マチネの終わりに

54件の記録
- まめしばわんこ@uutan_mikky2025年5月15日かつて読んだ再読中冒頭部、他の誰にも分からない暗号のようなグレン・グールドについて交わしたやり取りがこの上なく甘くて好き。かつて交わした言葉、言われた言葉、言った言葉を擦り切れるほど再生して、あぁこれはオルゴールのように甘い、恋愛に満たないものなのだ。と思い出したこの本を再読して欲を満たす。
- もちこ@mochi_books2025年3月12日読み終わったタイトルから醸し出される雰囲気の通り、ドラマチックでとても美しい物語だった。 序章にもあったけどスケールが大きすぎて共感できるところがあまりなくどう読んだらいいのかと思いながらひたすら文字を追っていった。 抱きしめたいとか触れたいとかよりも"会って話がしたかった"という表現がよく出てきたのが大人の恋愛という感じがした。 その人自体を思い出すより、ふとした時に言われた一言なんかを思い出す時の方が切なさ増す気がするな! 村上春樹さんが読書は登山に似ていると言っていたけど、初心者コースでも楽しめる本を書いてくれる作家さんは親切だなと思う。 クラシックの知識が皆無なので作中に出てくる曲全然わからなくて残念🥲映画の方も観てみたい 個人的なビジュアルのイメージは佐々木蔵之介と滝川クリステル💭
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ音楽や芸術は人を繋ぎ合わせる効力を持つものだと感じる。一度は熱烈に引き寄せられて離れてしまった二人が、数年ぶりに音楽の力を通じて再開するというのは非常に良かったな。 情熱的な恋愛というものは、一度の衝撃は大きくても持続性は少ないからこそ、月日を経て再び共鳴し合う(それも音楽というもののの繋がりで!)というのがロマンチックだった。