津軽

18件の記録
- たご@clan_19672025年4月7日読み終わった津軽風土記でありながら、同時に、自己の生まれを発見する物語でもある。行く先々で出会う人々との交流が、最終場面でのたけのと再会に帰結する。なんという構成のうまさだろう。 それにつけても、『津軽』の語り口の小粋さたるや。 さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行かう。絶望するな。では、失敬。 かっこよすぎる。
- ゆい奈@tu1_book2025年3月27日読み終わった本を読んで、鼻水ずるずる、しゃくりあげるほどに泣いたのはいつぶりだろう。目頭が熱くなるどころではない、ずるい。しかもそれはクライマックスで、それまではもうなんだかニヤニヤが止まらない、みたいな状態で、情緒が大変なことになっていた。なにはともあれ、太宰作品のなかで一番好きなのは?と聞かれたとき、真っ先に『女生徒』と答えていたけれど、これからは真っ先に『津軽』ということになりそう、というか、なる。 「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」
- ゆい奈@tu1_book2025年3月19日お風呂読書子の寝かしつけとともに眠り、日付がかわる前に起きてお風呂で読んだ。またつるりんと50ページくらい読んでしまってあと半分くらいで終わってしまうんじゃ…となった。あまりにも良い。
- 青豆@aomame_salad2025年3月19日かつて読んだ出かけた先の書店でなんとなく買った。太宰治のこういう、小説じゃない作品って本当に誰が読んでも心地良く読めると思う。読みやすくて綺麗な文章で綴られた紀行文、感情の動きもあり、たまたま手に取って良かった本
- ゆい奈@tu1_book2025年3月18日読み始めたお風呂読書『三四郎』を読み終わったところで漱石はお腹いっぱいだなとおもい、さて今日からのお風呂読書はどうしようかと考えるも特に思い当たるものがなく、太宰にもどる。もどって、しっくりきて、嬉しくなって、40ページくらいをするりんと読んでしまった、勿体無い。 p41「大人というものは侘しいものだ。愛し合っていても、用心して、他人行儀を守らなければならぬ。なぜ、用心深くしなければならぬのだろう。その答えは、なんでもない。見事に裏切られて、赤恥をかいた事が多すぎたからである。人は、あてにならない、という発見は、青年の大人に移行する第一課である。大人とは、裏切られた青年の姿である。」