スモールワールズ

48件の記録
- 翠@r_round_2025年5月22日読み終わった人の関係性だったり、事情だったりをざっくりとまとめてしまえば、どこかで見聞きしたような記号になってしまう、機械的に邪推してしまう 文字を纏って、じっくりと肉付けされて、世界は白と黒でないよと優しく諭してくれる本だった
- よしい@Yoshe2072025年5月13日読み終わった一穂ミチさんはどうしてこんなに人間の感情を描くのがうまいんだろう。自分じゃ今まで思ってみなかったような、あるいは自分にも見えていたはずなんだけどあえて目を逸らしていたような、はたまた自分の中にも確かにあるんだけど無意識に存在しないことにしていたような、人の心の多面性というか、多くの人の目に映らないような側面を掬い上げて緻密かつわかりやすく描写するのがものすごく巧い。あとこの本は背筋がゾッと冷えるような終わり方の話と涙腺がバーーッてなるほど心がふるえる話がほぼ交互に収録されてるので寒暖差の激しさに脳がパニック起こしながら読んだ。そのくらいどの物語もそれぞれの物事や登場人物に没頭しながら読んじゃって、「物語」として俯瞰で眺めるというよりは生身の人たちの生の感情を目の前で直接吐露されているような解像度で没入できる、今までになく不思議な読書体験だった。 Readsの感想は短文でいこうと思ったのに思わず長文書いてしまうくらいには心臓持っていかれた。一穂ミチさんすごいな〜〜。
- すや@suyayakko2025年4月28日読み終わった短編集が短編の重量じゃなかった、あたたかい気持ちでいっぱいになって愛に溢れて読了できるとも違うのに、愛だったんだなぁとじんわり感じて思い出せるやりとりが次々と浮かんできます。 一穂ミチさんが書いてくださるその人とその人だけの関係性が大好きです。一筋縄ではいかない色々な感情を確かに持っていて、そのうち何が本当の気持ちとか正解とかってなくて全部が本当に感じていることだと思うけど、それを全て洗いざらい書いてくださるの凄すぎて止まらなかった。 花うた、魔王の帰還が忘れられないです。 一穂ミチさんの情景描写がいつも凄すぎて、はっきりとした鮮やかな景色と一緒に自分も同じ世界を歩いているような気持ちになります…。
- おんぷ♩@onp_bookchan2025年3月21日読み終わった短編だけど、どの話もすごく心の動く作品だった。 ただのハッピーエンドでは終わらない、予想外の展開にどの作品もびっくりした。 『魔王の帰還』が特に好きだった、、、
- サヤ@sayaemon2025年3月16日読み終わった外出行き帰りの車中であっという間に読了 過不足ない描写の中に、ドキッとするほど芯を食った一文が時々混じるバランスの良さに、なるほどそりゃ人気出るな…!と納得 長編も読んでみたい
- 夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ「魔王」「ピクニック」「花うた」が特に引き込まれた。 「魔王」はマンガみたいだった。 あんなお姉さん友達になりたい。 「ピクニック」は理不尽さにイライラしたが、最後の方の展開で相殺された感じ。色々とこわい。 「花うた」は何が正しいかなんて、本人たちがよければ良いんだ。悲しいけれど悪くない。
- maru@norimaki72025年2月20日読み始めたあの本、読みました?で紹介されてた、一穂ミチさんのツンデミック好きだったんだよね。オススメされてるこちらも、正直、読むではなくオーディブルで聴いてます。
- ユメ@yumeticmode2025年1月16日読み終わった感想@ 自宅巻末に辻村深月さんが解説を寄せているのに惹かれて手に取った。一穂ミチさんの著作は初めて読む。さり気ない文章がすっと心に刺さり、一話目からぐっと引きこまれた。どの短編も、そろそろ結末が見えてきたかと思うと、それを裏切る驚きの展開が待っている。その一筋縄ではいかないところがとても魅力的で、そこにページの向こうで登場人物たちが生きているという手触りを感じた。一穂ミチさん、他の著作も読んでみたい。
- なこ@167otogi2024年5月5日かつて読んだ6つの物語が連なる短編集。どれも違うテイストの深い内容で読み応えがあった。 善意の送り方、受け取り方は人それぞれ。人の喜怒哀楽を受け止め、どう掴むか。そこから何を得るか。 私の中の小さな世界を愛せるかは、私次第だと思いました。