死者の奢り・飼育

死者の奢り・飼育
死者の奢り・飼育
大江健三郎
新潮社
2013年4月1日
79件の記録
  • わかどり
    わかどり
    @wk_ddr
    2026年8月24日
  • リリースデー
    @R-D
    2026年8月23日
    人体の皮脂と汗のすえた強い悪臭が全編から漂ってくる。 目の前で人間の尊厳が踏みにじられている時、周りの者がそれを自分と同じ人間と見なしていなかったり、誰一人手を差し伸べず見てみぬふりをしたり嘲笑ったり踏みにじる側にまわったのを目撃してしまったような、そしておまえもそちら側だろうと冷ややかな怒りと嫌悪の眼差しを向けられている錯覚を催す後ろめたく嫌な気持ちになるすごく面白い短編集だった。 『飼育』が特に野外/地下倉、黒人兵/子供、前半後半のコントラストが強烈で残酷で好き。一人称の子供の無邪気と残酷さが本当に怖い。 あと『他人の足』も良い、紛れもなくリベラルで熱心な大学生に全員感化はされて、しかし結末は…の突き放した残酷さ。大好き。 直接の加害者よりも隣人あるいはリベラル人権派なはずの個人の卑小さへの冷たい眼差しが強く、これは戦中戦後の経験から来る実感なのか、書いた当時23歳(!)だった作者の青年らしい弱さや偽善的なものを嫌悪する若さなのか、括弧つきの日本人的なものなのか。その全てなのかもしれない。
  • ①⓪④死者の奢り ⭐︎⭐︎⭐︎ 水槽に浮かんでいる死者たちは、死後直ちに火葬された死者たちとは違って、「物」であるという記述が印象的だった。死者を物とみなしている点はいかがなものかとと思うが、水槽に浮かんでいる死者たちの扱いは物そのものだった。また、死者と対を成す存在として、女子大生のお腹に赤ん坊がいる設定にし、より死者を際立たせる工夫をしていた点も印象的だった。 ストーリーとしては、「僕」たちのやっていたことが全て徒労であったという物語だったので、がっかりしたが、この徒労感を作者は描きたかったのだろう。 『死者の奢り』というタイトルではあるが、死者が奢っていることを示唆する描写は全くない。このタイトルの意味には疑問が残る。 利沢行夫氏によると、新しい死体は不安定であり、生きている人間はいっそう不安定であるが、古い死体は不動のまま実在している。死者の奢りとは、このように生きているものに対して死者が、その存在の不動性を誇示していることに他ならない、と述べている。 ①⓪⑤他人の足 ⭐︎⭐︎⭐︎ 小説を読むことの意味の一つに、登場人物の人生を追体験できることが挙げられると思うが、この短編を読んで、それを実感した。サナトリウムに暮らしている少年たち。車椅子なしでは、看護なしでは生活できない少年たち。そんな彼らの生活を、垣間見る瞬間なんて、普通に生きていたら、残念なことにない。最後に、足を取り戻した学生が、少年たちに冷笑的な態度を取るのは、我々健常者が、如何に彼らの生活に無関心であるのかを、警告しているように感じられた。 ①⓪⑥飼育 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 芥川賞を取って然るべき作品。彼ほどの語彙力があり、想像力と、それを作品に昇華させる筆致力があれば、芥川賞はおろか、ノーベル文学賞を取ったこともなんら驚きではない。 黒人を監禁するという表現ではなくて、「飼育」するという表現を使っている。これは、黒人を人として見做していないことをタイトルから示している。「敵、あいつが敵だって?黒人だぜ、敵なもんか」という兎唇のセリフの真意が初めはわからなかった。だが、その後、「一匹の黒人にすぎないのだから。」「僕らは黒人兵をたぐいまれないすばらしい家畜、天才的な動物だと考えるのだった。」という記述から、彼らが黒人を当たり前のように、人として見做していないことがわかる。僕は本作品が、アメリカ人作家によって書かれたのではなく、日本人作家に書かれたことに驚きを覚える。 柴田元幸が、「大江健三郎による創造的ハック・フィン訳と評しても、マークトウェインにも大江健三郎にも失礼にはならないだろう。少なくとも黒人兵が白人兵だったらこの物語は成り立たない」と述べているように、本作品は黒人を登場させたことが決定的な意味を持つ。黒人は最も異質で、最も孤立した存在であった。アメリカ兵を白人として登場させていたら、これほどまでに作品に没入することはできなかっただろう。 疑問点が二つある。一つは、書記が死亡した理由。もう一つは、兎唇を登場させた理由。前者に関しては、ネットに詳しい記述があったので載っけておく。https://www.google.com/url?q=https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1450703059&sa=U&sqi=2&ved=2ahUKEwjc-Pr6zqaWAxV_gVYBHfIPHIAQFnoECCMQAQ&usg=AOvVaw3eFH52nHxSRMwsba63rh_N 後者に関しては、理由がわからない。
