水たまりで息をする

41件の記録
- t@tm_10332025年5月10日読み終わったしんどい現実を生き抜くために、狂うしか、普通と言われる道から逸れるしかなかったんだと思う。 それでも救いのない人生は続いていくんだよな。 とても好きな作品だった。高瀬さんの他の作品も読みたい。
- Ropa@Ropa_282025年5月3日読み終わったすごい本を読んでしまった。 【夫が風呂に入らなくなった】 という一文から始まるこの本を興味本位で手に取り、 わー、どうなるのかな わあぁ、まだお風呂入ってない…もう3ヶ月経つよ…ヤバ… え、よく我慢できるなこの奥さん… ひぇ…無理…… と読み進め、オチを探して最後まで読んだ。 後悔した。 何をかと言うとこの話に軽率に"オチ"を求めた自分に。 読後、形容し難い感情が押し寄せてきて涙が流れた。 わたしはこの物語の夫でもあるし妻でもあるし義母でもあるし実母でもあるのだと。 善と悪とか 常識と非常識とか 生きたい、と、生きなければいけない、と、消えたい、と、死にたい、は全部同じところに宿るものだということだとか。 水上文さんの解説にあった 【生き延びてしまう残酷さ】に打ちひしがれながら、今日もわたしも生き延びてしまっている。
- ざわ@boc_zawa2025年4月2日読み終わったReads初投稿はこの本。 普段はシャワーで済ませることが多いけど、本を読んでる期間は湯船にしっかり浸かりたい欲が出てきた。めんどくさいけど今日もお風呂に入る。
- 蛸足配線@nekoai302025年3月31日読み終わった@ 自宅正常の域からはみ出したままでも息のできる場所が欲しい。どんな人にも、穏やかに暮らせる場所があればいいのに。どこまで逃げても社会の檻の中で、そこから抜け出す術があるとすれば、完全に蒸発することだけなのかもしれない。居なくなりたい、水に流されるように。
- はぴじろう@hapijirou2025年3月24日読み終わったひろい海でも小さな水たまりでもわたしたちは息ができない。きっとわたしは飢えて飢えて飢えて仕方がないんだと思う。だから、旦那さんが羨ましい。ここまで自分と一緒に生きてくれる人がいるということが。理解とか共感とかではなく、一緒にいたいから、とただそれだけの理由でそばにいてくれることがどれほどの愛かと。わたしは息苦しさよりも雨が上がったあとの太陽に照らされた水たまりの暖かさを感じた。「もう絶対に嫌だ。この世にままごとみたいな生活がひとつでもあると思っているような人と話をするのは。生きていくのが大変じゃない人なんて一人だっていないと、気付いていない人と関わるのは。」
- みなも@minamo_books2025年3月8日読み終わった@ 本の読める店fuzkue 下北沢弱さを許容したい気持ちと、許容できない気持ち。荒れ狂う川と不在の夫を前にして冷静な衣津実にというより、そうやって「持ち堪えてしまう」かもしれないわたし自身を感じてぞっとしてしまった。
- おむすび@misaaaa332025年3月8日読み終わった@ 自宅静かにでも轟々と何かがずれていく展開で一気読み。私なら徹底的にきれいにしたくなるだろう。せねばならぬ、あらねばならぬが行動の元だと、どこか人ごとに感じてしまうのかも。私がこうしたいと漠然と思っていることがふとした瞬間に実現できたことをきっかけに、主体的に思っていることを進めていけるのかもしれないなと思った。