いい子のあくび

45件の記録
- yt@yt2025年4月30日読み終わった無自覚にまっすぐ歩ける人。 他人から強制的に曲がって歩かされる人。 いい子がどれだけ苦労を強いられていることか。 まだ読み終わりたくない。 「東京では、駅に近づけば近づくほど人が人に憎しみを持ち、怪我をさせても不快にさせてもいい、むしろそうしたい、と思うようになる不思議がある。」(p14) あと500ページくらいは読みたい。 (表題作:いい子のあくび) 入れ替わり、繰り返される職場の人間関係。 ずっと書き続けてほしい。 (お供え) 結婚と結婚式の気持ち悪さ。 その表明すら阻む圧力。 偽チャペルと、しらないひとみたいな新婦。 (末永い幸せ)
- 蛸足配線@nekoai302025年4月13日読み終わった裏と表、という単純なものではなくて。悪く言う方が裏で、裏が本当というのは違うだろう、という確信。(P59) 善い人格と悪い人格、どちらも作り物ではなく本当だという感覚には覚えがある。両方とも本当の自分自身だからこそ、それぞれに発揮する場が必要だと思う。
- インテルメッツォとカプリチオ@kaoriiiyama12032025年3月8日善良な顔して心の中で「クソが」と毒ついてる人は全員読みましょう。笑 高瀬隼子は「社会」(の人間模様)を知ってる感じが良いですね。新作が出るとワクワクしながら買いに行く作家さんです。みんな「黒い面」あるよねー。 (最後の方の暴言にめちゃくちゃ笑いました😎)
- 夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ私は主人公が好きだ。 私自身は良い子も悪い子も全開で、どこでも素で、なので「割に合わない」と思ったらそう、誰かに愚痴ってしまう。 それをしないで完璧装える彼女を私は応援したくなる。 だからこそ、終わりは私にはとっては周りにムカついたものだった。きっと大地は浮気を棚に上げて、彼女のせいで自分がこんな目にあったと言うのだろう。そんな人だと思わなかったとか被害者ヅラして。そういう事が彼女のように想像出来る。
- asu@mamanaranai2025年3月7日読み終わったこの本を読んだ方々がそれぞれどんな気持ちになるのか、聞いてみたいなあと思います。 わたしは主人公のような言動はとれないけれど、共感する部分がたくさんありました。
- 彩@Alice2025年1月25日かつて読んだ私はながらスマホ見ながら前から歩いてくる人がいたら何も思わず避けるけど、確かに「割に合わないなあ」とは思うな。夜道に1人で出歩けないのも、お客さんにびっくりするような態度とられた時も私が若い女なのが要因では?と思う時もあったし。 会う人みんなに違う着ぐるみを被って本当の顔は原型を留めていないの、私は共感できないけどここまでとは言わずともこれに近い感覚の人はいるんだろうなあ。 周りから見たいい子ちゃんをあえて過剰に振舞っていいことをしたくなるのも、反面残酷なことを考えるのもどちらも自分。わからんでもない。 ヨシオカくんが直子のアカウントをブロックするの解像度高いな。知らん人に突然何個もいいねされて空リプされると一気に自分を見られてる感を実感してブロックしたくなるよね あ、消費されてる、って思う。わたしだけのものだったはずの、わたしのストレスや苦労や不満が、教育のために消費されていく。大地が真剣に話を聞いてくれようとすればするほど、つけっぱなしにしているテレビみたいに聞いてくれるだけでいいのにと思う。P22 ぽろりとこぼれた悪口や汚いことばへの反応を見て、こっちがいいかな、この言い方がいいかな、と模索していくうちにどんどん過剰になっていった。P.55 今日あったことを酒の肴にしないで、ただ話すということができるのだろうか。演出の悪さ抜きで、演出のいい子も抜きで、時々いいことをしたくなるのも、悪くないことをしたくなるのも、それが日々変わっていくことも、私は誰とも共有しないと決めつけている、けれど。P122
- 大皿@zarabon2024年11月20日読み終わった『おいしいごはんが〜』がドンピシャだったのでこっちも読んだ。ドンピシャでした。でもドンピシャな自分がちょっと嫌いになるね^_^ かわいい表紙とかわいいタイトルなのがまたニクい。
- ( ˘ω˘ )@nnn2024年2月4日つくづく共感しかなくて怖い。「ぶつかったる」と思う私のような性格の悪い女はそうそういないのかと思ってた良かった(良くはない) 高瀬さんが描く嫌悪・怒り・諦観といった感情は自分が持つそれと近すぎてヒリヒリしちゃう
- 村崎@mrskntk2023年7月22日歩きスマホをしている人はぶつかる相手を選んでいる。一瞬だけ顔を上げて、ぶつかってもいいと思う相手ならそのまま歩く。そんな人たちをよけて「あげる」直子。割に合わない。だから「よけない」ことにした直子だけど、よけないことで起こるさまざまな悪意、現象があまりに理不尽すぎて、ぞわっとしました。 普段口には出さないこと、あえて言語化してこなかったこと、でも確実に自分のなかに積もっていた違和感や不満を高瀬隼子さんはおそろしく見事に描いています。 割に合わないことが本当に多すぎる。スペースの狭い「くだり」の階段をわざわざのぼってくる人を正しくくだっている私がよける。満員電車の出入り口に立って頑なに動かない人のために乗降が滞る。いったんホームに出たら並んでいる人がドアのぎりぎりに立っているから最後尾になりナチュラルに抜かされる。頑なにホームに降りなかった人が悠々と開いた席に座ってる。スマホをみながらのろのろ歩いている人の足を踏んでしまって舌打ちをされる。そういうやつら全員にぶつかってやりたいし、前見て歩けと怒鳴りたいし道をあけろと説教したい。 でもそれができずにあくびをかみ殺しているので、スマホ歩きをしている人は全員この作品を読んでください。