チ。-地球の運動についてー(6)

チ。-地球の運動についてー(6)
チ。-地球の運動についてー(6)
魚豊
小学館
2021年12月28日
33件の記録
  • 再読!チ。全体のネタバレを含みます。 気づきや感想。 信仰の歪み、聖職者への批判から始まってシリアス。 豪華絢爛な装飾、十字架(ぐうぞう)、このへんはカトリックへの問題定義でもあるのかな? ここだけだと、異端解放戦線の思想に一直線にはならない気がする。描かれてない葛藤を想像すると胸が痛い。それでも神を信じてるところも興味深い。あくまでも敵は権威かな。 「勘違い」で死んできた歴史… 爆薬が生まれる悲劇… シュミット隊長の「ドガン!」にせよ、バデーニさんの壁パンチの「ドガ!」にせよ、オノマトペおもしろい。 異端解放の彼らは地動説をどう捉えていたんだろう?情報の解放のためという合理的な理由はわかるけど、地動説への気持ちはあまり語られないような。 聖書を持って「信じない」といいたまえ、ここでも言葉を重んじられる。 理念について、異端解放戦線はC教に文句はないが私(シュミット)は違うと語られる。 回収した本について「大地が動く」と確かに書いてある、「オクジーやバデーニという名は?」というやりとり…25年越しに彼らの積み上げた歴史が動き始めることに魂が震える。地動説はまだ終わってなかった。 目的の廃村、ここはもしかしたら過去に誰かが住んだところ? フライ君が地に目を通す。おそらく残したのはクラボフスキさん、回収したのは正統派、この本に新鮮な形で向き合い読み始める初めて人間は実はフライ君なのね。 シュミット隊長、戦闘力高すぎる。 朝日を後ろ目に見るドゥラカちゃん。 今まで語られてきたのはアリストテレスやソクラテス、思想的に垣間見えるのはニーチェ、コペルニクス、ケプラーなど、あくまでも小出しだったが、ドゥラカちゃんの登場で一気にマルクスてきな話になる。時代が進んでることが私たちに伝わる。 教会が知を独占したことへのアンチテーゼとしての、利益の独占ともとれて、物語がおもしろくなる。 ドゥラカちゃんは頭のキレに加えて伝える力があり、1.2章には出てこなかったタイプの逸材だよね。しかし「死ぬ不安は拭えない」と金に貪欲になる、ラファウ君、オクジー君、バデーニさんに比べ、死を強く恐れる、もっとも等身大に近い主人公とも言えそう。 神を重んじてきた1.2章に対して共同体を重んじる移動民族の話を組み込んだのは、知的で斬新な演出かも。 弱者を救済する仕組みがない、倫理を失った自由は混沌、、達観した現代へのメッセージ。 「もしかしたら私は一生…このままで終わる運命なんじゃないか」特別になりたいという意思と大胆さはバデーニさんを思い出させる。 夜空を見れなかったオクジー君と対比させられる、朝日を見れないドゥラカちゃん。オクジー君は朝を、ドゥラカちゃんは夜を、どう思っていたんだろう? 「神が存在する証拠はない」ニーチェがいった「神は死んだ」を思わせる、思想における革命的な場面を組み込んでる気がする。 「神に気を遣わなくていい」という言葉選びも良い。ドゥラカちゃんの支えになっただろう。 「むしろ神に奪わせるな」天国ではなくこの世を重視したこれまでの登場人物たちを思い出させる。 考えるために文字を学べ、その過程に知性が宿る。叔父さんは文字が奇跡に値することをどこで知っていたんだ。 そしてドゥラカちゃんに信念を与えた。 この後の叔父の行為は悉く酷いが、なぜか嫌いにならないのはドゥラカちゃんに信念を与えたことと、彼もまた二面性を持った等身大の人物だからだろう。 その家に入る前、ドゥラカちゃんは血を見る。叔父さんの話で「知」を得て、「血」を見て、そしてこれから「地」を目撃する。そんな演出から物語のクライマックスが垣間見える。 本を開いて3章が始まる。ラファウ君やバデーニさんが紙にペンを走らせた時のように、物語の転換はいつも机上の発想から生まれてきた。 天と地の階層は存在せず…すべては一つの秩序の中に…人々は底辺にはりつけられた生活から解放される…この大地の運動「地動説」によって…(最後はこの大地を創った神への崇拝で終わる) 習ったばかりの文字でここまで書けるオクジー君ハイスペすぎる。ラファウ君とバデーニさんはラテン語を使ってたみたいだけど、オクジー君はどんな執筆をしたんだろう? 刺激的な本の内容、教会の権威が揺らぐ時代、あとは生産技術。 利益の一割のポトツキに…受け継がれ続ける一文。 「文明を授けた」という正統派にたいし、聖書の引用で反論するドゥラカちゃん、頭脳明晰でやはりつよい。 金が欲しかったら重要なのは生産。マルクス齧ったあとなのでこの辺ほんとおもしろい。 アントニ司教、このときドゥラカちゃんの賢さを買ったわけだが、他にどんな企てがあったのかな? 解放戦線の武力行使、いつ見てもやりすぎに見える現代人。 オクジー君の本これで燃やされるの2回目だね… シュミット隊長絶対に部下を責めないし責任を取る覚悟が常にあって上司としてはかなり良さそう。ドゥラカちゃんの信念などを素直に受け入れて対話するのも良い。 神を信じてない相手にめっちゃ思考するのも、悪い人じゃないんだなと思わせられる。 自然主義のシュミット隊長と、資本主義を捉えるドゥラカちゃんの神と知性に関する話。正反対。朝日を見て泣く女と朝日から神を感じる男。全てがコインの伏線だ。すごい演出。 シュミット隊長を通してドゥラカちゃん活版印刷に出会う。絶対を揺らがせる。情報を解放させる。知の解放を試みた組織長と、解放戦線と、それで稼ぎたい少女… 初めて25年後の物語、第6巻を読んだ時、最終頁に出てくるヨレンタさんを見て鳥肌が立ったことを今でも鮮明に思い出す。 彼女がずっと闘ってくれていたのかと。 ヨレンタさん、シュミット隊長に対しどんな風に話していたんだろう。オクジーとバデーニという人が地動説を愛したということをどこまで、どんな風に、どんなところで、なぜ彼に、伝えたんだろう?
