海辺のカフカ(下巻)

39件の記録
- haku@itllme2025年8月1日読み終わった田村カフカが歩いた数週間の高知での夏をわたしは誰と一緒に歩いていたのか読み終わった今わからない。 主人公は田村カフカだと思うのだけど、わたしはホシノ青年や大島さんが印象に残っている。 佐伯さんと図書館を見守ってきた大島さんとナカタさんと使命を共にすることになったホシノさん。 2人の言葉はカフカとナカタが私であるとするならば振り返りたくなるようなものばかりだった。 ナカタサンの途中の旅に出てくる登場人物との会話も楽しかった。運転手のハギタサンとか。今度パーキングエリアに止まることがあったら食堂に行きたい。 読み終わった今、わたしはあの山小屋に、高知に、いや、図書館に、あの海に行ってみたい。 「大公トリオ」を聞きたいし、「海辺のカフカ」の歌詞を読みなおしたい。 表紙の絵も読み終わった今は、懐かしい記憶のように思えるのです。 "すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる" 大島さん 8月の初日にこの本に触れられてわたしは少し冒険チックなタフな夏を過ごせる気がします。
- かな@kk714000262025年5月26日読み終わったp.135 「でも私は思うんだけど、生まれる場所と死ぬ場所は人にとってとても大事なものよ。もちろん生まれる場所は自分では選べない。でも死ぬ場所はある程度まで選ぶことができる」
- 数奇@suuqi2025年4月18日読み終わった3回目の再読となる今回の読了によってとても大好きな小説となった。初めて読んだときは内容が全く理解できず村上春樹節のクサさだけが鼻についていたが、改めてこの本を今読んで、今の自分の思想とこの作品のテーマがガチっとハマるような感覚を得られた。話はやはり難しいのだけれど、理解させることを作品側も求めておらず、むしろ読み手に解釈の余白を残しているように感じる。読むたびに感じ方が変わる小説だと思う。 単純に冒険活劇的なストーリーテリングが面白いし、最後の一文も最高に良い(村上春樹作品は最後の一文が良いものが多い)。とても感動した。