イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する
35件の記録
温泉マーク@onsenmark-autorune2026年9月28日読み終わった「実証的な歴史研究者」であり、「イスラエルのヨーロッパ系ユダヤ人というマジョリティの立場」であるイラン・パペが執筆した本書。パレスチナ/イスラエル問題における明らかに重要なトピックが、感情を極力排した、非常に簡素な記述によって並べられている。 最後まで読み進めると、イスラエルによる入植者植民地運動の軌跡が見えてくる。 入門書としてありがたく読んだ。ページ数も少ないので、あまり読書に時間が取れない人にもおすすめ。 この本をSNSで紹介したところ、入門書として岩波新書の鶴見太郎『シオニズム イスラエルと現代世界』を薦められたのでこちらも読んでみようと思う。


Magmel@magmel2026年8月21日読み終わった家族に借りていたのをようやく読んだ。 パレスチナで起きていること、イスラエルがやってきたこと、 イスラエルという虐殺を続けることでしか存続できないような国をつくりだしたWWII終盤からの国際社会の罪を紐解き糾弾する。 入門書というべき分量だが書いてあることはクリティカル。中東を理解しようとするとき、この聖地で実際に起きていることを無視してはなにも始まらないことがわかる。 そして我が国日本もここに無関係では決してなく、現政権下でアメリカ追従(強者への隷属)によって歪んだナショナリズムとすら呼べないなにかと人権軽視のメッセージが色濃く出されているいま、草の根から、世論からそれにNOを突きつけていかなければいけないと感じる。
1129_ymoi@1129_ymoi2026年7月5日まだ読んでる欧米諸国やイスラエルに政府として認められるのは不可能と見て、ハマスはガザ地区の支配権を武力で奪うことにし、ファタハとの熾烈な抗争に突入した。パレスチナ解放運動史に残る汚点である。挙国一致の試みはのちに何度か見られたものの、いずれも挫折した。こうした文脈のなかで、いまのハマスの姿を理解する必要がある。つまり、ハマスが民主的な選挙に参加し明白な勝利をおさめたとき、民主的なはずの国々は端から選挙結果を受け入れなかったのだ。そこからはさらなる過激化あるのみだった。それに対してイスラエルはガザ地区全域を封鎖して住民から数多くの必需品を奪い、水道や電力を頻繁に遮断した。 (p.166)
1129_ymoi@1129_ymoi2026年6月10日読んでる今も昔も…。 --- 一九四七年二月から一九四八年二月にかけて、シオニストたちは、自分たちの計画はすならず実を結ぶという確信を胸に、軍備を整え、機が熟すのを待った。シオニストが構想していたユダヤ人国家において、ユダヤ人の優位を確保するためには、数的にも、武力においても、ふたつの段階があった。第一段階では、シオニストは分割計画に対するパレスチナ人の怒りを利用した。パレスチナ人がユダヤ人入植地を攻撃すると、シオニストは集団的懲罰で応じた。パレスチナ人の暴力を口実に、シオニストはユダヤ人国家となるはずのアラブ人居住区を一掃しはじめたのだ。つまりは民族浄化である。一九四八年二月、この種の作戦の不遜きわまる実行例が、古代ローマ由来の都市カイザリア周辺の三つの村で示された。三つの村は暴力的な強制退去の対象となり、ほとんどの建物が取り壊された。 かつて繁栄していたコミュニティの痕跡を見つけることは不可能に近い。アラブ人の村民は、生き延びたければ集団で退去せざるをえなかった。これらはすべて、イギリスが法と秩序を守る責任を負っているあいだに起こったことだ。 (p.80-81)


マヌルネコ@myws19922025年12月31日読み終わった著者イラン·パペ氏はユダヤ系イスラエル人の歴史家。主著『パレスチナの民族浄化』において、イスラエル建国の運動とはパレスチナの乗っ取りであり、パレスチナ人の追放に他ならないことを実証的に明らかにした。 本書はパペ氏によるパレスチナ/イスラエル問題の入門書である。監訳者·早尾貴紀氏のあとがきにもある通り、「誰よりも当事者性と責任感を持って、そして誰よりも広くかつ深くかつ確かな知識に基づいて書かれたもの」となっている。 本書第15章には著者自身の言葉としてこうある。「イスラエルとパレスチナに平和と正義がもたらされるという希望をわずかなりとも見出すためには、鍵となる歴史上の文脈を思い返す必要がある。」 今起きているジェノサイドについて正しく見つめ、考え、ひととしてあるべき行動を起こすための、最適な入門書であると思う。








































