冬虫夏草

22件の記録
- ゆいちゃん@yui__arm2025年8月14日読み終わった感想『家守綺譚』続編。 姉妹編の『村田エフェンディ滞土録』から思いがけずはじまった梨木香歩一気読みターン、最高の夏休みでした。 今作の綿貫くんはゴローを探して旅をします。 旅の過程でもやっぱりたくさん不思議なことに出会うんだけど、それをすんなり受け入れて進んでいく綿貫、本当に良い奴で気持ちが良い。 ゴローに出会えたのかどうか、ぜひ読んで確かめてほしい。 赤竜とサラマンドラの話が知りたい方は絶対『村田〜』のほうも読むべき。あーあ、もっと読みたかったな。続き、出ないかな。
- さくらゆ@skryuh_2025年7月3日お気に入り読んだ好きな作家『家守綺譚』の続編。 前回と変わって、今回は旅。 家で共に暮らしていたゴローの姿が近頃見えない。 そんなわけで、ゴローを探す旅が始まる。 訪れる所々で、様々な目撃情報や、ゴローの善行などを聞きながら向かう先が決まっていく。訪れる村々で出会う人たちの生活を感じたり、頼み事を受けたりするうちに、少しずつ少しずつ進んでいく。 人情に訴える話があったり、自然に対する人の在り方を思ったり。 「そのときどき、生きる形状が変わっていくのは仕方がないこと。(中略)人は与えられた条件のなかで、自分の生を実現していくしかない」 今回も多くの学びがありました。 『キキョウ』からの『マツムシソウ』の、時の流れに逆らった美しい出逢いに落涙。 そして、ゴローとの再会も感涙。 はじめてのおつかいのゴールを見ているよう。 これと並行した物語が『村田エフェンディ滞土録』であり、その中で高堂が村田に言う「それはもとの神社にお帰りねがえ」の言葉を思い出して、真意を理解して笑いました。 ここまで読んでみて、まだ続きがありそうだな?という気がしてしまいますね。 サラマンドラの解決がまだありそう。