春期限定いちごタルトはまだのんびりな感じがあったのに、夏季限定トロピカルパフェで、とんでもない展開になった。

「読み終わったらこんなことを書こう」と思っていたのに忘れてしまった。 小鳩も折木も、自らの在り方や行動を(必死に？)言い聞かせているという点において、森見さんの作品の主人公と似た部分があると感じた。 同時に、私が好む主人公の気質がそれなのだろう。

小市民シリーズ第二弾。 春に続いて夏休みの話。 互恵関係にある二人の関係性が大きく変わる巻。 前半は前巻と同じく、身の回りに起こる謎を小鳩君が解き明かしていく、日常の謎短編といった感じのお話。 しかし、そこに張られた伏線は日常を飛び出し、ある犯罪事件へと繋がっていく。 恋人では無いのに、なぜ夏休み中に呼び出されていたのか……など、違和感を感じていたモノの形が浮かび上がる全体の謎は、狐と狼の関係に亀裂を生じさせ、大きな影を落とす形で事件は収束する。 夏の終わりの、少し切ないお話。 かなり続きが気になる終わりかたなので、秋の上下巻を読める環境を確保してから一気読み推奨。

別のアンソロジーに入ってた「シャルロットだけは僕のもの」が人生ベスト級に好きだったんよな〜と懐かしみながら読み始めたけど、当時はうまく理解してなかったキャラクター性を把握すると物語がぐっと違う色を見せてくるからすごい

2人の離別のほろ苦さとと甘いスイーツの対比が🥲

シャルロットだけはぼくのもの

春季限定いちごタルト事件の続き。 春と夏を同時に買ったはずなので大学3回生の時に読んだと思う。 人が死なない分ミステリーとしてのスケールは小さいが想像しやすいところにハマる。