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成功者の味方は怠慢な他人
成功者の味方は怠慢な他人
@No_Read_No_Life
暇人大学生 読んだ本の合計金額📕を計算しています 現在 42300円 垢名は『20歳のうちに知っておきたかったとこ』より
  • 2025年11月23日
    「静かな人」の戦略書
    「静かな人」の戦略書
    ちょっと社会人向けの実践書って感じがして学生が読んでなるほどとはならなかった。 1500
  • 2025年11月15日
    言語化するための小説思考
    小説家の小川哲が小説に対する考えや、実際に小説書いている最中に考えている事を学べる一冊。 作者と読者の間にある情報格差によって、それが謎解きになるかミステリになるか決まる。 どれだけ読者に「私に向けられた話だ」と思って貰えるか、と言う点が赤の他人に自分の話を聞いて貰うための文章技術である。 アイデアは生み出すものではなく、見つけるものであり、「視力」である。 「小説家の仕事の一つは偏見から読者を解放する事である。」よく小説を読むことのメリットととして、他者の視点で物事を見ることが挙げられるが、まさにこれに当てはまると感じた。自分以外の視点を体感する事で、自分が持っていた偏見から解放される。自分は読書で似たような経験を何度もしてきたので、とても納得させられた。 勝利条件が未だに定まっていないからこそまだ小説はAIに代替されていない。 1100円
  • 2025年11月4日
    イン・ザ・メガチャーチ
    視野を広げる事が良いとされている世の中ではびこっている「推し活」という名の視野を狭める行為。その行為を助長させる為に働く、推し活を仕掛ける側の視野の広い人間。先述の通り視野を広げる事が良いとされている中で、仕掛ける側の視野の広い人間が孤独を感じ視野を狭めて快楽を求めてしまう姿からは、物事に正解などないのだと感じられた。 依存症を治すには別のモノに依存させるのが一番手っ取り早いという話を思い出した。結局、楽を求めている生き物である人間は皆何かにすがりたい。だからこそ例えそれが馬鹿にされたとしてもそれを信じ、身を捧げる事で、自分を保つ。 全体を読んだ感想として一番感じたのは、苦しさだった。それぞれ異なった立場でファンダムに関わっている3人の中で、自分は同い年で同じINFPの武藤澄香に特に感情移入して読んだ。澄香がファンダム経済に取り込まれる前の、親の期待に応えられていないことや周りとの意識の差に疲れ、自分が下に見ている人と話すことが楽であるという感覚が自分にも当てはまり、だからこそ現実逃避の手段として無意識のうちにファンダムにのめり込んで自信を正当化する姿に自分を置き換えてしまい、読む手が止まらなかった。 2000円
  • 2025年10月31日
    推しの殺人
    推しの殺人
    『このミステリーがすごい』大賞文庫グランプリ受賞作。現在ドラマが放送されているので見る前に原作を読んでおきたいと思い借りてきた。 タイトルから近年ブームになっている推し活から派生したミステリーを想像したが、どちらかというとアイドルとそれを取り巻く環境によるミステリーであり、原題が『溺れる星くず』であったことからもタイトルのインパクトと内容のギャップを感じる部分があった。 三人のアイドルだけでなく、社長やマネージャーなど登場人物を描くのがとても上手いと感じた。メインとなるアイドル達は話し方や背景から人物像が浮かんでくるし、その他の登場人物も容赦や特徴に関する描写が的確でわかりやすくスラスラと読める作品だった。 790円
  • 2025年10月27日
    世界99 下
    世界99 下
    世界がリセットされ、差別や分断で溢れていた社会は一度無くなった。しかしすぐにそれは復活しまた社会を蝕む事になる。 主人公の人生に関わってきた物や人全てが主人公を形造り、下では完全に淡白でその場凌ぎの上とはまた違った呼応をしている様に感じた。 全体を通して性愛、差別、信仰、分断など現代の様々な問題を抽象化して別軸の世界として表している作品。まさに村田沙耶香さんによる現代の神話だった。 2200円
