伊豆の踊子
29件の記録
ni@nininice2026年2月9日読み終わった「学生さんが沢山泳ぎに来るね。」と、踊子が連れの女に言つた。 「夏でせう。」と、私が振り向くと、踊子はどきまぎして、 「冬でも……」と、小声で答へたやうに思はれた。 「冬でも?」 踊子はやはり連れの女を見て笑つた。 「冬でも泳げるんですか。」と、私がもう一度言ふと、踊子は赤くなつて、非常に真面目な顔をしながら軽くうなづいた。 はああああ、この会話あまりにもかわいい。 あっという間に読み終えてしまった。巻末の三島由紀夫の解説に、「方解石の大きな結晶をどんなに砕いても同じ形の小さな結晶の形に分れるように、川端氏の小説は、小説の長さと構成との関係について心を労したりする必要がないのである」とある。その通りだ。あまりにも可愛くて思わず切り抜いた上記の会話の雰囲気が、最後までそのままそのかわいい形を保っていた。ずっともっと長く長く、この結晶を眺めていたかった。 『伊豆の踊子』を読みながら、姪っ子のことを考えていた。六年生の姪っ子とこの間一緒に人生ゲームをして遊んた。その時、彼女はほんの少し負けそうになったところで床に突っ伏して泣いた。それを見て、ああこの子はまだ子どもなんだ、背も伸びて、話すことも大人っぽくなってきていても、まだ子どもなのだと、暖かな、愛しい気持ちに溢れた。その時の気持ちを、なかなか言葉にはできないでいたが、この『伊豆の踊子』を読んで、そこに流れている雰囲気が殆どそのまま、わたしがあの時姪っ子に感じたことなのだと思った。この作品を読むたびに、わたしはこの日の姪っ子のことを、その時こころに感じたことを思い出すことができるのだと思う。些細なことだけど、美しい瞬間で、きっとあっという間にみんな成長してゆくから。

- @s_ota922026年1月28日温泉宿 p48 「彼女等は獣のように、白い裸で這い廻っていた。」 p50 「その濡れた黒々しさを、ほかの彼女等は日頃から、二人の生れつきの色情の匂いと感じる。」 p53 「葉のつやつやしい青の山葵を、背負い枠一ぱいに負って、山から裸馬を走らせてくる彼女は、緑の朝風だった。」 p63 「真白な蛞蝓のように、しとしと濡れた肌───骨というものがどこにも感じられない、一点のしみもない柔かな円さだ。」 p73 「お時は目の窪んだ、鈍い百姓だが、湯殿では色白の肌が別の姿のように美しい。」 p84 「祭を待つ曲馬娘のような生きしさで、しかし一方、彼女の癖の自分の葬式の幻を描いている。」 p95 「まことに風の便りである。」 p97 「こぼれた月の光に足をさらしながら、」 p101 「お清は無理に起き上って、自殺の覚悟をした。」 抒情歌 p106 「それほどまでに今も私はあなたを愛しています。」 p108 「けれども、屋根の上に温室のある部屋で、四五十人もの女が集まり、いち時に思い出の競争をいたしましたなら、部屋から立ちのぼるはげしい悪臭のために、温室の花はみんな枯れてしまうでありましょう。」 p111 「私の天使の翼は折れてしまったのでありました。」 p126 「あなたという恋人のある時、私の涙は夜の眠りに入る前に、私の頬を流れたのでありました。ところが、あなたという恋人を失った当座、私の涙は朝の目覚めに私の頬を流れていたのでありました。」 p133 「子供の心に宿っていた天使が私を見棄てたのでありましょうか。」 p137 「このように愛し合った私達でありながら、そうして二人の恋を予知した私でありながら、なぜ私はあなたと綾子さんとの結婚や、またあなたの死をさとることが出来なかったのでありましょう。 なぜあなたの魂はあなたの死を私に知らせて下さらなかったのでありましょう。」 p140 「けれども今日この頃の私は、霊の国からあなたの愛のあかしを聞きましたり、冥土や来世であなたの恋人となりますより、あなたも私もが紅梅か夾竹桃の花となりまして、花粉をはこぶ胡蝶に結婚させてもらうことが、遥かに美しいと思われます。」 禽獣 p144 「小鳥の鳴声に、彼の白昼夢は破れた。」 p151 「そして籠を枕もとに置いて、彼も眠った。」 p160 「彼女の肉体の野蛮な頽廃に惹かれた。」 p161 「このボストン・テリアのように、千花子は子供に無心でいられなかったのである。」 p164 「舌ざわりは哀憐の涙を催すほどであった。」 p166 「初恋人に似た女を愛する。」
sy@yo-mu-sa2025年4月27日読み終わったどなたか私に 「川端康成はただの若い女好きではないか」 という疑いを払拭させるだけの 彼の本の十分な解説を与えてください。 … というくらい、川端康成は私にとって ロリコン親父としか思えない存在… 多分間違っている。 が、拭い去れない。
ポセイドンが飼ってる犬@big82842025年3月11日読み終わった講義でやったわこれ。 受講者が2、3人しかおらんくて教授とほぼ雑談みたいに「妹みたいなめっちゃ年下の女の子に手ェ出せるわけないっスよね」とか喋ってたの思い出した。
月並@yomuyomutomonu2025年3月10日読んでる「抒情歌」のみ テレパシーを日本語で言うと以心伝心あたりかなあと思って色々見てたらみっけた仏教語の「拈華微笑」という言葉がちょうどドンピシャ


















