ニューヨーク精神科医の人間図書館

51件の記録
- あるる@aru_booklog2025年5月10日買った読み終わった精神疾患は全く他人事ではなくとなりにあるものだと思っていますが、その思いをさらに強くしてくれる本でした。共感することの意味と難しさについて書かれた章があり、自分と立場の違う人にどこまで共感できているのかという問いはぐさっと刺さります。でも諦めずに自分の姿勢を変容させていきたい。自殺は極端な選択ではない、と書かれていたことも私にとっては安心する言葉だった。テーマがテーマなので、自殺やトラウマに関する記載があります。人によってはしんどいと思うので、無理せず...
- もん@_mom_n2025年5月4日読み終わった心に残る一節@ 図書館敬愛する精神科医 尾久守侑先生のXをきっかけに知り、ずっと読みたいと思っていた本。 この本を読む中でたくさんの忘れていたことを思い出した。 すごく丁寧に書かれたことが伝わる。読めてよかった。 p.141 自殺を考えたり実行に移したりする人は、自分が何をしても人生はよくならないという絶望感と無力感にさいなまれている場合がほとんどだ。そのような感情に視野をさえぎられると、人生を客観的に見られなくなってしまう。 p.156 いまの私は、精神疾患がさまざまな心理・社会的要因や、脳のホルモンと神経伝達物質の異常によって生じる医学的疾患であることを知っている。弱いからではなく、生物学的なメカニズムが病気の原因であることも理解している。しかし、私もかつては、スティグマや偏見から自由ではなかった。精神科医として何年も訓練を受け、患者に向き合うことで、ようやく自分のなかのスティグマや偏見を少しずつ崩すことができたのである。
- さみ@futatabi2025年4月20日読み始めた薄い本だしちゃ〜〜と読んじゃおうと計画して読みはじめたけど、一編一編を、じっくり、わざとでも時間をかけて読みたいと思える本だった。でも、ぐいぐい読まされてしまう、多分今日読み終わる。この読書が、著者の出会った方々のうちのほんの数人の、長い人生のうちのほんの断片を、ただ消費するだけにならないよう祈りながらすすめたい。
- さみ@futatabi2025年4月20日読み終わったあっという間に読み終わった……ひと息に読んでしまいたいとさえ思わされた。どのエピソードもだいじにしたいけれど、「大丈夫じゃなくても大丈夫」はとくに自分に引き寄せて考え続けたい。大丈夫になる、という言い回しはここ数年でたくさん聞くようになって、わたしはたいてい大丈夫じゃない人だからそのフレーズがすきで、まあまあ生きのびた結果、自分の思考を操縦できることも少しずつ増えてきた(がんばってるはず)。だから次には、人に「大丈夫じゃなくても大丈夫」と言えること、それはつまりあなたが大丈夫じゃなくてもわたしがどうにかするので、そういうわけなので大丈夫ですよと、そう構えられる人でありたいなと。自分のことも忘れずに。両輪で。
- 大皿@zarabon2025年4月15日読み終わったサクサク進むのと、一篇が短いのでちょっと物足りない感じもしたけど、2章「共感するにも努力がいる」は良かった。医療現場でさえも、人種による共感の有無(白人医師は白人患者に共感しやすく、黒人には同等の感情を持てない等)があるのがアメリカならではだな〜と思ったけど、そうではなくて、それは私が日本のマジョリティである日本生まれ日本育ちだからであって、私が気付いていないだけで日本にも確実にあるのだろう。自分の目に見えないからって無いものにするの良くないね。 📝心理療法において、最も大きな治療効果を示すのは、まさに治療者の共感能力なのだ。 →これ全国のカウンセラーさんに言ってまわりたい。自分の考えを患者に植え付けることが救いだと思ってる奴が多すぎるぜ!
- 久保みのり@kubomisan2025年3月20日読み終わった他人に向けられたスティグマ(負の烙印)や偏見を解消し、共存の意味を考え直す意図で、デンマークから始まったプロジェクト「人間図書館」に例えられる本。 想像でしかないが、さまざまな精神病患者の「靴」を履いてみる本書は、自分と他人との差異を尊重し価値あるものとして見る機会をくれる。 誰かの権利を守ることが、誰かの権利を侵すことではないと、肝に銘じて生きたい。
- whistleman@whistleman2025年3月1日読み終わった@ 往来堂書店とても良かった。サクッと読めるけど内容が濃い。何度も読み返したい。 グリーフ・ケアについて。 自分が受けた人種差別から「人は自分に起こったことしか理解できない」と理解すること。 そこから「同情と共感」へ辿り着く過程。共感(エンパシー)の考え方は特に心に響いた。
- にわか読書家@niwakadokushoka2025年1月6日読み終わった@ 自宅文字も大きいし読みやすいだろうと思って読み始めたら、内容が濃かった。 数ヶ所で泣いた。 いつも自分と離れた人の視点を持っていたいと思うのだが、本は、その道具なのだと、いまさらながら思う。