  • あかり
    あかり
    @otunn___
    2026年6月19日
  • 喜楽
    喜楽
    @kiraku
    2026年5月6日
  • ふく
    ふく
    @fukunatsu
    2026年4月11日
    こちらもようやく読了。
  • 備忘録
    @clannad_116
    2026年3月23日
  • みつき
    @mitski
    2026年3月21日
  • ゆう
    ゆう
    @fleurs_wisteria
    2026年1月18日
  • 『ゆる天文学ラジオ』で『チ。』について話していたから読み返した。
  • あさげ
    あさげ
    @asg
    2026年1月4日
  • orita riku
    orita riku
    @riku-orita
    2025年12月3日
  • 錘
    @2mu
    2025年11月26日
  • ミムラユリ
    ミムラユリ
    @mimu_fuji
    2025年11月20日
  • ほんとすごい本だこれは
  • すい
    すい
    @suu_ame
    2025年10月8日
  • のん。
    のん。
    @non___1208
    2025年8月30日
    ドゥラカとシュミットのバトルになんと言っても最後に出てくるヨレンタさん!くーーー熱すぎるカッコよすぎる😭 いよいよ原作も第3章まで追いついた!
  • みいこ
    みいこ
    @nny876
    2025年7月13日
  • おもち
    おもち
    @alpaco
    2025年7月6日
  • 叔父さん、最初は良いこと言うやんって思ってたんだけどな…。
  • ikunako
    @asaneru
    2025年4月26日
  • 読書
    @tmg-egg
    2025年4月16日
  • 風邪ひき
    風邪ひき
    @damdamdan
    2025年4月5日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年4月5日
    "半端な知性からは勘違いが生まれ、勘違いからは悲劇が生まれる!" "一つ目、神は存在しない…寧ろ神に奪わせるな。感情の主導権も、生きる意味も。 二つ目、考えろ…物知りになる為じゃないぞ、考える為だ。一見、無関係な情報と情報の間に関わりを見つけ出せ。ただの情報を、使える知識に変えるんだ。その過程に、知性が宿る。…留まる勇気と踏み出す度胸が得られる。 三つ目の魔法が生まれる。信念ってやつだ。" "もし読書が、その娯楽になれたら?" "貴方達の典型的な思考だ。自分達は理性的で優っていて 他者は未開で劣っている、だから正しいほうへ導くと" "開かれた場で、多様な意見が集まってこそ理性は磨かれる。" 叔父さんダメダメなように見えて、言ってることがすごくいい。 ドゥラカのC教に対する言葉は、便利になっていくことが本当に良いことなのかって最近考えてたので刺さる言葉だった。
  • temachatowaltz
    temachatowaltz
    @temari
    2025年3月28日
    それぞれの信念について対話する事の大切さ これが私の信念なの!と日常の会話で頻繁に出てくる事は無いけれど、ふとした会話でお互いが大切にしてる部分を開く時がある。 共感だけでは満足せずに、もし自分とは違うと思っても否定されたと悲しむだけで終わらずにするには知性と理性を磨くこと。 『考えろ その為に文字を学べ。本を読め。「物知りになる為」じゃないぞ。「考える為」だ。一見、無関係な情報と情報の間に関わりを見つけ出せ。ただの情報を、使える知識に考えるんだ。その過程に知性が宿る。それがあれば、留まる勇気と踏み出す度胸が得られる。』
  • m.
    m.
    @37_miiiii
    2025年3月16日
  • 茉莉
    茉莉
    @matsuri_hon
    2025年3月13日
    (8)に感想を書きます
  • Ryu
    Ryu
    @dododokado
    2025年3月9日
  • なゆた
    なゆた
    @nayuta
    2025年3月7日
  • クロシロ
    クロシロ
    @kuroshiro
    2025年2月2日
  • コザラ
    コザラ
    @kozara
    1900年1月1日
  • まお
    @mao_gallagher
    1900年1月1日
  • Naoki
    @naoki_reads
    1900年1月1日
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