バッタを倒しにアフリカへ
89件の記録
- 綾鷹@ayataka2026年1月7日昆虫学者を目指す著者が、農作物を食い荒らす「サバクトビバッタ」の大発生を防ぐため、アフリカ・モーリタニアへ渡り、過酷な環境や困難に直面しながら、研究に奮闘する姿を描いた科学冒険ノンフィクション 「酒を主食にする人々」を読んだ時も思ったが、 フィールドワークのノンフィクションは面白い! 特に干ばつでバッタが見つからず、 代わりにゴミダマの研究をする場面がよかった。 容器を皿を合わせて工作したり、ゴミダマの活動記録のために砂漠の砂を使ったり、ゴミダマの寝床として水道用のパイプを使ったり、ハリネズミを捕まえたり...研究者というと研究所で最新設備を使って研究するイメージだが、限られたリソースの中で試行錯誤し、形にしていく様子は「どんな状況でもできないことはない」という前向きさを感じた。 著者のバッタ研究への強い思いがあるからこそ、周りもサポートしてくれる。ババ所長、相棒ティジャニとの関係性は心が暖かくなった。著者の周りへ感謝する姿勢も素敵。著者に感情移入して、松本総長との面接のシーンでは私が泣いてしまった。 全体を通して、笑えて、感動して、前向きになれる本だった。 P188 以前の自分も含め、大勢の若い研究者はパソコンの前で、オフィスの中で研究している。 自然を理解せずに生物学を勉強することが、どれだけ多くの危険に満ちていることか。気をつけなければならないと強く感じた。ハロウは私に自然の大切さを教えに来てくれた、砂漠からの使者だったのだ。 P227 ティジャニが大喜びで私を迎え入れてくれた。不在中、研究所の他の職員たちから、「コータローはもう戻ってこないぜ。フランスがコータローを奪ったんだ」と言われ、肩身が狭かったそうだ。 ティジャニは「いや、コータローはバッタが重要だから、モーリタニアでバッタが出たらすぐに戻ってくるはずだ」と言い張っていたので、実際に私が帰ってきたときには、同僚たちに「ほらみろ」と勝ち誇ったそうだ。 前「いつでもミッションに行ける?」 テ「ウィー!そう言うと思って車の整備は終わらせておいた」 バッタが続々とモーリタニアに戻ってきていた。運命の第2ラウンド開始である。この闘いで、なんとしても結果を残さなければ、昆虫学者を続けるための次のポストを獲得できない。人生を決する正念場を迎えていた。 P262 ババ所長は、私の行く末をずっと気にかけてくださっていた。 「なぜ日本はコータローを支援しないんだ?こんなにヤル気があり、しかも論文もたくさんもっていて就職できないなんて。バッタの被害が出たとき、日本政府は数億円も援助してくれるのに、なぜ日本の若い研究者には支援しないのか?何も数億円を支援しろと言っているわけじゃなくて、その十分の一だけでもコータローの研究費に回ったら、どれだけ進展するのか。コータローの価値をわかってないのか?」大げさに評価してくれているのはわかっていたが、自分の存在価値を見出してくれる人が一人でもいてくれることは、大きな救いになった。 P299 今年で5期目となる白眉プロジェクト。一人で何百人もの面接をしてきた中で、松本総長にとって、初めてモーリタニアから来た面接者だったのだろう。 「前野さんは、モーリタニアは何年目ですか?」という素朴な質問が来た。 「今年が3年目です」 それまではメモをとったら、すぐに次の質問に移っていた総長が、はっと顔を上げ、こちらを見つめてきた。 「過酷な環境で生活し、研究するのは本当に困難なことだと思います。私は一人の人間として、あなたに感謝します」 危うく泣きそうになった。まだ何も成果を上げていないから、人様に感謝される段階ではないが、自分なりにつらい思いをしてきており、それを京大の総長が見抜き、労をねぎらってくださるなんて。ずっとこらえていたものが決壊しそうになった。泣くのをこらえて、その後の質問に答えるのはきついものがあった。 なんとスケールの大きい感謝だろうか。世界を我が身の如く捉えていなければ、こんな感謝ができるはずはない。ましてや京大の総長が一介のポスドクに、面接の場で。ご自身が大きな視野を持ち、数多くの困難を経験していなければ、このような大きな感性は身につかないはずだ。京大の総長ともなると次元が違う。



- 木場@alansas-kiba2025年12月28日読み終わった借りてきた好きっていう情熱は大事にしていきたい。 虫苦手な人には難しい本。 虫耐性はかなりあるほうだが、集合体恐怖症なので、かなりクる写真もある。 そのダメージを食らいながらも、ゲラゲラ笑える楽しい本。
ayapon@ponde7332025年12月17日読み終わったフルカラーで写真カットが入る新書って珍しいな? 新書らしからぬ厚みでしたが、サクサクと面白く読めました。 虫嫌いの人には絶対おすすめできない1冊…

singer@reads_singer2025年10月1日読み終わった借りてきたやばすぎ!好き(笑) なんかすごい元気でるかも。 「つまらない」とか「面白いことないかな」とか言ってる人に読ませたい(過去の自分にも)

rina@r_1_n2025年9月29日読み終わった1週間前から帯状疱疹に罹り、気持ちが非常にクサクサしている。軽傷らしいけれど、顔にできたおかげで右半分の骨格が変わるくらい腫れたし(今はほぼ元通り)、ガッツリ傷あるし(今は瘡蓋)、神経痛きついし(これが地味に一番辛い)、ここぞとばかりにウイルスにやられている。 そんなグロッキーな現状に負けないための本はないかと本棚を漁って出てきたのがこの本。結果、選書に狂いはなかった。ま〜ハチャメチャに面白い!!ちょっと前に読んだ『僕には鳥の言葉が〜』とはまた一味違った、というかだいぶ違った面白さだった。油断するとすぐ吹き出してしまうのだけど、ずっと家にこもって読んでいたので心置きなく吹き出せた。 読み終わる頃には、前野さんが遭遇した困難の数々に比べたら私の帯状疱疹なんて…!!と心の片隅で思えるくらいには気持ちが回復した。 研究者ってやっぱりすごい。(誰か、帯状疱疹が一日で治る薬を開発してください。)










