ダンス・ダンス・ダンス(下)
55件の記録
活字畑でつかまえて@catcher-in-the-eye2026年3月29日読み終わったなんだかんだ僕とユミヨシさんが晴れて結ばれる流れは気持ちをもっていかれるからさすがです。 うん、いい作品だ。 「ピーク、と僕は思った。そんなものどこにもなかった。振り返ってみると、それは人生ですらないような気がする。」 わかりすぎる。 「年をとると暗示の暗示性というものが少しは理解できるようになる。そしてその暗示性が現実の形を取るまでじっと待つことを覚えるようになる。ペンキぐ乾くのを待つのと同じように。」 まさに村上春樹の「姿勢」そのもののセリフだ。 ただ待つことしかできないという時間がある。 僕「姿勢の問題だよ。様々な物事を愛そうと努めれば、ある程度までは愛せる。気持ち良く生きていこうと努めれば、ある程度までは気持ち良く生きていける」 ユキ「でもそれ以上は駄目なのね?」 僕「それ以上のことは運だ」 まさに。 「待てばいいということだよ」と僕は説明した。 「ゆっくりっしかるべき時が来るのを待てばいいんだ。何かを無理に変えようとせずに、物事が流れていく方向を見ればいいんだ。そして公平な目で物を見ようと努めればいいんだ。そうすればどうすればいいのかが自然に理解できる。みんな忙しすぎる。才能がありすぎて、やるべきことが多すぎる。公平さについて真剣に考えるには自分に対する興味が大きすぎる。」 イエス。 「すごく正常であるということは同時にずれているということでもあるんだ。だからそれはとくに気にしなくていいんだ」 142ページの「その時だった。その時突然何かが僕を打った。」からキキを追走しオフィスに入っていき 六体の人骨を見つけるまでの描写がすごいな。 「それはよかった」と僕は言った。僕が「それはよかった」という台詞を使うのは、他に何ひとつとして肯定的言語表現方法を思いつけず、しかも沈黙が不適当であるという危機的状況に限られている。 わかりすぎる。 五反田くん「いや、違うね。必要というものはそういうものじゃない。自然に生まれるものじゃないんだ。それは人為的に作り出されるものなんだ。」 「でっちあげられるんだ。誰も必要としていないものが、必要なものとしての幻想を与えられるんだ。簡単だよ。情報をどんどん作っていきゃあいいんだ。〈中略〉ある種の人間はそういうものを手に入れることで差異化が達成されると思ってるんだ。みんなとは違うと思うのさ。そうすることによって結局みんなと同じになってることに気がつかないんだ。想像力というものが不足しているんだ。」 「僕はいったいどうすればいいのだろう?でもどうすればいいのかは僕にはわかっていた。とにかく待っていればいいのだ。何かがやってくるのを待てばいいのだ。いつもそうだった。手詰まりになったときには、慌てて動く必要はない。じっと待っていれば、何かが起こる。何かがやってくる。じっと目をこらして、薄明の中で何かが動き始めるのを待っていればいいのだ。僕は経験からそれを学んだ。それはいつか必ず動くのだ。もしそれが必要なものであるなら、それは必ず動く。よろしい、ゆっくり待とう。」 ザ・村上春樹。 「日焼けがたまらなく魅力的だ。まるでカフェ•オ•レの精みたいに見える。背中にかっこいい羽をつけて、スプーンを肩にかつぐと似合いそうだよ。カフェ•オ•レの精。君がカフェ•オ•レの味方になったら、モカとブラジルとコロンビアとキリマンジャロが束になってかかってきても絶対にかなわない。世界中の人間がこぞってカフェ•オ•レを飲む。世界中がカフェ•オ•レの精に魅了される。君の日焼けはそれくらい魅力的だ。」 ノルウェイの森の「春の熊さんくらい好きだよ。」に匹敵する名文句。 「人が死ぬにはそれなりの理由がある。単純そうに見えても単純じゃない。根っこと同じだよ。上に出てる部分はちょっとでも、ひっぱっているとずるずる出てくる。人間の意識というものは深い闇の中で生きているんだ。入り組んでいて、複合的で••••••解析できない部分が多すぎる。本当の理由は本人にしかわからない。本人にだってわかってないかもしれない」 その後の村上春樹作品の長編で都度都度語られるテーゼだ。 「ねえ、ユミヨシさん、僕は君を求めている。僕はとても現実的に君を求めている。僕が何かをこんなに求めるなんて殆どないことなんだ。」 「耳を澄ませば求めているものの声が聞こえる。目をこらせば求められているものの姿が見える」 作中で〈僕〉が読んでいた本 佐藤晴夫の短編- トム@lightingman2026年3月12日読み終わった世界観が独特で最高だった ハルキ作品の冗談とかセリフとかなんか現実味はないけど、クスッと笑えるんだよなぁ〜 描写がおしゃれで映画を見ているみたいに情景が映像として浮かんでくる。 深く読むためにまた再読したい。
ヨル@yoru_no_hon2026年1月28日読んでる@ 自宅ハルキワールドにどっぷりハマる時間サイコー。 「踊るんだよ 音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなことを考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。 まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」p182~










