川のある街
85件の記録
- 山吹@yamabuki_f8b5002026年8月16日読み終わった川にそって、人の声が聞こえてくるような本だった。 海の近くに生まれ育った身としては、川は潮の満ち引きで水面の高さが変わる、不思議なものだった。 川ぞいの道は他の道にはない風が吹いていた。 3篇の中編はどれも川の音がした。


まーぷる@marple2026年8月13日読み終わった江國香織さんはまだ未読作品が多いので文庫は安心して表紙買い。可愛らしい表紙だけれど、3作とも少し不穏で温かくて寂しい。 登場する子どもたちが自分にもこんな子ども時代があった気がすると思い出させられる、どことなく背伸びした、でもどうやったってもう取り戻せない純真さを両方持っていて羨ましくて可愛い。 最初から登場人物を描き切るのではなくて、読み進めると少しずつその人の輪郭が浮き出てくる描写が好きだった。私は、江國香織さんの場合近年の作品の方が好みだなぁと少しずつわかってきた。
- ハダリ@Hadari_4142026年8月9日読み終わった表紙が可愛くて買った 恋愛がメインじゃない江國女史の話は珍しい印象 最後の章が、海外暮らしの長い認知症気味のおばあさんの話で、この人はまだ兄弟やその娘(彼女にとっての姪)がいるから何とかなるだろうけど自分は将来どうなるだろうかと、不意に自分の老後を考えて暗澹としてしまった… そういう感想を抱いていいのかわからないけど
はるのかぜ@haru_kaze2026年7月30日読み終わった川、で繋がっている3つの物語。それぞれ趣きがかなり違う。感情の機微の描き方はやはり江國さんらしい。好き。何気ない人と人とのつながりが温かい。こんな時代だからこそ、より一層心に染みる気がする。曖昧なことを曖昧なままに書きたい、とご本人がおっしゃっていたそうだが、その曖昧さが心地よい小説だった。

- めー@meisan_no_hitsuji2026年7月22日読み終わったブーズたち鳥たちわたしたち を彷彿とさせる1冊。 美空ひばりの「川の流れのように」が脳内で再生される。 両親が離婚した望子や、認知症の症状が現れている芙美子。川の流れのように穏やかに、それぞれが描かれている。


mio@y_________io2026年7月14日読み終わった私も望子のように川のある街で育ちました。 山も海もまったく馴染みはないけれど、水面の煌めきがいつもそばにあった。 アムステルダムの運河に代表されるように川は都市の物流を担っていて、それが都市の発展に繋がる。その片鱗を見たくて、私は大抵旅行ではリバークルージングを予約する。またアムステルダムに行きたい。



nekomurice@nekomurice1232026年6月15日読み終わった川のある街Ⅲの芙美子叔母さんのお話が好きだった。 Ⅱではなんとカラス視点のお話も。 江國さん「じぶんはあらゆる関係にあえて名前をつける必要はないと思う。曖昧なことを曖昧なままに書きたいのだ」









asuka@ask_5102026年6月10日読み終わったYou can't step into the same river twice, for fresh waters are ever flowing in upon you. という、ヘラクレイトスの言葉を思い出した。

さくら🌸@lily_sakura_2026年6月3日読み終わった場所も登場人物も全く異なるが、「川がある」という点で共通している街に住む人々(あるいは動物)たちの物語。「川のある街」では小学3年生の望子、「川のある街Ⅱ」では小学生ほどの女の子と男の子、入院中の女性や、なんとカラスなど、様々な人物が登場し、その視点から物語が紡がれる。一体どれだけの人物や動物が、江國さんの中に宿っているんだろうと思わずにはいられない。「川のある街Ⅲ」の舞台はアムステルダムで、認知症が進行している芙美子と、その姪である澪の視点から成っていた。認知症の人が考えていることや見ている景色って、これなんじゃないかと思ってしまう描写。どうしてここまでリアルに描けるんだろう。解説で朝吹真理子さんが「道は人が知りようのないこともすべて吸いあげて覚えて居るんじゃないだろうか。」(p.232)と書かれているように、3つの「川のある街」たちも、彼ら彼女らの日常や人生の一部を吸いあげて覚えているんじゃないかと思う、そんな物語だった。 一つめの物語のラストが「大人の年齢は、望子には見当がつかない。」(p.85)で、三つめの物語のラストが芙美子の「若い人の年齢というものは、芙美子にはもはやさっぱり見当がつかない。」(p.231)と対照的になっていて面白かった。 「こうして眺める川は ──雨の多さで水量は変るにしても── つねにおなじ姿に見えるのに、 いま見ている水とさっき見た水は違う水なのだ。」(p.29)


|▷@flag_2026年5月30日読み終わった本棚登場人物たちの、ほのぼのとした日常が綴られたストーリー。 特に大きな出来事がおきるわけでもなく、自然に流れている川のように、登場人物達の日々が流れていっているような印象を受けた。 時々、川に石を投げて水面が揺れるように、登場人物達の気持ちの揺れが現れているのが、美しく魅力的だった。 登場人物達の日常を追体験しているようで、読んだ後の幸福度が高い。一握りの幸せを得た感じがする。





- みるくらて@milklatte2026年5月30日読んでる読み終わった街がタイトルになっているだけあってそれぞれの街の描写の違いがあったけど、Ⅱで、まさか街側の視点としてそんな書き方がくるとは思わず、びっくり。Ⅰでは女子小学生、Ⅲではおばあちゃま、さすが江國さん、あらゆる視点での描写が楽しかったです。



































