Readingdiary@readingdiary2025年9月28日読み終わった何回も何回も読んだ本をまた読了。 人生の中での大事な本をあげなさいと言われたら、これは絶対にいれます。 読み返したい度 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
板前@ssaa_cha2025年9月27日ちょっと開いた@ カフェ1章まで。 サハラ砂漠で初めてのフィールドワーク。 写真が気持ち悪いけど、キャプションが本当にバッタ好きなんだなって感じで面白い。 歯磨木気になる。
あんこちゃん@anko2025年7月21日読み終わった借りてきた「ホワイトバグ」や「香君」で蝗害に興味が出てきたので読んでみた。バッタの話の面白さはもちろんだけど、研究者として食っていくための苦労話がなかなか赤裸々で印象に残った。お金さえあれば、って凄い研究をしたいけどできない人山ほどいるんだろうな〜。専門分野はわからないけれど、行動力、文章力が前野先生は凄すぎる。 あとサソリに刺された件とハリネズミをペットにした件は声を出して笑った。











K-008@k-1232025年6月29日読み終わった今まで読んだ本の中で一番面白かった。 こんなにもかっこ良くて熱くて優しくてユーモアのある人と同じ日本人なんて、 同じ人種の何もしてない私も誇らしい。 人生とは確かにギフトで素晴らしいものなんだと思えた。

ROJI@rojiura2025年4月16日読み終わった本当に面白かった。ドラマ化して欲しいと思う1冊。 昆虫、主にバッタを研究する貧乏ポスドクだった著者が就職先に困り、夢と生活を両立するためにアフリカ、モーリタニアへと旅立つ。 いわゆる蝗害対策チームに参加した時の話であるためバッタの話ばかりかと思いきや、スイスイと読めるほど軽い語り口でかつ状況がわかりやすい。 サハラ砂漠の研究所や遊牧民たちとの出会いや協力、文化の違いがエッセイ形式で楽しく書かれ、逆にバッタにはなかなか出会えず砂漠を走り回ったり、なけなしの金で買おうとしてみたり、と苦戦する。 夢と勇気と砂とヤギ、それからバッタに塗れた本当に楽しい本だった。




めのうのめ@agete2025年3月27日読み終わった長らく積読していた一冊。バッタ研究を介して繰り広げられるモーリタニアでの生活の様子がテンポ良く語られて面白い。ハリネズミとのエピソードもお気に入り。

ネル@Neru2025年3月22日読み終わった読了。 バッタとの戦いはまだまだ続くが、日本の大学での常任博士になる道が開ける(時期によってはモーリタニアに行ってバッタ研究も続く)という形になり、後半はだいぶサクセスストーリーだった。 バッタの大群を追いかけながら、砂漠で緑の格好をしてバッタに食われに行く見せ場(?)もあり、中々… 日本とモーリタニアの架け橋的な話や、真面目なパートも良かった。 ニコニコ超会議への出演、プレジデントの連載などやってた有名人だったことを本の中で知った。



ネル@Neru2025年3月12日読んでる少し読み進めている。 大量発生したバッタの研究のため砂漠でフィールドワークしてメリークリスマスをする回 クリスマスの見回りでチキンをプレゼントしてくれるババ所長いい人だなと思った。
ネル@Neru2025年3月6日読んでるモーリタニアでバッタがいない事態のためフランスに時々舞台を移動しつつ ファーブルの故郷を訪れたシーンを読んでいる 聖地巡礼って楽しそうだし、いいものだなあと思った
ネル@Neru2025年3月5日読み始めた読んでる最近のヒット 評判良さそうだったから読んだけど、面白すぎて一気に半分くらいいった。 バッタに食われたいほど好きという著者のクレイジーさがやばいのと、アフリカのモーリタニアという異文化が物珍しい
なつれ@naturence_1832024年5月4日読み終わったバッタの博士がアフリカで奮闘するお話。 自分も博士課程で研究やお金の問題にいつも悩まされているので、とても勇気を貰える本だった。 昔は新発見を報告するための手段だった論文が、今や論文を書くという目的のために新発見をするという風潮は日々感じて、時々何のために研究をしているのか分からなくなる。著者が教科書の知識だけに固執するのではなく、アフリカのフィールドで生のバッタを見て、その知識を更新していく姿は自分が昔から思い描いていた理想の研究者像そのものだ。 研究に関して 自分の分野である神経科学では、ほとんどの実験は野生ではなく研究室で生まれたマウス/ハエを対象に行われる。しかし、本来動物はゲージという狭いプラスチックの中で育っている訳ではないので、論文として報告される結果は野生で育った動物にどの程度当てはまる結果なんだろうかと疑問に思う。本当はフィールドワークが必要なんだろうけど、論文にするのに時間がかかるから実行する人が少ないのかなと思ったり…… お金に関して 自分も元々昆虫の研究をしていたが、あまり社会に必要とされることがないな(お金が回ってこない)と感じて、哺乳類の研究に移ってしまった。しかし、本当にいい研究というのは著者のような好きから始まる圧倒的な熱量のもとにこそ生まれるんじゃないかと感じた。










