ヨル@yoru_no_hon2026年1月28日読み終わった読了@ 自宅「踊るんだよ」羊男は言った。 「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ」p182 『鼠シリーズ三部作』の後日談。 ぼくはキキに呼ばれていると感じ、北海道の「いるかホテル」に向かう。羊男との再開、奇妙な親子、ホテルの精、付きまとう死の影、文化的雪かき、かっこう......喪失と絶望の世界。それでも自分を見失わずに、全てを抱えて生きていけるか───。 足を止めてはいけない、繋がりを無くさない為にも踊り続けること、ステップを踏み続けること、オンガクノツヅクカギリ。 . 『鼠シリーズ』の中で一番好きな作品。今まで読んだ村上春樹の作品の中でも一番好きかも。(読めてない作品たくさんあるけど) 特にぼくとユキがハワイで過ごした場面が好き。ずっとあの時間が続けばいいのに、と思った。ピナ・コラーダ飲みたい。ぼくがユキの両親に正論を言う場面も好き。 『ゴリラの森で考える』に引用されてたのがきっかけで、この作品を読んだわけだけども、「踊る、踊り続ける」って言葉、わたしもどんどん使って行こうと思った。あと、文化的雪かき、かっこう、も。 ハルキワールドに浸れる時間サイコーだった。










ピノシキ@kuma142026年1月4日読み終わった不思議な作品だなーと思った。まだまだ自分の中で咀嚼しきれてないけど、だんだん現実と非現実の境がわからなくなってくる主人公の感覚が羊男の言う通りになっていることに、読み進めていくうちに気づいていった。あと個人的には料理の描写が魅力的だった。- Biko@biko_2505122025年10月29日読み終わったあー楽しかった。手に取ったのは20年ぶりか。「遠い太鼓」を読んでいたらこの本を書いてる話が出てきたので久しぶりに読みたくなった。キャンプでお酒飲みながら本の世界に浸れる幸せ。村上作品もこの頃はこんなにスイスイ、グイグイ引き込まれていたんだなと懐かしい気もした。素直に物語に没頭できた。「遠い太鼓」に書かれていたことがチラホラ出ていたのも楽しめた。ハワイの話とか。


どうどう@toutoutoudo2025年9月3日読み終わった踊り終わりました。調べたらシリーズの完結編らしく、通りで知らん人がでてくるわけだと思いました。今度三部作を読もうと思います。壮年期の孤独が描かれている。全てを失う年代。いるかホテルについていなくなってもあるものについて書かれた文が好きだった。若い時に見えていたものが見えなくなることの文を見て今感じていた恐怖が可視化された感じだった。この先に見えているものが13歳の視点から見えている恐怖と僕の恐怖が違うこと。読むのはもうちょっと先でも良かったかもしれない。直接的な文ではなくまわりまわりくどくくどく文を積み重ねることでしか表現できない感情がある。一人だけど歳をとっても楽しいよみたいな主張をしている人を見ると嘘だ!それは誤魔化しだ!と思っていたので最後に二人になったことでやっぱり歳をとったら一人じゃなくて二人が正解なんだと悲しくなった。シリーズ全部読んでないので何もわかってないのかもしれません。
- 本の虫になりたいひと@reaaaads38692025年8月4日読み終わった村上春樹ワールドに魅了されてしまった。上も下も読んでしまった。 なんだか冗長で無駄に思えたような表現も伏線になっているのが彼の作品の特徴だなと思った。





