  • 2025年10月26日
    今、ラジオ全盛期。
    様々なメディアがある中で、ラジオだけが持っている色んな強みが積み重なった事で現在、静かな熱狂を生んでいると知った。 パーソナリティの粋な行動やそれに応える裏方の凄さ、いい意味で内輪ノリが多い世界だからこそ作り出せる面白さ、radikoやポッドキャストによる新たな楽しみ方、ラジオをよく聞く人もそうでない人も面白いと思える内容だった。 1580円
  • 2025年10月22日
    正欲
    正欲
    何故か私は普通を題材にした本にとても惹かれる。実際にこの本も普通についてより考えを深めさせてくれた。『コンビニ人間』が好きな人なら絶対この本も好きだろうなって感じる。 1700円
  • 2025年10月11日
    世界99 上
    世界99 上
    愛情や絆を支配と表現するなど、この作品でしか感じられない体験が多くあった。特に印象に残った残ったのは、『自殺したのではなく、心が殺されたので身体をそれに合わせただけなのだ。』という一文。多くの場合、加害者も傍観者も被害者が自殺して初めて自らの罪の重大さに気付き後悔する。逆を言えば自殺しない限りはだれも自らの罪の重大さに気付かない。勿論、心の死は身体の死とは違い判断が用意ではない。しかし、この言葉がもっと多くの人に届いたら少しでも世界は良い方向へ変わるのではないかと強く心に残った一文だった。 2200円
  • 2025年9月24日
    「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
    全てのエンタメは三宅香帆に通ず 映画、ドラマ、漫画、小説、etc… ありふれたコンテンツをただ消費して終わりではなく、鑑賞する事でそこで得た感想を「ネタ」として自分の中に取り入れる。そこで取り入れた「ネタ」を自分なりに料理して面白く話せるようになるための実践的な5つの方法を実際に三宅さんが書いた文章を基に身につける事が出来る本。 5つの中で個人的に一番面白かったのは時代の共通点として語ること。エンタメに限らず学術書までも利用してその時代の流行を捉える。流行に疎く、これまで流行りをどこかナナメに見ていた自分にとって、鑑賞した作品から流行の共通点を捉え自分から語るという考えはとても新鮮であった。 冒頭にも書いた通りまさに「全てのエンタメは三宅香帆に通ず」と言わんばかりの多くの作品が作中にも登場していて、どの作品も観てみたいと思わされてしまうため、最強のエンタメ販促活動だと思った。付録のブックリストは13ページにもなっていて、驚くべきことにこれらの多くは22~25年に流行したものなのでこの人に一生分のエンタメを語らせたら広辞苑並みの厚さになるのではないかと本気で思ったし、全部観たいのでチェックボックスをつけておいてほしいと思った。 980円
  • 2025年9月22日
    15歳のテロリスト
    少年犯罪によって大切な人を失った記者と15歳の少年の2人の視点から描かれる物語。 登場人物それぞれの事情に共感させられ全員の事情を把握したとしても正しい答えにはたどり着かない。利己的さゆえに犯してしまった行為と他人の実情を知って初めて生まれる後悔。世界の無常さを描いている。 2019年に発表された今作は同じ年にヒットしたドラマ『3年A組』と重なるメッセージを持っている気がした。自らの事情から利己的な行動をとる人々。インターネット上で自分で考える事をせず、受け取った情報をまんまと受け入れ容易に信じ手のひらを返すそんな主体性のない愚かさをもった人々。彼らが持つ暴力性を描いた今作や『3年A組』が発表された2019年はバイトテロが大きく取り沙汰された年だった。脚本の時期などを考えるとそれが影響された可能性は低いが、インターネット上の悪人がテレビ、マスコミにも大きく取り上げられ始め、集中砲火の火力も格段に増していったこの時期。この2つの作品は一見悪人の視点を描いているが、本当に悪人と考えて良いのかを読者に考えさせる。そして何よりのメッセージが情報を鵜呑みにして過剰に騒ぎ立てるネット上の人々の愚かさだ。2025年現在もこのようなメッセージを持った作品は多く存在しているが、このムーブメントに終わりが来る日が訪れるのか考えさせられた。 680円
