本と歩く人

163件の記録
- 毎日@nichi_nichi_sow2025年7月7日読んでる読み終わったタイムライン(という言い方で良いのかな?)に出て来て、気になったので購入。 装丁が素敵だなとまず思う。緑の表紙なんだと読んでいて途中でふふとなった。 まだ読み途中なので、新店長さんとカールがうまく収まれば良いなと思っている。 お年寄りと子供がタッグを組んだ本楽しいね〜。 ーーー 読み終わり。 あとがきに特徴の一つとして挙げられていた、人物描写(内面とか過去?その人を形作っているもの)のあっさりしてるに関して、確かにそうだなと思った。それに合わせて、あだ名も出てくるから、最初の方誰が誰かよく分からなくなる。でもこのよく分からない状態は主人公のカールと同じ目線でいるという事なのかな。カール自身も本を介してしか相手と付き合っていないから、個人の個性が表面しか見えてない。最後に「本にする」という事だったので、カールが書いた本で個々が描かれるのかな。 上司とはうまくいかなくて(本に書かれてる時間枠では)、それはなんかまぁそうだよなと思うけど、ハッピーエンドじゃないのねってなった。まぁ実際としてカールがどんなに彼女に寄り添って働きかけたとして、彼女自身が変わろうとしないと一生あのままだよね。 あと個人的に本の中で、登場人物がこの経験を本にしようと思う!という流れになるとすごく萎えるのだけど、私だけかしら。非現実として理解した上で読んで、読んでるその時現実のものとして楽しんでいるのに、「今手に持っている本」がその書かれた本ですよ的なことになると、絶対にありえないから本の中身が現実に侵食して来て、非現実の現実じゃなくて、非現実でかつ非現実になるから、やめてくれ〜ってなっちゃう。
- 白水社@hakusuisha2025年5月29日本を愛し、書物が生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた9歳の少女と出会って閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。 本国ドイツでは60万部のベストセラー、現在世界35か国で翻訳されています。 老舗の書店に勤める主人公カール・コルホフは、おなじみのお客さんそれぞれの好みを熟知し、毎晩徒歩で注文の本を届けて感謝されています。 カールはお客さんたちにこっそり本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、⾧靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)をつけて、自分の暮らす旧市街を本の世界に見立てることを秘かなたのしみにしています。 ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れました。 ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、お客さんたちの生活に立ち入り、カールとお客さんとの関係をかき乱していくシャシャ。 歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いのお客さんたちとの交流、そして思いがけない結末…… ほのぼのとした読後感で読書と文学への愛に満ち、文学ファンが思わずニヤリとする小ネタも満載。 現代のメルヒェンのようなこの作品を、本好きなみなさんと共有したいと願っています。