おしくってちょっと泣きそうになる。 - 2020年7月26日
末ながく、お幸せにあさのあつこ読み終わった結婚式の披露宴が舞台。 お祝いのスピーチを交えて、新郎新婦のことが語られていく。 神父の萌恵が清廉潔白な聖母のように思え、全く人物像がつかめなかったが、読み進めていくうちに、ちゃんと複雑なものを抱えた生きた女性なのだとわかった。 幼少期、学生時代、社会人、家族…それぞれで関わってきた人々が彼女に抱いているイメージが異なるのを見ていると、私自身も関わる人の一部分しか知らないし、逆もあり得るのだろうな、と。 読む方の立場によっても印象が変わりそうな作品だと思う。 - 2020年2月9日
あずかりやさん 彼女の青い鳥大山淳子読み終わった第三弾も優しい気持ちにさせてくれる素敵な話ばかりだった。 店主の「お客様に喜んでいただくこともすべて、自分の人生をよいものにするため」という言葉が胸を打つ。 - 2019年11月17日
少年の名はジルベール竹宮惠子読み終わった竹宮恵子さん、萩尾望都さんが共同生活をされていた大泉サロンの話。 萩尾望都さんに対する羨望と嫉妬、そこからスランプと心身ともにボロボロになっていく過程…風と木の詩が書かれるまでの長い道のりが綴られている。 ヨーロッパを旅された話は読んでいて、行ってみたい!と思う内容だった。 実際に連載されていたというヨーロッパ旅行記、読んでみたかった。
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