新版 いっぱしの女
69件の記録
紺@kon_2026年7月30日読み終わった@ Shibuya Publishing & Booksellers「女が女に憧れ、その憧れが生きる力になってゆく微妙な感情、泣きたくなるような思い──私はそういう感情が好きだし、いくつも経験している。だから、信じている。 幸が不幸か私は肉体的にはカンペキなストレートだけれど、精神的にはかなりの部分、同性愛的な傾向があり、それは断言してよいけれど、決してめずらしい特異なものではない。 女が女に、その社会的成功や美しさだけではなく、その魂において、いきる姿の強さと凛々しさにおいて、心を揺さぶられるほどの感動をもらい、深く愛してゆくということはあるのだ。」 (p.82) 「芸能ニュースを嬉々としてしゃべりあう口の裏に、小姑じみた、あさましい、ホカに話すことのない侘しさ、なぜか芸能ニュースにかぎって良識ある市民になってしまうウサン臭さ──などなどを感じてしまって、いまだにピンとこない。」 「ようするに、芸能ネタが根っから好きなら、好きといえばよいのであって、(世間が許さないよ、こんなこと)と、さも良識ぶって芸能スキャンダルを口にする、こずるさ小心さがイヤだ」 (p.65) とーーっても好きなエッセイ。 自分がぼんやりと考えてもやもやと心の中に滞留させていたことを、明文化してはっきりと輪郭を立ち上がらせてくれるような、それでいて軽やかでリズムのある文章。 根底に、女たちへの、そして時に男たちをも含めた人間への、著者の真摯で愛情深い眼差しを感じていた。 ゴミ出し時間を守らない入居者を取り締まろうと〝自主的に〟夜更けにゴミを漁って犯人をあぶり出すアパートの住人を、自分の中でだけ「羅生門」と呼んでるところなんか、お腹がいたくなるほど笑った。 わたしはフェミニズムって男の人をも解放するものだと思っていて、男の人の〝(女の人のそれとは違った意味での)失敗の許されなさ〟とか、それゆえの〝間違いを認められない、訂正できないという息苦しさ(それが、謝ったら負け、というような本末転倒な思考に追い込まれやすいことも含めて)〟とか、社会構造によってつくられてきたそういう苦しみからみんなを解放するものでもあると思っている。 バブル期に借金までしてクリスマスにジュエリーを買ってシティホテルを予約〝しなくてはならない〟男子たちの苦しさにも、軽やかによりそってみせる彼女の文章を読んでいて、彼女もそんなふうに思っているんじゃないかなと考えていた。

紺@kon_2026年7月29日まだ読んでる@ Shibuya Publishing & Booksellersp.138〜「愕然の日々」 テレビコマーシャルに対する著者の書きぶりのするどさと軽妙な筆致にくすりと笑って、世の中が今もってあまり(というかほとんど)変わっていないことにちょっと泣けた。 それにしても、「ひとは男に生まれない。男になるのだ」なんて、おぞましいコピーを使った生命保険のCMがかつてあったなんて…。 『尻馬乗りのお先棒かつぎというのか、こういうのは時代がかわれば、どんなカッコいいスローガンを打ち出すか知れたもんじゃない。コピーライターなんて、カッコよくいうからよくない。時代スローガン屋といってりゃいいのだ。』(p.144) 『草葉のかげで、ボーヴォワールも愕然として寝返りをうってますよ。思想を骨抜きにして言葉を形骸化させてしまうフシギな国、それがジャポンだと。』(p.146) コロナ禍の吉村大阪府知事の「ガラスの天井を突き抜けた」という(新型コロナ新規感染の過去最多水準突破を指した)誤用を思い出した。 あのとき、言葉を奪われた、という絶望的な怒りがあった。わたしたちのために生み出された言葉を、よりによってあなたが奪うの、という気がした。 一方でまた、高島鈴さんが『布団の中から蜂起せよ』で書いていた〝感情を、言葉を軽く扱わないこと 柔らかく煮込まれて変質してしまったその意味を奪い返すこと〟(うろ覚えなので細部が異なると思います)を思い出す。私もいくつかの言葉において、その意味を軽くする/変質させることに加担している一人かもしれない、と自省。 意志を持って、〝本気で〟言葉を使おう、と気を引き締める。

