鳥の夢の場合

鳥の夢の場合
鳥の夢の場合
駒田隼也
講談社
2025年7月16日
38件の記録
  • 紙村
    紙村
    @kamimura_
    2025年8月25日
    死んでしまったシェアハウスメイトに殺してほしいと言われて、というところにたどり着くとグイッと引っ張られた。文章の輪郭が掴めずに苦労……警察官がいい味出してた
  • 川口旭
    川口旭
    @acidattack02
    2025年8月25日
  • もん
    もん
    @_mom_n
    2025年8月22日
    書き出しの1行目で(あ、これ絶対好きなやつだ)と確信した。 最後まで読んで(やっぱり好きだったなあ)と痛感した。 時間、意識、感覚、そういう目には見えないものが言葉となって目の前に立ち上がってきた。 作品全体の温度や手触りもとても心地よかった。 p.3 目を閉じると何も見えなくなった。けど実際には目はまだ、まぶたの裏を見ている。見ることを止めるという機能が目にはない。まぶたの裏は、光がまったくないから見えることがない。だから見えない。けど見ている。 p.51 「正確に言うなら、思い出そうとすると忘れるねん。ぼんやりとした状態のままなら、ぼんやりとしたままつかまえていられる。けど具体的にあのときは、って思い出そうとすると、そこから忘れていく。焦点を合わせようとしたところがたちまち、塗りつぶされてしまう。それって何か、夢みたいじゃない?」 p.75 でもじゃあ夢をみる、という言い方は、こういう感じ方からするとすこしへんな気がする。夢は、みているのではないんじゃないか。そしてきいているのでもなく、さわっているのでもない。それは五感の零番目。五つに分かれる前の感覚。ただただ夢を「覚える」ということ。 p.113 現在をまんなかとして時間を谷折りにし、過去と未来がおなじ方向で重なっているみたいな感覚に変わっていた。過去の到来を想像し、未来を回想するような心地だった。
  • うみ
    うみ
    @udn_dn
    2025年8月10日
  • K
    K
    @readskei
    2025年8月3日
    何を感知して何を意識して生きるか。心臓を動かす不随意筋を知覚しようとするような、キリキリした小説。
  • riu
    riu
    @riufish
    2025年8月2日
    しーんと凪いでいるようで 足元つかまれていかれる 必死こいて読む読む つかまれたよな時間だった
    鳥の夢の場合
  • riu
    riu
    @riufish
    2025年7月31日
    通院読書。 こっそりあこがれている方が 同じ大学出身の作家さんを紹介され知る 歳の若い作家さん 初めて読む楽しみ 何ともくくくーっと胸がする
    鳥の夢の場合
  • サリュウ
    サリュウ
    @sly_notsry
    2025年7月31日
    ボトルアクアリウム/テーブルビオトープのような世界観と知覚のなかで(それをそうと認めたうえで)、その外側や内側、境域や、異なる知覚、別のアクアリウム/ビオトープの存在をなるたけ素直に書くならば、こう。という小説のように初読では感じた。透明な境域のある(もしくは、あると仮定する)、循環する生態系(ボトルアクアリウム/テーブルビオトープ)のなかでは生死や時間も循環し、それらをも循環する/させることがアクアリウム/ビオトープの「そうである」という確度も高めていく。そういうイメージが読んでいるあいだずっと頭にあった。 スツールが、使用想定をある種超えた場所に次々置かれていき、そこに座り初瀬が「練習」するというのは、だから本来鑑賞される立場にあるアクアリウム/ビオトープのなかで循環する生命が、裏返って鑑賞側へ立つ「練習」なのかもしれない。飛躍するとそれは人間としてこの世を生きながら神を、仏を「練習」するということ。 深読みするならば作中扱われる方言もある種ボトルアクアリウム/テーブルビオトープ的とも言えて。そこに住んでいる/住んだことのある者、話者以外にとって方言は奔放に扱うことができず、方言話者ではない読者は話者としての自分を生成できずただ鑑賞者になる。大きく見れば日本語それ自体もそう。
  • Y_KATSUKI
    Y_KATSUKI
    @k2_4416
    2025年7月28日
    細かい差異にこだわったかと思うとすっと俯瞰したり。つかみづらいけどそのすり抜け具合がおもしろさでもあり。 〈すると、現実に見えているのとはべつの景色がみえてくる〉
  • 不思議な読後感。 30歳を迎えようとしている僕には、まだ言語化できない感情だった。 この先の人生でさまざまな経験をしながら、折に触れて読んで行きたいと思える作品。
  • 第173回芥川賞候補作
  • はる
    はる
    @tsukiyo_0429
    2025年7月22日
