営繕かるかや怪異譚
62件の記録
oyu@oyuchka2025年11月19日読み終わった息子が最近ホラーにハマっているので、なんとなく影響されて、こっっわ!って言いながら読んだ。でもこれはいい怖さ。尾端が霊感なんてないというあたり本当にバランスがいいし、しずかで淡々としていて、いやな気持ちが残らない。


yomitaos@chsy71882025年11月11日読み終わった@ 自宅昨今のホラーブームで数多の作品が世に出ているが、どれも読み口が軽いのが気にかかる。「エンタメとしてのホラー」は、怪異が簡単に姿を現しすぎる。 そんな中で読んだこちらは、ちょっと次元が違う。小野不由美の文章力もあって引き込まれるのはもちろん、たやすく怪異を出さないのに本当に怖い。 怪異をモンスターとして描くと、どうしても退治しないといけなくなる。倒して平和を取り戻したらめでたしめでたしなわけだが、この小説にはそんなカタルシスはない。帳尻を合わせ、折り合いをつけて、怪異があるままになんとかやりくりする物語だ。 これには、怪異を仮想敵として扱わない作者の労りが見受けられる。宮部みゆきが解説でも述べている通り、怪異を不仲や揉め事という言葉に置き換えると理解しやすい。世の中の出来事はなんでもあれ、簡単に退治できるものではない。大抵のことは折り合いをつけてやりくりしていくしかない。 ホラーであるのに、その丁寧な仕事ぶりに涙がこぼれる。怪異は怖い、でも退治するようなものではない。そんな新しい視点を与えてくれる傑作だ。


もそ@mosomoso_2025年10月12日読んでる図書館本タイトルから想像していたよりもしっかりめのホラー。決定的なできごと(作中人物の死)は起こらないけれどずっと不穏。 明確に「怪異」が「在る」がその明瞭な由縁は語られないし、浄霊もされない。「怪異」は「在る」という事実を受けれていく作中人物たちのメンタル強すぎる!- しお@oyasay2025年9月25日読み終わった小野不由美先生の書く怖い話が好きだ 私(読者)を怖がらそうとしているようには思えないところが好き 十二国記もそうですが なんていうか…理想を感じるというか…なるべく取りこぼさないよう掬っているように感じ、直接的なto個のあれではないにしても網目のような繋がりの中にいると思えるというか フィクションにおける怪異や人ならざるものという存在が好きなんですが、こう…必ずしも悪ではなく、ただ可哀想というわけでもなく、我々と違う理で普通に存在し、共生もある意味では可能、というふうに描かれているのがすっごくツボです



ちのべ@wmgvau2025年9月20日読み終わった再読。怪異を祓うわけでも取り除くわけでもなく、共生する道を与えてくれる視点が新鮮で好き。家って、持ち主が変わったり建て替えたりすればゆっくり変わるもので、うまくいっていた事柄に綻びが生じちゃうのを直してあげるの、大工さんらしい考え方だよね。まあ、それはそれとして、湿っぽい怪異の描写は普通に怖いのですが。カバー画が『蟲師』の人だって、今回読んで初めて気づいたわ。


さく@skrbbit2025年9月12日読み終わった怖いし祓え無いけど共生できるような対処の仕方をしているのが不思議でおもしろい。ただ、これこの人たちの代で終わらせないと何も知らない次の世代に引き継いだら何かまた悪いことが起きそうだなって想像して恐ろしくなる
lona@lona2025年7月29日読み終わったホラーというと心霊と戦ったり祓う展開になるところ、家の作りを少し帰る(営繕する)ことで気にならなくしたり、共生できるようにするというのが新しく感じた。 ホラーなのに全体的に優しい雰囲気があって読みやすかった。



ふーる@fool62025年6月26日読み終わった家にまつわる怪異に対し、修繕することで解決していく短編集。少しホラー、主役である営繕かるかやの出番は少し、主に出来事という作りも不思議。折り合いをつける手法、良いですね。あと、読みやすい
そめ@s_o_m_e2025年5月25日読み終わった単行本を読んでいたけど、久しぶりに文庫を買って読む。 お祓いしたりするわけじゃないから、何もかもよくなるというよりは、共存できるラインを提示してくれるのが何か新しいな。誠実な仕事してる人がたくさん出てきて面白い。怪異物件劇的ビフォアアフター。

- 悠@harukaruka2025年3月27日読み終わった家や場に巣食う悩みを種を尾端が営繕という手段で解決していく。怪異を除霊・撃退するvsものとは異なり、共存・怪異自身にとっても悩みの種となっていたものを淡々と解消する短編集。解消過程がビジネスライクで良い。
- 悠@harukaruka2025年3月27日読み終わった家や場に巣食う悩みを種を尾端が営繕という手段で解決していく。怪異を除霊・撃退するvsものとは異なり、共存・怪異自身にとっても悩みの種となっていたものを淡々と解消する短編集。解消過程がビジネスライクで良い。
amy@note_15812025年3月20日かつて読んだ感想小野不由美1月に引き続き小野不由美ブームなので営繕かるかやシリーズを読む 様々な家に起こる怪異を営繕屋の尾端が掬い上げる 営繕とは”営繕とは、「建築物の営造と修繕」のことをいい、建築物の新築、増築、改築、修繕、模様替等の工事を指します。"と国土交通省のHPに書いてある つまり怪異のもとになる例を祓除したりするわけではない その家に住む人と怪異との間をとりなすというほうが近いかもしれない 家という本来は安心できて寛げる場所だからこそ、そこに怪異があるとなるともう絶望的な気分になってしまう 職場や学校と違って逃げ場がない。また暗い夜を過ごすのも家だ そんな心許ない状態から尾端が登場し、怪異の理由を紐解きなだめていく様子は鮮やかとしか言いようがない 短編集でもあるので長編ホラーが苦手な人も読めるかもしれない


















































