ジャガー・ワールド
96件の記録
トラ@Toreads12342026年7月7日糸を撚って布を編んで、立体物を作っていくような、丁寧で重厚な物語。630ページあるのでできることであり、無駄を削ぎ落としたから雑味が無い。面白さがギチギチに詰まってる。 マヤをベースにアステカをミックスしたようなある王国と周辺の話。主人公スレイは平民から奴隷へ、運と勇気で戦士になるがそこからどう振る舞っていくか。期待を裏切る成り上がり。 他にもゴリゴリの戦士や神官、宗教者など準主役たちのばらつきが話を分厚くしていく。 文章としては、内省はあるが感情表現が少なめで、出来事の積み重ねで描写していって、要所要所で少しエモーショナルな表現という、サラッとした書き方で進めるところが自分には合っていて、とても読みやすい。 会話も砕けた表現で自然に近く読みやすい。 トップクラスの頭脳が戦う問答のシーンは「未来をどう作っていくか」という、現代的なテーマでやり合う熱いシーン。 重要ではないと思っていたキャラが意外な所で、不可逆なことをしでかして、世界を進めていくという働きをする。 少し歴史が関わるが、感覚は現代だから知らなくても楽しめると思うし、長いけど続き気になって読んじゃうだろうし、圧倒的なエンタメを求める人におすすめ。 「人を支配するのは恐怖こそ最良の道具である。舐められないからこそ内政が混乱しない。だが━━著しく愚かであることはどこまで許容されるのか。」(p.85) 暴力的な暗君に対して。 「生贄はこの大地で千年以上連綿と続いている文化である。王と神官の社会構造に根深く関わっており、それらの否定は〈非文明人の思想〉ではないか。」(p.235) パラダイムシフト。今とは逆の価値観。どっちが正しいとかではなく(現在の倫理観では明らかに誤り)。
メメ@elwin_042026年6月19日読み終わったマヤ文明を想起させる世界で繰り広げられる物語。様々な過去を持った非常に魅力的な登場人物たちが、己の信ずる道に従い懸命に生き、死んでいく。 非常に分厚い単行本(600p超え)ゆえ読み切れるか不安になるかもしれないが、そのような心配は全く要らないと言い切れる圧倒的な描写力、没入感は半端ではない。



ネル・オウチスキー@nelouchisky2026年6月5日読み終わった図書館本まだ全然月頭だけど、今月イチの本決まったかもしれん… ヒューマンドラマや昔話みのある展開も面白いのだが、最後まで息もつかせぬ戦いの記録。 こんなにボリューミーなのに無駄がないというのもとんでもない。

結@yi_books2026年4月25日読み終わった600ページ超の長編ファンタジー。気になって購入したものの鈍器本にビビってしばらく積んでいましたがついに着手&読了🐆 カタカナ固有名詞にかなり翻弄されたけれど文体はめちゃくちゃ読みやすく、面白かった!