  • 2025年9月20日
    インストール
    インストール
    自称変わり者である主人公の「毎日みんなと同じ、こんな生活続けていいのかな。具体的な夢はないけど野望はある。きっと有名になるんだ。」私は冒頭のこの言葉にとても共感した。何か努力をしている訳ではないが、きっと自分は特別な存在なんだ。自分をそのように評価して、普通に生活している他のクラスメイトを内心評価を下げる。クラスに馴染めなかった現実と思春期のアンバランスさによる現実逃避した思考。その後も変わり者らしい行動をとってみることや、小学生に対しての大人ぶった言動が主人公のキャラクターをより魅力的にしている。 この本が書かれたのは2001年インターネットや近所づきあい、どこか淡白な親子関係など今とは違う点が多くあるが、思春期のアンバランスな感情や思考は20年以上経っても変わらないものなんだなと思った。 380円
  • 2025年9月19日
    #真相をお話しします
    謎が一つ解決された後、さらにそれ以上の謎(真相)が出てくる二段構えの展開が面白くて伏線を思い出す為に何度か読み返してしまった。 個人的に一番好きだったのはヤリモクの話で、主人公は40代の父親だが、よくいる娘や妻よりも立場が下の情けないタイプではなく、自分に自信があるカリスマ美容師かつイケオジという主人公のキャラクター性が珍しくその視点で書かれた話の新鮮さが面白いなと感じた。 今年映画化されたようだが、この短編集をどうやって一つの映画にまとめたのか気になるので配信を待ちたい。 590円
  • 2025年9月17日
    あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方
    誰もが平等に与えられている24時間365日という時間を自分が幸福になるためにどの様に使えばいいのか?と言う問に対して筆者の経験、様々な名著、研究結果、実際に起こっている事象などから考察し、有意義な時間を過ごせるようにしてくれる本。 そもそも、なぜ時間はあっても有意義な使い方が出来ていなかったのか。それは生きる意味を見出せないままでいる結果、他人からの承認を求めるようになり財産、地位、名誉など一般的なニーズに拘り初め、失敗すると無価値感を感じるようになる。 何か自分がしたいことに対して、本命の行動ではなく代替の行動で時間を浪費している。という言葉が自分に刺さった。やりたいことや欲しい物があるのなら直接それを求めるべきであり、回り道をして前に少しずつ進んだ気でいるといつの間にか本当に欲する事に時間を使えなくなると思った。 1600円
  • 2025年9月16日
    人魚が逃げた
    人魚が逃げた
    連作短編の醍醐味は一つ一つの物語がパズルのように組み合わさって一つの大きな物語になるとてつもない構成力だと思う。そんな連作短編の一つに分類されるこの作品を読んでいる間も少しずつ繋がりが見えてきて構成力の高さに感激していた。しかし、最後の最後でこれまで自分が作っていたパズルは見当違いも甚だしいものであると分かった瞬間、悔しさがこみあげてきた。特に考察などをして読んだわけではないが、どこかストレートに構成された綺麗な物語を最後まで想像し、なんとなくオチも見えてきたと思った途端に作者の落とし穴に落とされた。 今までなかった読書体験をさせてくれた本。 1600円
  • 2025年9月13日
    蹴りたい背中
    蹴りたい背中
    書き出しの「さびしさは鳴る」から心情を書き連ねた冒頭や物事に対しての例えの多さが思春期真っ只中の主人公の内向的な性格を映し出していた。特に「人間の趣味がいいから幼稚な人と喋るのはつらい」や「先輩達は自分達に染まらない私を脅威だと思っている」などの他の人とは違う自分を無理矢理評価する思春期特有の拗らせ方の描写が素晴らしいと感じた。 思春期の気難しさやアンバランスさをラブコメ青春物語ではなく、ある種の気色悪さという視点で描いていて、それを強調するかのように友人である絹代が2人の関係を「恋愛」という安易なカテゴライズをするのに対し「蹴る」という独特な答えを生み出していた。 巻末の解説にはこの作品が売れた理由の一つとして「今風の若者を描いている」事を挙げていたが、この作品で言う今風の若者とは我が道を行く2人なのか、グループに属する事を優先する他のクラスメイトなのか、はたまた両方なのか疑問に思った。作者は当時19才でこの作品を書いたそうだが、俯瞰で見る力が飛び抜けているなと感じた。 380円
