マチネの終わりに

73件の記録
- あいうえお@g4bhg9m2025年10月3日読み終わった本書は、才能あるギタリストの蒔野聡史と国際ジャーナリストの小峰洋子が、40代という人生の折り返し地点で出会い、互いに強く惹かれ会う姿を描いた物語です。 「最後の恋」と知っているがゆえの切なさが胸を打ちます。若いころの恋愛のように衝動的に動けず、社会的責任や周囲への配慮、過去の失敗への恐れが二人をすれ違わせていく。その慎重さや迷いが、逆に二人の感情の深さを際立たせ、大人の恋のリアルな苦さと美しさを感じさせます。 芸術や言葉の力が丁寧に描かれていて、読後には「時間を超えたつながり」や「諦めることと愛することの境界」について考えさせられる作品です。
- こた@kota0542025年9月25日読み終わった自分の中で最高な恋愛小説の1つになった! 牧野と洋子の最初の会食での会話が1本のツーと通った芯となっていて、終始心地良いくらい苦しいキュンキュンを感じながら読めた!分人もふんだんに使われていて、新書読みたくなったし、売れてる理由もわかった!おもしろい!
- ごま@koalakko2025年9月20日読み終わったこちらも学生ぶりに再読。 登場人物は年齢もキャリアも全然違うけれど、一瞬で惹かれる相手、運命だと感じること、すれ違いは自分も経験があるので、思わず共感しながら読んだ。 お互い想い合っているのに、想い合っているがゆえにすれ違ってしまうのが側から読んでいるとなんとももどかしい!!笑 ラストはロマンチックで、じんわりと胸の中にきらきらが広がっていった。 未来は過去を変える、という考え方は救いだなと思う。
- ぽっぽ@risu_pocchi2025年8月23日読み終わった1日の終わりに深くて大人な恋愛小説だった 途中苦しい場面が続いて読み進めるのが辛かった、、 登場人物の中で心の底から幸せを感じられている人はいなかった気がするし、自分の心の裡とは反対に生活はどんな形であれ進んでいくということを否応なしにも突きつけられた 引用だったり難しい話が多いからじっくり理解しながら読み進めた 最後の方に出てくるマルタとマリアの話が興味深い 愛とはその人のためにできることをなんでもやってあげることなのか、それともただ隣にいてその人の理解者でいることなのか、、 この本を読んで、自分にとっての幸せや、過去と現在の関係性について考えさせられた 自分の信念に従って洋子さんのように美しく生きたい
- 碧@Hellebore_4962025年7月24日読み終わった愛、芸術、世界情勢、PTSD、経済。恋愛小説であるものの様々なテーマが織り込まれていた。 高校生の頃に買って少し開き、以来ずっと本棚に仕舞われていた本。今読めたことを幸運と思う。 始まりの心地の良さに浸り、それを破壊する中盤にはかなり感情移入した。 過去と未来の一節はよく知られているから、それとは別に印象に残っている言葉を引用する。 「美しくないから、快活でないから、自分は愛されないのだという孤独を、仕事や趣味といった取柄は、そんなことはないと簡単に慰めてしまう。そうして人は、ただ、あの人に愛されるために美しくありたい、快活でありたいと切々と夢見ることを忘れてしまう。しかし、あの人に値する存在でありたいと願わないとするなら、恋とは一体、何だろうか?」
- つのとしっぽ@horn_and_tail2025年7月6日読み終わったずっと積んでいた一冊。 お互いに相手を想うあまり、すれ違ってしまう蒔野と洋子にもどかしくも共感してしまう。離れても尚想い合っている相手と現世で巡り逢えることは奇跡に近い。ツインレイみたいなふたりだ。
- cの本棚@chiirice2025年7月6日読み終わった土日2日間で一気読み とてもよかった、溶ける 言葉のフレーズや話の展開、お話の終わりまで、芸術的すぎて余韻ある ハラハラ、ドキドキ、イライラ、(その他感情諸々)、感情揺さぶされまくりの小説だった
- cの本棚@chiirice2025年7月5日読み始めた@ 自宅なんと2023年11月23日にブックオフで購入してから、積読されていました📚🫢 職場の本仲間がみんな読了済みで、急に読みたい気持ちになりました しっとり進むストーリー。これからどうなっちゃうの…と気になって、するする読んでしまった 平野啓一郎さんの小説で一度挫折してしまい、それから読める自信なかったのだけど読み進められている 積読している間に、読める人間になれたみたい📖 成長を感じます
- まめしばわんこ@uutan_mikky2025年5月15日かつて読んだ再読中冒頭部、他の誰にも分からない暗号のようなグレン・グールドについて交わしたやり取りがこの上なく甘くて好き。かつて交わした言葉、言われた言葉、言った言葉を擦り切れるほど再生して、あぁこれはオルゴールのように甘い、恋愛に満たないものなのだ。と思い出したこの本を再読して欲を満たす。
- もちこ@mochi_books2025年3月12日読み終わったタイトルから醸し出される雰囲気の通り、ドラマチックでとても美しい物語だった。 序章にもあったけどスケールが大きすぎて共感できるところがあまりなくどう読んだらいいのかと思いながらひたすら文字を追っていった。 抱きしめたいとか触れたいとかよりも"会って話がしたかった"という表現がよく出てきたのが大人の恋愛という感じがした。 その人自体を思い出すより、ふとした時に言われた一言なんかを思い出す時の方が切なさ増す気がするな! 村上春樹さんが読書は登山に似ていると言っていたけど、初心者コースでも楽しめる本を書いてくれる作家さんは親切だなと思う。 クラシックの知識が皆無なので作中に出てくる曲全然わからなくて残念🥲映画の方も観てみたい 個人的なビジュアルのイメージは佐々木蔵之介と滝川クリステル💭
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ音楽や芸術は人を繋ぎ合わせる効力を持つものだと感じる。一度は熱烈に引き寄せられて離れてしまった二人が、数年ぶりに音楽の力を通じて再開するというのは非常に良かったな。 情熱的な恋愛というものは、一度の衝撃は大きくても持続性は少ないからこそ、月日を経て再び共鳴し合う(それも音楽というもののの繋がりで!)というのがロマンチックだった。