麦本三歩の好きなもの

29件の記録
- はつね@hatsukiusayo2025年8月18日再読中心に残る一節お気に入りこの小説ほんと好きだからずっとお気に入りがどんどん出てくるんだけど、この小説が主人公麦本三歩の心の声という形で展開されていくところが好きだと思ってる。 "怖い先輩"が三歩に深い話をしてくれた場面、「詳細は怖い先輩がせっかく三歩だけに話してくれたのだから省くけれども、」とそのまま話を小説の中でしっかりと書かれないところが本当に好き。 主人公と周りの人々との話が本当にこの世界の中で展開されていて、読者はそれを全て覗けるわけじゃない。よく本の世界では、主人公が知らないサイドを読者はしっていることって何気に多いと思っているんだけど、この小説では三歩がそれをしている。もちろん他の小説でもそれはあるんだろうけど、これを意図的に、主人公がわざと語らないというところが本当に良いと思う。主人公だけが心の中にそっといれとく話が存在しているところが良いなぁと思う。本の中の登場人物であるけれど、一人の人物であるのだなぁと強く感じられる。大好き。
- はつね@hatsukiusayo2025年8月18日再読中心に残る一節お気に入り麦本三歩は君が好きの章 他のどこよりも深くて、1文字1文字に想いが込められてるように思う。 「三歩には、彼のような人に、言うべきことが、想像できた。しかしそれはきっと三歩が生きてきた中で、こういう場面で言うべきことだと知識として残ったものであって、本当に辛い思いをした友達にかける、自分自身の言葉ではないと思った。」P.143 ここが本当にすごいと思う。 私は人と話す時、きっと広い世界に向けての言葉しか紡げてない。今までのこうすべきを紡いで話してるだけだと思う。それが悪いこととか良いこととかじゃなくって、純粋に相手のためを思って本当に自分は思うことはなにか、それをゆっくりじっくりと選んで話すことが私にはまだ出来てないように思う。私はこの小説を読んで、あぁいいなぁってきっと憧れるから、好きな言葉だなぁって思って私の中に入れようとするから、その先、自分の言葉として紡げるように、目の前にいる人にだけ伝えたい言葉を選べるようにこれから生きていきたいと思った。
- はつね@hatsukiusayo2025年8月6日再読中心に残る一節お気に入り趣味今日は家まで歩くから読みたくなった 「歩くことが好きな理由について、足を前に出すだけだろうなと、三歩は思う。」 今日は、今は、この一節に会いたくて読んだ。 今日は歩く前に鮭おにぎりを買ってのんびりと歩きたいな。 何回も読む大好きな本だけど、読む度にこの文章から伝わってくる麦本三歩という人が、三歩の周りに有る言葉が、とても素敵で大好きだなと思う。 この本の言葉は最後まで抱きしめてたい
- すみ@sumi_Oooo2025年7月27日読み終わった何気ないほのぼの日常のようで、人間らしさが端々にリアルに、でも不快じゃないほどよい塩梅に滲んでてとても好きな作品です。 登場人物全員がどこかに難しいところを抱えていてでも全員を愛おしいと思えてとても心地よかったです。
- 水規@aqua37102025年7月11日三歩という存在がファンタジーみたいで、現実だけどゆるっとした暮らしが綴られている。お仕事をする社会人なのにらしくない感じがまたいい。ちょっぴりエッセイ味があるかもしれない。