    生と死、現実と非現実。 そういうものが曖昧に混ざり合っていくような感じがした。 文章の中で一人称と三人称が混ざる箇所があり、始めは読みづらかったが、次第にその人物との境目が分からなくなるような不思議な感覚になった。 離れて見ていたはずなのに、いつの間にか「わたし」になっていて、また「わたし」ではない自分になっている。 そんな感じがした。 私たちは、あるはずのものは必ずあると信じてしまっている。 疑うこともなく、当たり前にあるのだと立ち止まることもない。 しかし、この小説の中には「ないはずのものがあって、あるはずのものがない」。 でもそれは私たちが気づいていないだけで、この現実にもあるのかもしれない。 絶対にあるはずのボールが見つからないこと。 話した当人すら忘れてしまった言葉を覚えていること。 現実には存在していなかったけれど、確かに存在していた大切な時間のこと……。 そういう、特別ではない日常にも、ちぐはぐに曖昧になる瞬間、混じり合う瞬間はあるのだと思う。 普段受け流すように暮らしている日常を、ほんの少し立ち止まって見つめたくなるような作品だった。
  • はる
    はる
    @tsukiyo_0429
    2025年7月21日
  • 芥川賞候補作。いちばん芥川賞らしい作品だったと思うけれど、受賞ならず残念。デビュー作が芥川賞、というのがもっとも純文学作家らしくて良いんだけどなぁ。 身体的な間隔や事象の受け取り方が新しい。新しい、というのは、若い小説を読んでいるときはだいたい「その感覚、あったな」と思うことが多いのに対して、本作は「思ったことなかったな」という感覚だったから。世代がさらにずれてきているのか。 殺す、というのは何かの比喩か、と思って読んでいたら、割と直接的だった。生きていることや内部が受け取ることとの感覚のズレみたいなものを「夢」といっているのかな。終始ふわっとしている不思議な小説。おそらく文字を追うのがたいへんだろうけれど、少し酔いながら読むのをおすすめする一冊。
  • ぴぐ
    ぴぐ
    @pgmn
    2025年7月21日
    芥川賞の発表前に群像で一度読み、単行本を手にして二周目。 感覚の掬い方がとても好き。
  • chein
    chein
    @chein9
    2025年7月21日
  • 森々
    森々
    @mori_hkz
    2025年7月21日
    内容については正直よくわからかった、が感想。 ただ静謐な文章で己を内外から見つめる世界観は好きで、比喩表現などの文章の美しさに浸れる。考察好きな人にもハマるのだろう。 結局蓮見は蓮見の姿をした自分であって、自己の対話をしていた2ヶ月だったのか、夢だったのか、あの世もこの世も隣り合わせだぜということで霊体だったのか……。難しかった。
  • 単独派
    単独派
    @VvV0699
    2025年7月20日
  • 春の-yoc
    春の-yoc
    @yoc8383-book
    2025年7月20日
  • はる
    はる
    @tsukiyo_0429
    2025年7月19日
  • サリュウ
    サリュウ
    @sly_notsry
    2025年7月18日
  • 7235
    7235
    @_7_2_3_5_
    2025年7月17日
    文芸誌でも読んだけれど本でちゃんと読みたかったので。
  • ぴぐ
    ぴぐ
    @pgmn
    2025年7月17日
    次作も楽しみにしてます
  • 호냐•ho nya
    호냐•ho nya
    @h0nyq
    2025年7月17日
    直木賞、芥川賞ともに該当作なし。 本屋さんとしてはとても厳しいけど、個人的には生まれて初めての出来事で少しワクワクしているのが事実……💡 今年の目標のひとつに、今回の候補作すべてを読むことが加わりました🐥 芥川賞の方は、駒田さんから
  • Meg
    Meg
    @sa_y_07is
    2025年7月17日
  • Daidaigo
    Daidaigo
    @df2179
    2025年7月16日
  • 勤務先に入荷がなく、でもどうしてもすぐに欲しくて、今日の結果次第ではしばらく手に入りにくくなるかもなあ、との懸念もあったので御茶ノ水まで出て買ってきた。本作の要素が美しく配された装丁にうっとり。
  • しず
    しず
    @shizkuma
    2025年7月16日
  • 春の-yoc
    春の-yoc
    @yoc8383-book
    2025年7月16日
  • 単独派
    単独派
    @VvV0699
    2025年7月14日
  • マヤ
    マヤ
    @mayaya_2025
    2025年7月9日
  • 初読。まぶたの話から始まることによる内と外がわからなくなるような浮遊感。そばに流れていく音楽がふいに聞こえたりするような人の意識の合間を書いていくような小説だった。核となるものの周囲にあり人のままでは知覚されないようなことが循環するように流れていく。翻訳も、原文の作者と翻訳者の関係は内と外が逆転するような関係性だなと思うこともあり、スペインでの日本語の翻訳の挿話はくるりと世界が回る気がした。人の意識の合間には時間と場所と個体はない。人としてのかたさが解けていく50日の物語。
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