心の機微の動きを絵にしている、言葉にしている。話中のエピソードにもあったけれど、歌や絵は言葉にせずとも人に伝える手段だ。絵の移り変わりによる心が溢れる瞬間を捉えるこの漫画は、他にはないものになっていると思う。歴史とか抵抗とか国とか地域とか、そういうことだけではなくて。人間、なんだ、きっと描きたいのは。 p229”悲しみによって自らを語るのではなく、これまでのすべての闘争を自由への探究と権力への反抗として捉えるべきなのです。私たちは国家による暴力の単なる犠牲者ではなく、それ以上に能動的な抵抗者なのです。歴史を忘れないために、私たちは書き、描き、歌うのです”

台湾と沖縄の関係、何気なく歌っていた聞いていたあの曲もこの曲も歴史があったんだな。＊もし僕たちが本当に台湾のことを理解したいのなら、台湾から台湾を見ているだけじゃダメなんだ　世界からも見なければ…ダメなんだ

意外な展開と、 また知らなかった 歴史を知った。

沖縄に行く前に読むか、 行ってからか読むか、それが問題だ。 あなたはどっち？

考えたくなくて避けてきたことを突きつけられている。ここを乗り越えなければいけない。

音楽に保存された記憶、植民地支配の傷。

台湾、沖縄の歴史についてとても勉強になるし ストーリーも良すぎる

reader store電子書籍で購入。 寂しかった。他人をまるっと理解するなんて無理だよね。嘘もつくし。

装丁が綺麗なので毎度手に取ってしまう。日々思い出す過去、歴史が絡み合う中で、今を感じるビビッドな瞬間。この作品はいつも沖縄の湿度を感じる。個人的には青梅のシーンが好きだった。青梅を漬ける手仕事は、過去ではなく、純粋に今から未来を繋ぐような気がした。

まるでクジラのように