ポストフェミニズムの夢から醒めて
24件の記録
こけしちゃん@kokeshichan2025年11月23日読み終わった女性の高学歴化や職場進出により男女格差はなくなり、フェミニズムは不要になったというポストフェミニズムを批判した論考集。 ポストフェミニズム時代においては、女性性は身体的資産とされるのでより女性性が協調されるという話は意外だったけど納得するものだった。 面白かったのが結婚と家事の分析で、ポストフェミニズム下では、男女の丁寧なコミュニケーションが重視されるコンフルエントラブが重視される。結婚により、女性の無償の家事労働は固定化され、女性の問題は家事と仕事の両立や子育てを楽しみながらできないことに矮小化される。 結婚は本来は異性愛規範に基づいた差別的な制度であることや、フェミニズムの目的は全ての人の平等を求めることが覆い隠される。元ネタのナンシー・フレイザーも読みたい。

- ほんよみたい@honyomitai2025年10月26日読んでる非戦時社会であれば、「善」のため「悪」をコントロールすることが標準だが、戦時社会では例外的な「悪」が「善」の内部に堂々と出現し、主流化するという。 “こうした状況においては、人々の信条に異議をとなえようとする批判的知識人は、単純な話、誰にも話を聞いてもらえない。その代わり、自分たちが「本質的に善」であるという、人々のもつ自己観を原則として反復し追認するだけの「追認主義者」とでもいうべき知識人が台頭することになる。(ハージ2008:111)“ (P215)

okabe@m_okabe2025年10月18日読み終わった既存のフェミニズム観を揺さぶるような本だった。 現在広く認識されているフェミニズムは、ネオリベラリズムに利用されたポストフェミニズムであり、女性は競争を強いられ、エリート女性のみが称賛される。その中で、フェミニズムが本来変革を目指すべき社会構造そのものは不可視化される。 ミクロの変革を飛び越えてマクロの変革を起こすことは可能だろうか。具体的な方法は見えない。



積み本lover@marieeads2025年10月5日読みたい1999年くらいからフェミニズムに触れていて、一時期は団体など入っていたが、今はやめている。最近はフェミニズムを標榜するとしんどいことが多い。女性の極右首相が誕生しつつある中これは読んでおきたい本。























