井伏鱒二ベスト・エッセイ
54件の記録
なかやま@asheepinthewell2026年5月11日読み終わった庄野潤三や小沼丹といった門下生の方が馴染みがあり、その先生というか師、上座に座る人といイメージだったため、この本に収められたエッセイにはけっこう虐げられたり虐められた(!)体験が書かれているのに驚きました。バスに住む老人と孫との出会いを書いた「小鳥の巣」は短編小説か映画のよう。


Rica@rica_bibliotheca2026年4月17日読み終わった四ツ谷、荻窪、早稲田、広島、シンガポールetc...通ったり働いていたり住んだりしていた縁のある土地が出てきて、懐しくて、でも井伏鱒二が生きた時代とは違うので(当たり前)新鮮でもあった. 印象に残ったのは以下のエッセイ. 「角帽の色(早稲田)」 同級生の青木南八が最高だ. __________ 「おい、寝てるのか?学校へ行かないか?でも君と一しょに散歩してもいいんだよ。」(中略)「なんだ、徹夜して書いたのか。すてきだな!」(本文より抜粋) __________ 「支離滅裂」 井伏の講演の苦手さ、それゆえの緊張感や苦悩がありありと伝わってきて一緒にどきどきしてしまう. そんな人間くさいところがいい❤︎ 「琴の記」 これが最も好き 「シンガポールで見た藤田嗣治」 シンガポールでこんな人たちがこんな活動、交流をしていたのか、という新鮮な驚き. 井伏鱒ニは『山椒魚』しか読んだことないと思ってたけど、そういえば、幼少時代大好きだったドリトル先生シリーズは、井伏鱒二訳で何度も読んでたなあ、ってことを思い出した. 懐かしい. そしてそして、長いこと読んでは中断、再開して中断、を繰り返していた小島信夫『小説作法』. 読むのを再開したら井伏鱒二のことが出てきた. 売れる本は井伏鱒二と保坂さんと自分の本を残して全部売ったという.


タレ@miki_nike2026年4月1日読み終わった@ 喫茶 半月斎藤真理子さんが、アトロク推薦図書まつりで「読むホットヨガ」「品のある脱力の御本家」「ゆるめ力」とパンチラインを連発されていたので。 恥ずかしながら、井伏鱒二をきちんと読んだことがなかったため、読み始めてすぐ「めちゃくちゃつげ義春(R.I.P.)っぽい!」と感じた。(順序が逆) 全体にただようなんともいえないすっとぼけ感と哀愁。 わたしが一番好きだったのは、「角帽の色(早稲田)」。親友青木南八は、毎日「おい、寝てるのか?学校に行かないか?でも君と一しょに散歩してもいいんだよ。」と起こしにくる。起きたくない井伏鱒二は枕元に原稿用紙を散らして寝たふりをする。すると、南八は「なんだ、徹夜して書いたのか。すてきだな!」と独りごとを言ってそっと帰っていく。早世した彼をなつかしむエピソードにぐっとくるのだが、井伏鱒二は死後一年もたった後で、「とんでもない。うっかりして、南八が死んでいることを忘れていた。」と彼の家を訪ねてしまう。もうすべてがおかしくて愛しくて哀しくて切ない。どのエッセイにもそんな独特な味わいがあってたまらない。






ゆに@nr_niji2026年1月20日読み終わった耳のいい人だなあというか、人の言うことや素振りをよく覚えている人だなあと思った。この人にかかれば人間の嫌なところや駄目なところもなんとなく愉快で、自然の現象のように思える。エッセイを読む愉しみを思い出させてくれた。ほかも読んでみます。

ジクロロ@jirowcrew2025年12月16日ちょっと開いた「…「お早うございます」というのは、当時どう云っていたかわかっても、「おやすみなさい」というのは専門家にもわからないそうです。あの時代の辞書も、外国の翻本を買ったですが、俗語辞典を引くときのように、俗語を知っていなくっちゃ意味がないですね。全くわからないものですね。」すると正宗さんはもどかしそうに、 「うん、わかるもんか」と云った。 はじめからもう結論が出ていたらしい。 …… 私が正宗さんから最後に直接きかされたのは、「うん、わかるもんか」という言葉である。だが、この言葉に暗示など持たせようとしているのではない。 (『正宗さんのこと』) 正宗白鳥から井伏鱒二がきいた、のではなく「きかされた」言葉が、「うん、わかるもんか」。 ただそれだけのこと、だけど何か胸に残る。 「だが、この言葉に暗示など持たせようとしているのではない。」 この言葉を「きかされた」からではないか。 全くわからないものだ。 「うん、わかるもんか」 「きかされた」からこそ、胸に残るということか。 この反復が、文学の味わい。


にゃめたま@seiji_s2025年11月17日読み終わったすごく良かった はじめて見た映画の話と青木南八出てくる話と支離滅裂って話がすごく好き 昔の人達の話は人との関わりが濃くて情熱があって面白い あと太宰治とか森鴎外とかわたしの知ってる名前が一緒の時代に生きてる人としてぽんぽん出てくるのが新鮮だった もっと他のエッセイも読んでみたいなー























































