サイン本

岡本真帆さん、短歌よりこちらのエッセイを先に読了。 新刊、落雷と祝福も楽しみ。 この薄いエッセイの中に、平凡な毎日の中の、実は大切な一周がたくさん詰め込まれていました。

好きな歌人、岡本真帆さんのエッセイ。31文字でも好きだなと思ったひとの文章は、やっぱり心地よくてすきでした。

黄色と緑の表紙珍しくてかわいいな

「狩りとピクニック」という恋愛にまつわるエッセイが共感しかなかった。

昨年の文学フリマで岡本さんから直接受け取った大事な本。 もったいなくてずっと読めていなかったけれど、久々に体調を崩して心細い気持ちになったので、布団の中で縋りつくように読んだ。 「牛乳飲もっか」「外と内の間」「大きなコーラ」が特に好き。あとがきもしみじみと良い。 p.36 背伸びして、小窓に額をくっつけて、わたしはいつもガラス越しに電子レンジの中の様子を食い入るように観察した。そんな風に覗いても、高さや角度の関係でマグカップの中は見えない。それでも小窓を覗くのをやめなかった。 p.44 わたしの故郷はなんにもない。なんにもないことがこんなにも素晴らしい。

よむー！

“時間の流れの中で生きるわたしという存在の下に流れる、「暗渠」のようなものを感じる。”っていい言葉だな、わかる。