東京タワー
52件の記録
月並@yomuyomutomonu2026年2月14日読み終わった不倫が描かれた作品を読む時、そもそもどんな姿勢で読むべきなのか疑問に思った。 好きになった人が人妻だった透と、人のものが欲しくなる耕二はまったく違う。 透と詩史は精神的な結びつきが強くて、耕二と喜美子は肉欲の結びつきが強いように描かれている。だけどどっちが崇高なんて外から決められることではないし、肉欲の方がよっぽど身体から気に離せない強い欲望のように思える

トルソー@spq882026年1月12日読み終わった初・江國香織。あとがきを読む限り、他の江國作品とは異なるようだがとても良かった。 主体的であるがゆえに翻弄される耕二と、翻弄されることで主体化する透。後者の方が、幸福に描かれるのがおもしろい。 あとは、大きな主題として愛する人の過去というか来歴の問題があって、それは、愛する人のすべてを手に入れることは原理的に不可能であるということをあからさまにしてしまう。しかし人間の欲望のなんと深淵なことか。 好きなところはいくつもあるが、あからさまに巧みなのは、文庫341頁。 おもてにでると、地面が濡れていた。 「雨が降ったんだな」 空気がつめたかった。 「いいじゃん、もう上がってるならべつに」 耕二が言い、透は苦笑した。 最終盤にダメ押しのように書かれるふたりの対比。透はきっと、過去を知りたがるし過去を惜しむけれども、しかし一方で現在が過去の延長であることを知っていてゆえに未来に目を向けられる。反面、耕二にとって雨はいま降っているか降っていないかでしかないのだが、そう思っているからこそ濡れた地面に足を滑らせることもあるのだ。




夏の季語@natsunokigo2025年11月9日読み終わったこの小説が出版されたばかりの頃にこれを読みたかったなって、悔しくなった。今や恋愛小説の金字塔になってしまっているから、この小説を引用したSNS投稿を見すぎてしまっていて、新鮮に感じられないのだ。だから悔しい。






Shiori@naughtyrundy2025年10月26日読み終わった江國さんの書く恋愛はどうしてこんなにも純度が高いのだろう。でもこの愛の形は純粋であればあるほどに残酷さを増していくように感じた。



okabe@m_okabe2025年4月9日読み終わった不倫というテーマであっても、著者の端正な文体で綴られると、いやらしさはなく、むしろ甘美さを感じる。その甘美さ故に、派手なストーリー展開がなくとも貢をめくる手は止められずにいた。


















































