月と散文
56件の記録
もん@_mom_n2025年11月1日読み終わった心に残る一節@ 自宅小説と並行してちびちび読み進めていた又吉さんのエッセイ。 やっぱりどうしても又吉さんの言葉が好きだ! p.18 生まれ方も死に方も選べないけれど、生き方は選べる」ということに僕が気付いたのは最近のことだけど、それもみんな当然のことだと知っていたのだろうか。 p.88 時間が有り余っていた自分にとって、古書店と自動販売機だけが、自分を何者かにしてくれる装置として、機能していたのだ。缶珈琲を持っていると僕は珈琲を飲んでいる人になれたし、古書店で本の背表紙を眺めていると、本を選ぶ人にもこれから本を読む人にもなることができた。 p.220 「月、落としましたよ」 私が声を掛ける。 「俺のじゃないです」 その人は振り返らずに答える。そっか、月はみんなのもんやもんね。 p.349 徒歩三十分というのは歩き続けた場合の話であって、立ち止まって哀愁を蒐集していたのでは、どこにも辿り着けない。悪い癖だ。ゆっくりと歩き始める。
tomo@tomo6272025年10月6日読み終わった心に残る一節「「いや、どれくらい生きる設定で日常を送っているのかなと思って。はっきり言って無駄なことに時間を使っている暇なんかないよ。死ぬ気で生きないと、やりたいことの半分も終わらないよ。少しでもキミの邪魔をする人とは、早々に縁を切った方が良いね。キミの人生はキミのものなんだから、無理に普通をやろうしなくていいよ。普通にしたいのはキミの願望ではないだろう? 誰の影響か知らないけれど、一時的な情にほだされただけだろ? キミはキミのやるべきことをやらないと、後悔して人生を終えることになるよ。大通りなんて歩いている場合じゃないだろ。キミが見たい景色が広がる側道こそを歩くべきだね」」 —『月と散文 (単行本)』又吉 直樹著





























































