空をこえて七星のかなた

29件の記録
- saki@53hon_to2025年8月17日買った読み終わったあらすじから7つの物語がつながることはわかっていたので(わたしはネタバレOK派)、この話のこの人はこっちの話のこの人だろうか、など予想しつつ読み進めていたのだけど、まあ見事に裏切られて(もちろんいい意味で)。さすがです加納先生……となった。 優しくてせつなくて美しい。まさに、星の光みたいな奇跡の物語だった。どのお話も好きだけど、「箱庭に降る星は」が特に好き。
- ran@ranraranruran2025年7月29日読み終わった7つの物語の繋がりが最後にわかった時は、ほっこりした気持ちになった。宇宙や星、空のお話は、顔も気持ちも上を向けるようになる気がするから好き。
- 五月晴@satsukibare2025年7月10日読み終わった読了 着地点が最初のお話で見えてしまったため、最後の話を読んで得られる、連作短編ならではの「ここが繋がるのか!」という驚きが減少…いらぬ推理をしてしまった。 宇宙や星の要素が個人的にはもう少し欲しかったかも。 それはそれとして「箱庭に降る星は」はお話として好みではあった。 表紙イラストが坂月さかなさんだったので、それもあって購入した一冊。
- 五月晴@satsukibare2025年7月10日読んでる「南の十字に会いに行く」 ほっこり系の家族のお話。個人的には展開が分かりやすく物足りない感じだったけれど、たまにはこういうのもいいかな。 他のお話に期待。
- ユメ@yumeticmode2025年6月27日読み終わった感想私は加納朋子さんの描く宇宙や星空にまつわるお話が大好きだなと改めて実感した。なんてロマンに満ちているのだろう、「空を想う力」(これは『魔法飛行』という作品の名言)を存分に掻き立てられる。 加納さんの紡ぐ物語といえば、一見独立しているかのように思われた短編が最後に綺麗な結びつきを見せる構成の巧みさも魅力のひとつだが、本作も例外ではない。バラバラに見えた短編が(もちろん一話一話が面白いので、各話の時点で読みふけってしまうのだが)終盤に見事な繋がりを見せたとき、ありきたりな表現だが星と星を結んで星座が浮かび上がったときのような感動を覚える。そのこと自体は文庫本の裏表紙に記されているあらすじからも予測していたのだが、先が読めない展開にワクワクと心躍らせながら読み進めるうち、ひとりの女性が北極星のように燦然と輝きを放つ美しい構成に気付き、期待以上の驚きと感動に満たされたのだった。 SFのような不思議なストーリー展開を繰り広げ、最後にあっと驚くミステリのような仕掛けが明らかになる——そして言わずもがな、連作の一部として緻密に物語に組み込まれている「孤舟よ星の海を征け」にとりわけ魅了された。