気分変調症に不安障害の筆者が、精神科での診察を医師との対話式で展開していく実録。 実際に自分もカウンセリングを受けているので、作者が感じる部分の共感が多かった。それでも私はここまで自分のことを分析できているのかはわからない。この方は医師の言葉を自分なりに受け止めてるからすごい。

わたしはこういう考えじゃないけど、こういう考えの人も世の中にいるってこと、知っておこうと思う。

図書館本。思考が極端で固定化しているとしんどいなと思う

“今までずっと、相手にひどく依存しながら、相手をぞんざいに扱った。多くを与えてくれる人ほど鬱陶しく、うんざりした。そして、そんな自分がまた嫌いになった。”（本文P30 L5~） 気分変調性障害（ひどい鬱症状ではないが、軽い憂鬱状態が長期に渡って続く状態）の著者による主治医との会話の記録。 はじめて気分変調性障害のことを知った。読んでいて気持ちの機微が全く同じまたは似ていると感じる部分が多々あって、一緒にカウンセリングを受けているような少し楽な気持ちになった。 2巻もあるみたいなので読みたい！

p28 私「自分のしてきたこと全部が、つまらないことに思えます。」 先生「ご自分がしたことの多くは、あなたが実際に望んだといより、あなた自身が決めた基準や義務感でしてきたことかもしれませんね。」

大きすぎて扱いきれないと思いこんでいるこの感情も、もしかしたらそんなことないのかもしれない。