紺@kon_2026年7月29日読んでる@ Shibuya Publishing & Booksellersああ、69歳の氷室冴子さんが、今ここにいてくれたら! 51歳で逝去されたことが、寂しくて寂しくてたまらなくなる。 『夢を語ったキングは、おなじ黒人の急進派に弱腰と批判され、もちろん白人からは迫害され、凶弾にたおれた (中略) けれど、時代をこえて生きている言葉は「私には夢がある」の一節だ。これは、この世で一番うつくしい言葉のひとつだ。 私は鋭い批判を理解はしても、感動はしない。私は夢によってしか感動しない。そうして、感動によってしか動かない。』 〈私は〉は〈人々は〉に置き換えられるかもしれない。 ドラマ「銀河の一票」に登場する台詞を思い出した。 きれいごとじゃなく、きれいなこと。

紺@kon_2026年7月28日読み始めた@ Shibuya Publishing & BooksellersReadsに投稿しようとスマートフォンを触って、地震のことを知った。九州にいる方、どうか安全に。余震にもお気をつけて。 ずっと迷っていて〝満を持して〟という感じで手に取った本って、今の自分にするするしみこむことが多い気がする。 今のところ、 p.20「夢の家で暮らすために」 p.45「一番とおい他人について」 が好き。✍🏻

紺@kon_2026年7月27日買った@ Shibuya Publishing & Booksellersクラリッセ・リスペクトル『星の時』を買おう!と思い立ってSPBSに行ったのですが、売れてしまっていた! かわりに、ずっと気になっていた本を今日ふと手に取って、ようやく購入。
- 雪の日@yukinohi_2026年6月4日読み終わった@ 自宅面白かった〜! しかし、女性の立場や男性からの眼差しにほとんど変化がないことにも気付かされた。 氷室さんが、今、同じ時代を生きながら社会に怒っているように感じられた。 氷室さんのこと大好きになった。
まるわれい@maruwarei2025年10月22日読んでる読書メモ読書日記「女性はどうして簡単に“わかる”って言えるのだろう?」 という氷室冴子の問いかけにドキッとする人多いと思う これ別に“女”に限らないと思うんだけどどうかしらん?
あさだ@asadadane2025年8月30日読み終わったエッセイ著者と私は40程歳が離れているが、当時の社会の価値観に対し生ずる違和感を自分なりに掴み、確かな核を持って(そしてユーモアを忘れず)サバイブしてきた氷室さんのような女性がきっと沢山いて、その方たちの血脈を受け継ぎ今の私がいるのだとしみじみ感じ入った。次世代の人たちにつらい思いをさせない社会を作る一員で在らねばと改めて思う。
ゆらゆら@yuurayurari2025年6月25日読み終わった何となく気になり買って積読にしてあったのを読む(過去の自分えらい!)。文章がめちゃくちゃ上手くてユーモアもあり、感情の奥の奥まで明晰に言葉にされてて自分の人生としても今読めてよかった。この時代に復刊されたというのもすごくよくわかるなあと思った。 (23.7.17読了)
- きょん@kyoka_s2025年6月24日読み終わった@ 自宅私は、ひとりでいたいけど、ずっと不安だ。そんな時、氷室冴子を思い出す。本作は、今よりも独身女性の肩身が狭かった時代にいろいろな しがらみを受けながら、文壇を生きた氷室冴子の人柄が詰まっていた。ありがとう氷室冴子。今日も強く生きます。



- くわがた@violet_211900年1月1日読んでるなんとなく女性としての老いを意識するようになってきて、タイトルに惹かれて読んでいる。 あと、好きな作家さんがこちらの著者が好きだと言っていたので。 結果とても好みでした! 朝井リョウの『風と共にゆとりぬ』と、お風呂で一編ずつ読んでる。















































