小さな神のいるところ
72件の記録
Anna福@reads--2503092025年11月12日読み終わった作者の鳥や自然への眼差しは、バーネットのエッセイ『わたしのコマドリくん』を思い起こさせる。 小さな存在に宿る神秘を丁寧に掬い上げる姿勢が共通している。 さらに『コロボックル』の記述から、幼少期の私の世界を支えていた今は無き家の庭を思い出す。丸い大きなツツジの木の下に隠れてコロボックルを探した。どんぐりを拾い垣根の紅椿の蜜を吸い、池に笹舟を浮かべた記憶が蘇り、切なさが胸に広がる。 こうした個人的な記憶と重なり合う事で、近年の気候変動によって「小さな神様」が次第に姿を消し、人と自然との関係が遠ざかっていく事への痛切な思いが、頁を重ねる毎に響いてくる。 その憂慮が繰り返し綴られているのが印象的であった。 登場する小鳥達の姿や鳴き声、植物を調べながら読むのは楽しかった。




- mamo@reads_mamo2025年11月10日読み始めた@ 電車八ヶ岳や霧島の小鳥たちや自然が柔らかに描かれているところからはじまる。他に読んでいるエッセイが、秩父の自然を深く描いていて、併読していると、自分のまわりがしっとりとしたみずみずしい空気に満ちてくる感じがする。






kz@_shiratama2025年11月9日読み終わった梨木さんのエッセイは手にとってしまう。いつも、八ヶ岳の暮らしの描写が美しく、羨ましくなる。たまに触れられる介護のお話なども、自分の体験も相まって、考えさせられる。

もなか@misaki_no_ki2025年11月3日読み終わった@ 自宅『歌わないキビタキ』の続編。 八ヶ岳の山荘で過ごすパートがとても好きで、小鳥やリスを観察したり薪ストーブで火を焚いたり、読んでいると自分もやってみたくなる。 今回はやや辛いエピソードが多かった。著者の身辺の出来事としても、社会のニュースとしても。 でも最後には希望を感じさせて終わるのが、梨木香歩さんらしいと思う。 〈暴力的な流れのなかで、なすすべもなく立ち尽くしているような、老人医療の受け手たち。そのなかの一人でも、少しはましな最期が迎えられるように。(…) 行きずりの老人たちに、父母を見ることは、おそらくこれからも続くのだろう。〉


みどりこ@midorikko_032025年10月18日読み終わった@ 本の読める店fuzkue 下北沢通勤読書、からの最後はfuzkue下北沢でフィニッシュ。お父様のお話の続きがあって暗澹たる思いもしたけど、進展されているようで少しほっとした。メッセンジャーナースという活動を初めて知った。病院のことなら本来SWの仕事でもあるけど、第三者だからこそ開ける突破口があるんだろうな、とも思った。素晴らしい取り組み。もっと広まるといい。
kirakira30@kirakira302025年10月3日読み終わった〈人の思いが凝る先に、神々はかたちづくられる。自然を真っ直ぐに見つめたときに生じる、内省へ向かう道にも似た、うやまう心もちが、きっとこの先、何かを支え続ける。自然の一部である私たち自身の、核心にある何かを。そこを拠り所にして、生きていくしかないと今は思っている。〉(p241) 梨木さんのエッセイにいつもチューニングされる。鳥の名前も鳴き声も、植物の名前もちっとも覚えられず、ググってばかりだけれど、八ヶ岳での生活に憧れる。私たちも自然の一部ということを忘れずに生きていたい。 『炉辺の風おと』を続けて読み返したくなった。

kirakira30@kirakira302025年9月28日読んでる〈その鳥だけを見る、のではなく、一つの生態系のなかに織り込まれて存在する鳥を見る、つまり生きて波打つ自然風景全体を見、その一部としての野鳥を確認するーー〉(p36) 〈自分たちと違う人種の人たちと出会うと、慣れないうちは顔立ちがみんな同じに見えてしまうというのはわかる気がする。黄色人種は見分けがつかない、という欧米人は多い。けれど日々声をかけ合うような付き合いが生じれば、個人が見えてくる。「目」が細やかになってくるのだ。〉(p40)


nogi@mitsu_read2025年9月26日買った地元の本屋さんふらふらしていたら、エッセイコーナーが充実してきており、まさかの置いてあって、え?!ある!って驚いて買った うれしい 今月買いすぎなのはわかってるけどたくさん残業して働いて稼いでるので許されたい……





















































