- ちゃそす@1000book_zautusu2026年4月4日読み終わった41 太陽が昇り、沈み、また昇る。生き物が生きていく上で犠牲が必要なように、宇宙の運行にも犠牲を必要とする。 人々は、生贄の心臓を火に焚べる。神聖な戦いを神に捧げる。太陽が再び昇ることを願って。 とある国が滅びる時、生贄の運命から逃れた者たちは、それぞれの思惑の中で生き、死んでいった。 複数の登場人物の視点から物語は語られる群青劇として物語は進む。後半、キャラクターたちの運命が交わることで、物語は加速していく。 元生贄の少年、元生贄の最強戦士、生贄の運命から逃れた最高神官、家を追われ、生贄にされかけた元王子。 生贄文化を中心に、物語は動いていく。 アステカ文明に似ているな、と思ったが、マヤとアステカは時代は異なるものの地理的にかなり近い、ということで類似性に納得した。 レリィの言ったことを理解していたのは結局カザム・サクだけで、民衆には何も伝わっていなかった描写が心を打った。そのカザム・サクも、文字を占有したがったウェラス族の審判によって死に至る。時代の価値観を変容させる意見には保守的な力が働くのは当然だが、それにしてもかなり打ちのめされている。二人の蒔いた種はどこかで芽吹くのだろうか。現実世界では渡来したスペイン人によってマヤ文明は滅ぼされたことを考えると、カザム・サクの思い描いた生贄廃止と文字の共有による強固な国は生まれなかったのかもしれない。何にせよ、この先どうなるのかは読者の想像に委ねられる。 生贄、というと現代の価値観では壮絶な感じがするが、当時の価値観の中では合理的な理由によって行われているのであり、だからこそ自分がその対象になるでもしない限りは疑問もなかなか抱けないだろう。だからこそ生贄の運命から逃げる者たちは、そうでない人々よりも自分で考え、行動することができた。 世界の空気やそこで暮らす人々がミニマムな描写で生き生きと描かれる、今までにない作品だった。
楓*@kaede_reads2026年3月21日読み終わったマヤ文明がモデルの冒険譚。 生と死があまりに近い、理不尽に思える古代の社会のルールのなかで、殺される寸前だった子供はどうやって生き抜いていくのか。 崇高な思想は、深く根付いた残酷な伝統に打ち勝つのか。 最初から最後まで面白くて一気読みしました。
り@ryohei_132026年1月11日読み終わったマヤ文明×冒険小説という掛け合わせにロマンを感じ読んでみた。マヤ文明の一つの国が滅ぶまでを、色々な人の視点から描いた物語。 その中でもレリイという少年が印象深かった。本当にたくさんの人が出てくる本作。それぞれに少しずつ違う正義や考え方を持っている。1つ共通しているのは、自分と違う正義と争うこと。自分たちの正義を通すためには暴力は正当化される。そんな中でレリイだけ違っていて、すごく良かった。レリイの行動、最後の気持ちが、この小説の肝だと思った。「平和」を考えると必ず行き着く、怒りと空しさが描かれていたように思う。
汐見@siomi2509272026年1月8日読み終わったなかなかの鈍器本読了。 好き作家の1人、恒川光太郎さんのファンタジー小説。 世界観のベースはマヤ文明とのこと。 本書の事前情報を入れておらず、マヤ文明にも詳しくないので普通にオリジナルファンタジー?と思って読んだ。読み終わってからマヤ文明を舞台にした架空の王国の話だったと知り、ジャガーなどに対する共通認識的な説明の少なさが腑に落ちた。 複数の視点で語られる物語。主要人物それぞれの一代記な面も。 何を正義とするのかも闘う理由も立場により変わる。運命に翻弄されながらも矜持を持ち続けた者あり、出自で定められていた運命を自らの力で変えた者あり。 ファンタジーとして/常川さんの小説として、自分にとってのベストではなかったけど世界に入り込んで読んだので、今後も時々彼らのことを思い出すだろうなと思う。




ほぁ@hoa_222026年1月5日読み終わったページ数を気にせず、さくさく読めた。南米の話なのに、どこの国でもあるような王族や上流貴族が腐ってるな、と。嫌がりつつも、国を立て直そうとするフォスト・ザマが印象的でした。- べこ@onkr_be2026年1月5日読み終わったとんでもない物語を読んでしまった。 ラストの文章が凄まじすぎて、鳥肌が立ちました。 登場人物が、数珠繋ぎになって展開していくストーリーも好みで、600p超えとは思えない程、すらすら読めた。 たくさん人が失われるお話は辛い場面もあったけれど、無意味に生きた人は一人もいない。 本を閉じてしばらく、何度も、「面白かった……」「良い本を読んだ……」と、一人で呟いた。 まだ余韻が冷めない。今すぐにでも、再読したい。 恒川さんの描く世界が、やっぱり大好きです。 2026年の一冊目に相応しい作品でした!!!!



ま@re_m482026年1月4日読み終わったマヤ文明の一国の隆盛から滅亡までの壮大な物語。色んな立場の人物の視点から描かれる。平和な世界を築くこととはなんて難しいのだろう。どの人物にも様々な過去があり、複雑な感情が渦巻いている。正しさだけでは生きていけない世界。 この作品が今の時代に刊行された意味は大きい。小説の役割というものを思い知らされた。
しましま@simasima_30k2025年12月25日読み終わった壮大で長い物語。グッときます。かなりいい読書体験ができる。おすすめ。彼らは世界にはなればなれに立っているを思い出した。登場人物は多め。


こはく@nqou-book2025年12月14日読み終わった恒川光太郎さんの新作を読めただけで今年の読書は合格💮 マヤ文明を舞台にした大スペクタクルファンタジーは読み応え抜群。 どの世界でも人間は人間でしかないよね。争いは繰り返されるし、人はいつかは死ぬ。 終わりと始まりを繰り返して文明は築かれていく。 ファスト・ザマとドルクがお気に入りでした!
奈落の底@niku_tabetai2025年9月24日読みたい恒川光太郎数億年ぶりに新刊出るんですか……???もう書くのやめてしまわれたんかとおもて悲しかったけど新刊……?しかもページ数……これヤバいやろ……( ˙-˙ )( ˙-˙ )( ˙-˙ )

























