  • 2025年9月12日
    地雷グリコ
    地雷グリコ
    すぐに映画化されるだろうなと言うのが率直な感想。話は動きが多くあり、ミステリー小説で見るようなトリックが犯罪ではなく学生達のゲームという形で使われていて新鮮で面白かった。 相手の強さに対して真正面からがっぷり四つで戦う強さではなく、その強さを利用した主人公の強さが爽快だった。 個性的なキャラクターもあって映像化は待ったなしだと思う。個人的には射守矢真兎と親友の鉱田はちょうど『ちはやふる~めぐり~』を観てたのもあってそれぞれ、原菜乃華と當真あみで再生された。 1750円
  • 2025年9月8日
    「好き」を言語化する技術
    自分の言葉で推しの素晴らしさを表現する為のテクニックや考え方が詰まった本。 特に面白さとは「共感」か「驚き」であるというのは、面白い見方だなと思いつつよく考えると納得だなと思った。お笑いのネタでも見ている人が共感できるような笑いは所謂あるあるの面白さ、驚きは芸人で言うとトム・ブラウンのような見たこともない斬新さによる面白さと分類出来ると思った。 文章を書く際のテクニックである本題を決めてそこまでの逆算をして最低限の情報を与えるなど、何となく闇雲に書いていた物が、正しいプロセスを踏んだ文章に変わる事で、より推し活にも熱が入るのではないだろうか。 1200円
  • 2025年9月6日
    なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    本だけでなく働いている事でスマホしか見れなくなり、久しく趣味に没頭出来ていない人達に向けられた本。 スマホは触れるけど、本は読めない原因は本にあるノイズ性を疲労が受け付けないから。ネットからは情報を得ることは出来るが、直接的な答えになるため知識にはならない。逆に本は情報+ノイズで知識になる。 昨今TikTokで本を紹介する事に対して賛否が分かれているが、過去を振り返るとTVによって売れる本は悪とされていたので歴史の繰り返しなのだと分かった。 結論として働きながら本を読むには、仕事にフルコミットしない事である。日本では野球に集中する為に坊主にするような文化が作られているので、必然的に仕事にも全身全霊取り組む事を求められる。しかし、それで本当に人間らしい生活が出来るのかと言えばそうではないだろう。よって、文化的に恵まれた生活を送るためにはこれからの時代、所謂ワークライフバランスのような考えが必要になると思った。 1100円
  • 2025年9月4日
    ブレイクショットの軌跡
    読了までに計約10時間掛かったが、どんどん続きが読みたくなるほど引き込まれた。 様々な登場人物と彼らが抱える問題が現実の社会問題を想起させ、まさに今のご時世を描写していると感じた。 様々な登場人物のバラバラな話が線で結ばれた瞬間に快感と共にとてつもない筆者の構成力に驚かされた。 賢さや善良さなど、それぞれが持っている個性や能力を良い形で使う事もあれば、それが仇となって自分を苦しめる事もあるのだと感じた。 2100円
  • 2025年9月2日
    地方消滅2
    地方消滅2
    日本が抱える人口問題を細分化し、問題点とその解決策について書かれた本。 一口に人口減少と言っても、出生率の低下に伴う自然減と人口の移動に伴う社会減が存在しており、各自治体は状況に合わせた対策を講じ、国は国民全体の意識改革や育休などの制度改革を行うなど、一丸となって適切な問題解決を行う必要があると感じた。 920円
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