小説の技巧 (白水Uブックス)

33件の記録
本屋lighthouse@books-lighthouse2026年4月17日読み終わった小説の技巧ヴォネガットの『スローターハウス5』は、その枠破りの技法と、時間操作(16章)の想像力あふれる使い方が見事な作品だが、ヴォネガットはその冒頭でこう告白する。「このろくでもないちっぽけな本にどれだけ私の金と心配と時間がかかったか、口にするのも嫌なくらいだ」。(p.291) 先日のイベント後に仲西さんが、授業で『小説の技巧』のヴォネガットのことを話すたびに泣く教授がいたことを話していたのだけど、こことそれに続く心的外傷についてのことなのではないかと思った。 「すごく短くてごちゃごちゃでバラバラなんだよ、サム、なぜって大量殺戮について気の利いたことなんか何も言えやしないんだからね」




本屋lighthouse@books-lighthouse2026年4月10日まだ読んでるしかしヘミングウェイは伝統的なレトリックを拒絶した。その理由はなかば文学的であり、なかば哲学的であった。「美文」は経験を嘘に変えてしまうと考えた彼は、単純な、文彩を排した明示的な言葉づかいによって、「現場で本当に起きたこと」を書こう、「実際に経験した感情を生み出した実際の出来事」を書こうと努めた。(p.130)







本屋lighthouse@books-lighthouse2026年4月9日まだ読んでる奥様、それじゃもう一度読み返していただきたいが、わたしは、少なくとも言葉による直接的推論によって表現しうるかぎりはっきりと申し上げましたよ――まあ、それじゃ一ページ飛ばしてしまったんだわ――いいえ、奥様――一言も飛ばしてはいらっしゃいませんよ――それじゃ、寝ていたのかしら――そんなことをしたら、奥様、わたしは放っておきませんよ――それじゃ、誓って申し上げますけど、そんなことはまったく知りませんでしたわ――それは奥様が悪いのですから、罰として引き返してもらいましょう。次のピリオドのところまで行ったら、一章まるまる読み返してみてください。(p.116/ロレンス・スターン『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』より引用部分)



本屋lighthouse@books-lighthouse2026年4月6日買った読み始めた@ ときわ書房志津ステーションビル店自分のお店でも仕入れてはいるが、町屋良平を読み始めたいま明らかに棚で光っていた。その眩しさを抑えるためには買うほかなく、帰りの電車のなかで読み始める。というのは少し嘘で、ほんとうはレジ打ちしながらあいまに読んでいた。









gato@wonderword2026年4月3日かつて読んだ見かけたこれ、文芸批評の専門用語(「意識の流れ」とか「信頼できない語り手」とか)と象徴的な演出効果(「天気」とか「電話」とか)を、具体例挙げて手短にパパパパーッと50項目も解説してくれるよい本です。 例文があるから英米文学ガイドにもなってるし(キャリントンが採用されてて👍)、北村紗衣『批評の教室』とかル=グウィン『文体の舵をとれ』なんかと一緒に読むとすごくいいと思う。本でもなんでも、感想もっと上手く書けるようになりたいよ〜!っていう気持ちに応えてくれると思います。