  • いむ
    いむ
    @zariganiwani
    2026年8月9日
  • kinoko
    kinoko
    @kinoko-font
    2026年8月7日
  • 紫陽花
    紫陽花
    @f_you_m
    2026年8月7日
    前から著者名は知っていて、本屋で平積みにされてたから買った一冊。戦時中〜戦後辺りの、酷く澱んで、粘着く、そんな人間の精神状態を描いてる気がする。特に『飼育』は、上手く言葉に出来ないけど何度も読むのを止めようって思いながら読み進めた。僕はもう子供ではない、という考えが啓示のように僕をみたした。
  • shino
    @shinooooo
    2026年8月7日
  • とーる
    @beel_00
    2026年8月5日
  • shino
    @shinooooo
    2026年8月4日
    麻布競馬場さんお勧め
  • ゆうひ
    ゆうひ
    @yn___xxhixx
    2026年7月29日
  • ウインド
    ウインド
    @wind18
    2026年7月26日
  • 森沢菜実
    森沢菜実
    @nami_mrsw
    2026年7月23日
  • きむら
    @digitalobject
    2026年7月22日
  • はとい
    はとい
    @hatoi
    2026年7月20日
    「人間の羊」やっぱすごい終わり方だ
  • ゆうひ
    ゆうひ
    @yn___xxhixx
    2026年7月16日
    神保町の三省堂書店行ってきてカフェに🥞 絶対食べる時に読むべきではない大江健三郎……笑
    死者の奢り・飼育
  • NYPL
    @reads317
    2026年7月14日
  • 駒場生協書籍部にて。2026.7.13(月) まだまだ先になりそう
  • はとい
    はとい
    @hatoi
    2026年7月10日
  • Bookworm
    Bookworm
    @yomuhito_9
    2026年7月9日
  • とても面白かった。今年のベストに入る。
  • マスト
    @hrkmtd326
    2026年6月29日
  • 「飼育」
  • こたか
    こたか
    @kotaka
    2026年6月24日
    ヨムムの栞欲しさに。
  • 「死者の奢り」読んだ。今の私にとてもよくフィットしてて大変面白かった。
  • @kawasaki
    2026年6月20日
  • 森沢菜実
    森沢菜実
    @nami_mrsw
    2026年6月17日
    初めて読むので楽しみ
  • 大江健三郎の初期作品6作が入っている。「飼育」は芥川賞を受賞した。 サルトルと実存主義に基づき、人間の存在のあり方について書いている。 「死者の奢り」「他人の足」では、人間を一つの物質的存在として捉え、その身体や生の意味について考察している。一方、「飼育」「人間の羊」「不意の唖」「戦いの今日」では、日本人と外国人という対立関係の中で、人間が他者とどのように向き合い、偏見や暴力、支配と被支配の関係をどのように生きるのかが描かれている。これらの作品を通して大江は、戦後社会における人間の孤独や不安、そして自由である、不自由であるとはどういうことかを追求している。
  • 楡
    @etemotust
    2026年6月12日
  • からくれ
    @karakure123
    2026年6月12日
  • わかな
    わかな
    @waka-7
    2026年6月12日
  • あいうえお
    あいうえお
    @aiu_EO
    2026年5月24日
    Tempalay「脱衣麻雀」
  • ばかお
    ばかお
    @bakao0806
    2026年4月25日
  • ⛀⸒⸒
    ⛀⸒⸒
    @msd
    2026年4月15日
