縄文 革命とナショナリズム

30件の記録
- John9zaku@exzaku2025年9月18日読み終わったポッドキャストBOOKS CALLINGの廣田周作さんの話で、たまらず購入。おもしろい! 文系思想もやっぱいいわー ついこないだ地政学最高とか言ってたけど ーーー 読了。面白かった。縄文というより、カウンターやオルタナティブの日本思想史において、どのように縄文が利用されたかがよくわかった。著者の締めくくりがまさにそれなので引用する。 今後も、近代批判の上に構築された<あるべき未来像>が、縄文回帰というヴィジョンと連動し、新たな言説を生み出していくだろう。縄文論は、原始という過去を問いながら理想の未来を語る装置として機能しつづける。 個人的には、岡本太郎や柳宗悦、島尾敏雄、上山春平の「縄文」に惹かれる。主語が大きすぎるのはどうも駄目。 カウンターカルチャーがどう批判し、その炎に自ら焼かれたかを感じ、ここでも左派思想がひっくり返って、右派思想に転換していたかを知る。 安倍昭恵への注目から、この本が生まれたというのにはびっくりしたけど、UFO研究や陰謀論までカバーするポップさの理由を見て、納得した。
- 糸太@itota-tboyt52025年7月24日読み終わったストーリーで理解することの分かりやすさと強さ、そしてその怖さをまざまざと感じる。日本人にとって縄文は、アイデンティティに直接関わってくる問題だけに、その傾向はより強いのかもしれない。これだけ人間力がある面々にすぐ隣で熱弁されれば、簡単に染め抜かれてしまいそう。この感染力も軽く見てはいけない。昨今の空気感を読み解くための、大きな補助線を得られた気がする。