えーえんとくちから

70件の記録
- ほんね。@Honne_03302025年9月1日読み終わった"ことば"をすごく大切にしている印象を受けた。 少しファンタジックというか、共存しない名詞を組み合わせて不思議な世界を生み出すというか。ユーモラスで、リズムがいいのにどこか少し寂しくて。児童書の『はれときどきぶた』を思い出した。 以下好きな短歌の抜粋。 ○ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください ○夏らしきものがたんすのひきだしの上から二段目で死んでいる ○思い出がしおれてしまいそうなときあなたが貸してくれた霧吹き ○ひだまりへ置いた物語がひとつ始まる前に死んでしまった
- 肉@sa_rami0302025年8月31日読み終わった初めて読んだ詩集だった。全く別のもの同士の結びつけ方が力強く寂しいなといった印象。 悲しいことがあっても生きてゆく、生活していくという内容の歌がこころなしか多かった気がする 初の一人暮らしを始めて、一人という状態を良くも悪くも意識する時間がうんと増えた。毎日自分で作ったご飯を食べて、仕事で人と話し、友達と触れ合って、家族と程よい距離感を保つと、沢山のことを一人で感じる時間が自然と多くなった そんな中で笹井先生のように、ものごとに二面性を見出してそれを励ましに繋げる動きは私の性格上前向きでいるには不可欠だし、先生自身肉体的なご病気をされていたとのことで、この詩の中の明るさやせつなさに凄く納得がいった。 寝たきりで好きなものすら苦痛に変わって体に降りかかる状況の中で、言葉を紡ぐという行為は色んなものの見方をしようとする先生を一番助けてくれることだったのかな、と勝手に感じた そしてこの詩集を人から貰ったという経験はわたしの中で支えになることは間違いない 気弱な私が前向きなリズムで生きていくことを選ぶ支えになることは間違いないと思う ありがとう
- 兎華白 莉犀@togarise2025年7月17日読み終わった病に苦しみ、それでも世界と繋がろうとした筆者がとった手段が、短歌であり俳句であり詩だったんだろうなと思うと、こみ上げてくるものがある。 彼の言葉はとても繊細で、真綿で作られた柔らかい紐のように私の心に絡みついてくる。
- むぐらばな@mugurabana-252025年5月17日ちょっと開いたかつて読んだまたいつか@ 自宅ひさしぶりに手に取って、読みはじめたら。「短歌というみじかい詩」、淡クリームキンマリの空白のほうがずうっと広いし、フォントだってちょうどよくぽん、ぽん、と置いてあるのに。 入ってくる情報量? というか、受け取りうるものが、頭のキャパシティをどうっと超えてくる。 これが、ことば、だったのだなあ。少なくともかれの生きていた年代までは。
- けんず@kenzkenz612025年4月5日読み終わった途中までしか読んでいなかったので。 好きだった歌をいくつか。 葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある 箱になるまえの私に会いたくて思い切りあけてもらいました もうそろそろ私が屋根であることに気づいて傘をたたんでほしい
- 諸処@shosho2025年3月14日かつて読んだ心に残る一節“からだじゅうすきまだらけのひとなので風が鳴るのがとてもたのしい” P.84 “きれいごとばかりの道へたどりつく私でいいと思ってしまう” P.77 “いつかきっとただしく生きて菜の花の和え物などをいただきましょう” P.124
- 読書猫@bookcat2025年3月8日読み直した(とくべつ好きな歌を抜粋) “さあここであなたは海になりなさい 鞄は持っていてあげるから” “わたしだけ道行くひとになれなくてポストのわきでくちをあけてる” “こころにも手や足がありねむるまえしずかに屈伸運動をする“
- 茉莉@matsuri_hon2024年8月5日かつて読んだ何度も読みたい穂村さんの解説までしっかり読んだ。短歌以外も書かれていて驚いたけれど、「旅の手段」だったからだと納得した。 近くのものを命だと見つめる眼があり、遠くを想う心があるのはうらやましい。できるようになりたい。
- 村崎@mrskntk2022年6月27日〈廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは〉 普段は目にうつらないような無機物だって世界の一部であり、むしろ世界に必要な景色なんて本当はどこにもないのかもしれないし、だけどどんなものでも必要なものなのかもしれない、そんなふうに思います。