    『死者の奢り』と『他人の足』と『人間の羊』が好みだった 沈殿されたコーヒーの原液並に苦い雰囲気が常にまとわりついてる作品たちでこの年齢でこんな文章を書けるのかと感嘆した 閉塞感ある世界における異質なものと剥き出しの人間の醜さが描かれていて重く常に気味の悪い感じを体験できた こんなに気味悪いのに読む手が止まらないのが作家の文章の上手さを改めて実感させられる…
  • こう
    @kou85
    2026年4月5日
  • じゅら
    じゅら
    @jura_mizu
    2026年3月29日
  • Gacchi
    Gacchi
    @Ursula628
    2026年3月18日
  • ばるーん
    ばるーん
    @ballo____on
    2026年3月15日
  • にゃんこ
    にゃんこ
    @nyanko
    2026年2月27日
  • Inh
    Inh
    @______byeo
    2026年2月14日
  • 「万延元年〜」まで順に読んでいきたい。
  • yoshi
    yoshi
    @yoshi
    2026年1月21日
  • 米谷隆佑
    米谷隆佑
    @yoneryu_
    2026年1月12日
    脂、空気、性と死と少年の成長。 おぼつかない心理状態で従属関係にヒビが入る様が、なんだか見ていて不憫である。しかし、この青年、子どもたちの生活が閉塞されてあることに、変化を促す兆しでもあることに気づくべきだ。外から異分子が入るだけで動揺し、自身との関係を納得する。そのすべての論理に無理はないのだが、予測されない言動に「恐るべき子ども」らしいと成長譚を見る。
  • 読みたい
    @lyn4
    2026年1月7日
  • cleardancer
    @miyu_CH
    2026年1月6日
  • ゆめ子
    ゆめ子
    @tsuburarara
    2026年1月3日
  • わに
    @wanigator
    2026年1月2日
  • めいたろう
    @meitaro
    2025年10月16日
  • @haru0322
    2025年9月27日
  • みぽりん
    @porin-32
    2025年9月26日
  • 「人間の羊」がお気に入りです
  • みぽりん
    @porin-32
    2025年9月8日
  • さゆ
    さゆ
    @umorinosayu
    2025年8月9日
  • さすまた
    さすまた
    @sskxjhag
    2025年6月25日
  • 離乳食
    離乳食
    @munimuni
    2025年6月25日
    大江健三郎
  • 六
    @1una2
    2025年6月15日
  • 六
    @1una2
    2025年6月14日
  • 六花
    六花
    @____ecriture
    2025年6月1日
  • ばるーん
    ばるーん
    @ballo____on
    2025年5月24日
  • かぼちゃ
    かぼちゃ
    @xxpumpkinxx
    2025年5月18日
  • shino
    shino
    @wanwan-01
    2025年5月8日
  • 安井海洋
    安井海洋
    @mihiroy
    2025年4月20日
  • K
    K
    @readskei
    2025年4月18日
  • つる
    つる
    @b_rxs4
    2025年3月19日
    死体と妊婦の対比
  • shower
    @silentbath
    2025年3月16日
  • 眠鳥
    眠鳥
    @minchou
    2025年3月14日
  • 歩
    @fffffffa
    2024年11月19日
  • うみぶどう
    うみぶどう
    @umibudou
    2024年2月18日
    「死者の奢り」「他人の足」も良かったけど「飼育」が飛び抜けてる。とにかく文章が圧倒的で一行一行が光り輝いて見えた。あまりにも素晴らしいので読み終えてしばらく呆然としてしまった。
  • やっぱこれです
  • Izumi
    @izumiclara
    1900年1月1日
  • おうめ
    おうめ
    @authenticume
    1900年1月1日
  • 青山
    @blue_mountain
    1900年1月1日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved